身体の自由が利くうちは、それほど実感が持てないが、誰かの手をわずらわすことになれば、とたんにその不自由さを感じるだろう。しかも、それはおそらく想像を絶するほどのものだろうと、思っている。
怪我でも、病気でもひとたびなれば、まして希望の持てない状態ならなおさらだろう。
元気で働ける間なら、しっかり仕事をして、立派に税金も社会保険も払って、お国のために尽くすことができる。が、
それができなくなる場合だって、多々あるだろう。
家族の協力体制があればいいのだが、身寄りもない人なら、絶望してしまう。
ときおり報道される痛ましい出来事には涙が出てくる。
弱肉強食とは、実は動物の世界には存在しないらしい。
強いライオンが、弱いシマウマを襲って食べる。これを弱肉強食と誤解していたが、
ライオンはひとたび腹いっぱいになれば、もうシマウマには見向きもしない。しかも、ライオンだって、年老いて身動きが不自由になれば、ハイエナに襲われ喰われてしまう。
弱肉強食とは、人間世界だけに存在するもので、
飽きることなく「もっともっと」を求めて、弱者から搾取していくこと、これが弱肉強食の本来の意味だという。
ならば、現代こそが、その弱肉強食の時代なんだろうと思う。
弱肉強食だから、強者は年老いても、弱者に襲われて喰われることがない。











