夢千夜 1000dreams

漱石「夢十夜」へ挑戦する

1253夜

2017-04-06 11:06:36 | Weblog
十代前半の頃、毎日オナニーをしていた。現在の用語で言えば「オナニー依存症」である。オナニーは薬物と同じような依存作用を持ち、やめたくてもやめられなかった。そしてオナニーがいつか実体の女性に変わることが自分の人生の夢だった。それは「夢」ではなく人生の普通のコースにしかすぎないが、十代前半の少年にとっては、いつか自分がそこに至ることが遠い夢に思えた。今オタク少年にとっては実体の女性は無用のものとなった。実体の女性を自分のものにするための費用も惜しいし、結婚などという重すぎる荷物を背負う選択は愚か者の所行である。社会に生きる者としての責任の放棄だが、もともと日本に「責任」などという実体が存在しないことは、原発事故において誰も責任を負わず、最も責任があったはずの菅首相が「私には一切の責任がない」と国会で宣誓のうえ証言したことからも明らかである。オタク少年にとって社会的責任から免れたオナニーこそが人生の唯一の選択肢である。デジタル世界はリアル世界と比肩する実体を持ち、リア充青年には「せいぜい頑張って社会的責任を果たしてください」としか言いようがない。
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