哲ノート

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色物 -末廣亭 十二月上席-

2016-12-09 23:58:40 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
今年最後の寄席は「末廣亭」から。

開口一番は女流の三遊亭美るくさんの「転失気」から…次が色物で携帯模写の丸山おさむさん。

なつかしの“ムード歌謡”を声高々に歌い上げ、客席も年代層も高いものだからぴったりはまり、ヤンヤヤンヤの喝采でみごとに演じきります。

そのあと落語は「大安売り」「鮑のし」「道具屋」「強情灸」と続きます。

落語の合間に今日は色物が充実しています。まずはホンキートングさんの漫才。

「さて、問題です。バスの運転手になったつもりで、あるバス停で乗客が2人乗りました、次のバス停で1人乗りました……」答えにはみごとにやられました。

漫才はテンポの良さが大切で、このホンキートングさんとこのあと出演した笑組さんともに、歯切れがいいテンポで毎回引き込まれていきます。

ほかに、ひさびさマギー隆司さんがあいかわらずのらりくらりとやらかして、中入り前は“お目当て”さん喬師匠が「短命」を演じます。

「そぉ~と、手と手がふれるだろ」「ふと見上げると…いいオンナ」「なぁ…短命だろ」(そうだそうだよ、た、短命だよ…となぜか説得されちゃいます)

中入り後は「手紙無筆」「湯屋番」「そこつの釘」と続きます、色物は笑組と髪切りの正楽師匠が…。

そしてトリは志ん弥師匠で「穴どろ」を…。

落語はどの演目も“笑いのツボをおさえた”定番ばかりで、いつもの桟敷席で余裕で見ていられました。



でも今日はなんといっても色物に勢いがありましたね。客席もノリのいいお客さんばっかで、演者との一体感が抜群。

こんな寄席の雰囲気だから演者もどんどん乗ってくるんでしょう、演者と客席でやりとり・掛け合い・いじられ・・・と、サービス満点です。

漫才あり、携帯模写あり、奇術あり、漫談あり、髪切りまで…ライブの楽しさを堪能できました。

落語を堪能するのもいいものですが、色物も交えて笑いに包まれた寄席芸の雰囲気ってものは、やはり「生」でないと味わえないもので、

4時間の長丁場でしたが充実した寄席の風景となりました。

コメント
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