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日本病

2016-12-10 | 「雑記」

「みんながなにも反発せずに、しかたがないと言いながら、
この国が衰退していくのを見るのは悔しい! 
産業革命、民主主義、帝国時代などで輝いたこの国が、
世界からバカにされるのは悔しい!」


これを話したのは1979年、当時、イギリスの首相であったサッチャーさんががテレビの
インタビューで番組をとおし、国民に訴えた、自分の気持ちです。

1945年以降、イギリスは経済のさまざまな分野でイタリア、フランス、ドイツや日本に大きく離されます。
イギリスには過去の栄光以外になにもない、あとは沈んでいくだけ、最大の輸出品はビートルズなどと、
自虐的になり、世界からは「イギリス病」などと呼ばれ、衰退していく国家の見本にされていました。

あの時代「衰退していく先進国」の代表だと思われたイギリスが、今では「欧州第2位」の経済に復活し、
EUも脱退するコトになるとはイギリス人も、ヨーロッパの人達も誰も思っていなかったコトでしょう。

それほどサッチャー首相が断行した改革は凄いモノだったと思います。
それはやっぱり、強い志があってこそで、思いは仕事をするといいますが、
その志に打たれ、「やらなくてはいけないことをやる」という改革を断行したイギリスの人達がいてこそです。
イギリスが輝きを取り戻し蘇ることができたという歴史的事実を我々は目撃したハズです。

これは衰退という作用に対する反作用かも知れません。
で、その現実は過去のお話しではなく、今現在、この反作用がアメリカでも起きはじめています。
これまでの8年間、アメリカの外交政策は失敗続きでした、どのような弁解をしようが、
その結果、同盟国がアメリカの外交政策に疑問を投げかけ、イラ立ちを隠せないでいます。

象徴的な事例は、アメリカの中東政策の漂流で、2001年のアメリカ同時多発テロ以降、
イスラム過激派のテロによって命を落とす人が増え続けているコト。
それは、シリア、リビア、イエメン、アフガニスタンが破綻国家となってしまったからです。
それまでは、イラク、シリア、リビアには中央政府があり、一応、法と秩序を維持した状態でしたが、
今や、自由、人権、民主主義といった価値観を大切にする国家を攻撃する人々の避難場所と化し、
テロ集団を組織しています、これはアメリカのリーダーシップの欠如から起きた結果です。

その反作用が、ヒラリーちゃんではなく、トランプさんを選んだ。
すでに、これはアメリカだけの問題に留まらず、アメリカは、再び世界をリードするコトになります。
オバマ大統領がいった「背後からリードする(lead from behind)」などと云う消極的でいいワケのような言葉は、
もう聞くことはないと思います。

なぜなら、トランプさんの政権下では、同盟国と緊密に協力し、共に目的達成に向けて
努力して行くコトになるから。
国防・安全保障について同盟国が完全なパートナーとなることを希望しているから。

アメリカは日本にも国家安全保障の見直しを迫るでしょう、今はおカネの問題ではなく、
日米が互いに責任を果たすことがなによりの仕事で、それは恐れることではなく、互いに期待し要求すべき事柄です。
トランプさんは、それによって同盟関係が強固となり活性化できると考えています。
そして、「中国はペナルティなく重大な変更を行い続け、覇権主義的でより挑戦的になってしまった」コトにより、
中国とアメリカとの関係を変えなければならないと強調しているからです。

1985年、そのころ日本はすでに「世界第2位の経済大国」で、国中に自信がみなぎっていました。
いまは中国に抜かれて第3位になっていますが、それでも世界には190以上の国がある中での第3位ですから、
それはそれで、凄いコトだと思います。
それ以外でも、輸出額、製造業生産額、ノーベル賞受賞数など、
さまざまなジャンルの世界ランキングで、日本は高い地位を占めています。

まさに「一流国家」というにふさわしい実績かも知れません。
ですが、不思議なこともあります。

日本ではなぜか、欧州では当たり前の「ひとりあたりで見て、世界第○位」という統計が出ません。
「全体で見て第○位」という話ばかりです。

「全体で」「ひとりあたりで」、どちらで見るべきかはケースバイケースかも知れませんが、
国民1人ひとりの「豊かさ」や、個々人がどれだけ「潜在能力」を発揮しているかを見るには、
「ひとりあたりで」のほうが適切なのは明らかです。

