阿部金剛の「琉球記」全文が掲載された雑誌「改造」の昭和11年8月号を手に入れることができた。ネットでいろいろ工夫して検索して1件のみ見つけた。「日本の古本屋」に出品されていたのである。注文して届いたものの外見は予想通り、ゴミのようなものだった。表紙は73年の歳月を感じさせるほど、破損してシミがついていた。小口・天部・地部もシミだらけ。だが、昭和11年はまだ紙の質はよかったのだろう、ページはあまり変質していなかった。阿部金剛の「琉球記」は、彼が昭和11年に3週間あまり沖縄に滞在したことに基づく紀行文であり、7ページに渡って彼の挿絵入りで書かれている。彼は洋画家なので色や美しさについて表現豊かである。
尚男爵と一緒に飛行機に乗って、空から首里城を俯瞰している。これにより、南島のリゾート開発の構想をもち、そのなかにカジノ事業も入れたのだろう。
辻の15歳の芸妓かなしとロマンチックな会話を楽しんだようでもある。糸満にも訪れ、個人主義的経済組織の知識を得ている。糸満では雑貨屋で漁夫用の枕兼用の煙草入れをみつけ、細工が面白かったので20個も買っている。
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