川* ^_〉^)＜ふくぬらさんとうぃくたさんはー？

・『bite』

「ドMー！」
ミュージカルの会見後。
会見で『噛みつくより噛まれたい』と衝撃発言をした里保に、優樹はドM、ドMと連呼していた。
「や、もう。
勘弁してよ」
里保は照れくさそうに手で払う。
「ドMかー、里保ちゃんは」
聖も隣にいる亜佑美に、わざと聞こえるように独り言を言う。
亜佑美は困ったように笑った。
「亜佑美ちゃんは噛みたいんだよねえ？」
聖が悪い微笑みを浮かべ、小柄な亜佑美の顔を覗きこむ。
「もちつもたれつってゆーんだよ、ふくぬらさん！」
優樹の発言に、
「佐藤さん、よく知ってましたね」
「だよな」
さくらと遥は素直に感心した。
「いやそんな噛まれたいとか、喩えだから喩え」
里保がよく分からない言い訳をごにょごにょ始める。
「噛まれるってか、ドMは本当だよね」
亜佑美ちゃんと付き合ってるし、亜佑美ちゃんに怒られるの好きだし。
香音が続けると、
「ちょっと、鈴木さん！
それじゃわたしがドSみたいじゃないですかー！」
亜佑美が反論する。
「まー、Mではないね」
同期を代表して言うけどー、と遥が否定する。
優樹もニヤニヤしている。
「まー、明日も仕事ありますんで、差し支えない程度に今夜はたっぷり噛んで噛まれてくださいな」
聖は、里保と亜佑美、それぞれの肩に手を置いた。
ふたりとも、赤くなって俯く。


「ふくぬらさんはー？」
控室に戻って、優樹が聖にじゃれついてきた。
「えー？」
「うぃくたさん、噛むのー？」
「フフ、どっちだと思う？」
微笑む聖を見て、
「…何ですか、あの余裕」
と、さくら。
「大人だよな」
と、遥。
「…あー、紆余曲折を経て、あの境地に行っちゃったね」
同期として、香音は遠い目で呟いた。


おわる

川* ^_〉^)＜鈴木さんはマンガ肉噛むほーがいいよね？

从；´◇｀) ＜やかましいわ