同じ100億円の利益を上げている会社でも、
従業員100人の会社と1000人の会社では、それぞれの社員の「豊かさ」や「潜在能力の発揮度合い」は
10倍も違うというコトになってしまいます、ま、きわめて当たり前の話しですが・・・。

では、日本の実績を「ひとりあたり」の数値で見直すと、衝撃の事実が見えてしまいます。

 ・日本は「GDP世界第3位」の経済大国である
 → 1人あたりGDPは先進国最下位(世界第27位)

 ・日本は「輸出額世界第4位」の輸出大国である
 → 1人あたり輸出額は世界第44位

 ・日本は「製造業生産額世界第2位」のものづくり大国である
 → 1人あたり製造業生産額はG7平均以下

 ・日本は「研究開発費世界第3位」の科学技術大国である
 → 1人あたり研究開発費は世界第10位

 ・日本は「ノーベル賞受賞者数世界第7位」の文化大国である
 → 1人あたりノーベル賞受賞者数は世界第39位

 ・日本は「夏季五輪メダル獲得数世界第11位」のスポーツ大国である
 → 1人あたりメダル獲得数は世界第50位


等など・・・

これだけでも、日本の「全体で見ると高いランキングで、ひとりあたりで見ると順位が大きく下がる国」
という特徴が浮き彫りになってしまいました、これは、単純に日本の人口が多いからで、
先進国で1億人以上の人口を抱えている国は、アメリカと日本しかありません。(今のところ)

国連の調査で、日本は「労働者の質」が世界一高い国であると云うコトになっていますが、
能力が高いのに結果が良くないのは、「潜在能力」が活かされていないと云うコトになりませんか。
逆にいうと、日本にはまだまだ「伸びしろ」があるというコトです。

学校で熱心に勉強して、塾にも通って、就職してからも毎日長い時間を会社で過ごし、
有給休暇もほとんど消化せず、一所懸命働いているのに、「生産性は世界第27位」といわれて、
悔しくないですか。
労働者1人、1時間あたりで計算すると、イタリアやスペインすら下回ります。
「先進国最下位」の生産性といわれて、悔しくないですか。

サッチャーさんなら
「みんながなにも反発せずに、しかたがないと言いながら、この国が衰退していくのを見るのは悔しい! 
産業革命、民主主義、帝国時代などで輝いたこの国が、世界からバカにされるのは悔しい!」
というでしょう。

「ものづくり大国」を名乗りながら、1人あたり輸出額は世界第44位といわれて、
自分は悔しいです。
こんなにも教育水準が高い国で、世界の科学技術を牽引するだけの潜在能力がありながら、
ひとりあたりのノーベル賞受賞数が世界で第29位というのは、悔しくないですか。

「失われた20年」とかいわれ、かつてイギリスがそう呼ばれたように、「日本病」などと表現される。
実際、海外では、日本のことを研究するさいには、経済政策の失敗例として扱われることが多い。

でも日本はこの程度の国ではないと思います。
日本を「この程度」にとどめているのは、「世界ランキングが高い」という意識であったり、
世界ランキングが高いということは、日本人の潜在能力がいかんなく発揮されているからと、
思い込んでいたりするコトで、日本は平和で、特に大きな問題もなく暮らせているというカン違いです。

1億人を超える人口大国・日本の世界ランキングが高いのは当たり前。
「ひとりあたり」で測れば、日本の潜在能力が発揮できていないことは明白。
まだ日本は成長の伸びしろがあるにもかかわらず、この、あらゆる「カン違い」によって、成長が阻害されています。

日本の実績をこの程度に押しとどめている原因を特定し、改革を実行すれば、
日本は必ず、劇的な復活を果たせるはずです。
自分の国は自分で守るのは原則です、多くの日本人が、アメリカが守ってくれる現状を維持したいと
考える背景にあるのは、憲法9条に象徴される根強い「軍事アレルギー」というモノでしょう。

まずは、日本が潜在能力を発揮できていない「平和ボケ」や「日本病」ともいう病に陥っていることを、
しっかりと認識し、日本も変わらなければならない。

国を立て直して世界をリードしようとしているトランプ新政権が発足する今、
ハワイまで行って、終わってしまうオバマ大統領と話して、いったい何がのこる?
流れは変わったコトに気付いていないのか、全ての人と全ての国にいい顔をして外交はできない。
取るべきものを取り、捨てるべきものを捨てることが必要で、ここにも「カン違い」によって、
成長が阻害されている理由のひとつがある。

2017年の日本の変革のチャンスをムダにするつもりなのか。



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