哲ノート

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猫と金魚 -末廣亭 九月中席-

2016-09-16 23:34:48 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
なかなか休みのスケジュールが合わない中、今週は…と末廣亭へ。

自分の“お目当て”は出演しなくても、寄席のにぎやかな雰囲気といろんな演者が入れ替わり立ち替わりに見られるところが寄席落語の魅力です。

昼過ぎに末廣亭に到着。入場券を購入していると馬の雄たけびが聞こえてきました。(えっ新宿で・・・)



昼席の前座さんに続いてトップは子猫さんでした。「動物園シリーズ」でがんばっています。猫八師匠が亡くなって動物物まねの芸を継承していかなければいけない重責がありますからね。

あいかわらずお客さんのウケはいいですよ。さらに芸の幅を広げていかなければいけないことは大変でしょうが…。応援しています。

続いての柳家甚語楼師匠は初対面。演目の「猫と金魚」も初聴です。

寄席ならではの小ネタですが、おもしろい話でしたね。リズムといい、わかりやすさといい、ナンセンスで軽快でおもしろいと好印象。

後で調べたら明治以降のいわゆる新作落語の中でも定番になりうる評価が高い作品だとか、すっかり気に入っちゃいました。(これ憶えておこう)

中入り前には今月文蔵襲名披露する文左衛門師匠が急遽出演「目薬」なんて昼なのに艶っぽい演目、小袁治師匠が「夢の酒」と続きます。

中入り後は雲助師匠が「堀之内」最初から最後まで粗忽者の小話的な落語をちりばめて笑わせ。トリの権太楼師匠がおなじみの「笠碁」で〆ました。

初めての演者とおなじみの演者が入り混じって、終始和やかに昼席が終わった中で、今回はやはり甚語楼師匠の「猫と金魚」が収穫でした。

聴きなれた古典落語も、最初は“新作”。その中から評価・評判・お客さんのウケの良さからいつかは定着・定番になっていくわけですよね。

今回はその1作になるであろう演目に出会えたことに、落語という話の芸の魅力を感じました。


おまけ…

「金魚」といえばにゃん子・金魚さんの演目でいきなりバナナの差し入れが…ああ、これがうわさの「バナナ差し入れ」か…演台でホントに食べちゃって、オイオイやるなぁ…)

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