観・環・感

野鳥観察や旅行、映画などの趣味と日常生活や世の中の状況について、
感じる事を書いています。

年寄りの冷や水

2017年07月24日 | 旅・風景・グルメ





撮影日も猛暑だった。きれいで冷たそうな水の写真を撮っていると、掬って飲んでみたくなる。しかし、
生水を飲んでお腹でもこわしたら「年寄りの冷や水」と笑われそう。
帰って、「年寄りの冷や水」を検索してみると、この「冷や水」、文字どおり冷たい水のこと。だが、
そんじょそこらの水とは訳が違う。隅田川の真ん中で掬った水だそうだ。江戸時代、夏になると水屋が、
「隅田川の水は真ん中がきれいだ」と言って、桶の水のまわりに杉の葉を立て、小さな氷片を浮かばせ、
「冷水やぁ、冷水やぁ」とかけ声とともに売り歩いていた。どんぶり1杯の水が1文で、現在だと20円位。
しかし、この「冷や水」、なにしろ隅田川の水だから、当時でもそれほど清潔とはいえない。若い者なら
ともかく、体の抵抗力が弱った年寄りは、腹をこわすことが多かったらしい。だから、年寄りがこの冷たい
水を飲むなど、年がいもないこととされ、「年寄りの冷や水」という比喩が生まれたらしい。