能の世界で舞台上で着替えることを「物着(ものぎ)」と言う。

物着には『芦刈』『盛久』『小督』『花月』などの男の物着と『松風』『柏崎』『富士太鼓』『杜若』など女の物着があり、演出上大きな違いがあるが、さてお判りだろうか?

答えは、女の着替えに囃子方は囃してくれるが、男の着替えには道具を下に置いて囃してくれない。

男の物着は着替えても男は男だが、女の物着は女が男に変身する。

つまり好きな男や愛した旦那に変身するのだ。
「女が男に、つまり偉くなるから囃す!」との囃子方の主張は現代の女性には少々ご気分を悪くされるかもしれないが、お囃子方の大先生は
「能は昔の考え方でありますから仕方ない」と一言で済まされた。

9/28(木)の品川薪能の『船弁慶』にも物着がある。
装束の着替えはしないが静烏帽子を付ける。
これも女から白拍子と言う男装への変身なので、囃子方は囃してくれる。
さてどのように囃すのか?

それは、当日ご来場いただきご覧になり、ご自身でご確認いただくのが一番でしょう。






7/10よりチケット発売開始。
是非、お早めにお申し込みをお願い申し上げます。

文責 粟谷明生
写真 船弁慶 シテ 粟谷明生 撮影 前島写真店


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