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日本遺族通信 平成19年8月15日号の遺書と九段短歌

2007年08月29日 23時43分39秒 | 日本遺族通信

 
                   8月靖国神社社頭に掲示された遺書

8月15日、戦後62回目の「全国戦没者追悼式」に参列させていただきましたが、その席に母親としてはただお一人101歳の松岡様の凛としたお姿を忘れる事が出来ません。
東京大学に入学したばかりのご子息様の戦死にどんなにかご無念でございましたことでしょう。合掌

  限りなく耐へて寂しき101歳武道館に息子(こ)を偲ぶ母

と詠ませていただきました。
今号の「愛しきものへ」は22歳のお若い方です。
しっかりした文章で綴られたお言葉、心中は如何に 
悲惨な報道がされております昨今に「命の尊さ」「生きる力」の意味を真剣に考えていただきたいと強く望む者です。
遺族が生ある限り詠み継がれるであろう哀しい歌!お目を通していただければ幸いに存じます。

   虎杖の白き花咲く墓所に佇ち62年の歳月偲ぶ           角田市  女性
   戦地へと旅立つ父の面影を生れし児の我に刻まれて            鳥取県  女性        
   東支那海に対立深むガス田の開発区域に夫はねむれり           横手市  女性
   戦地より父の便りを読み返し残りし染みは母の涙か            島根県  男性
   征く夫を見送りし途の河原撫子60余年を変らずに咲く        京都府  女性
   父逝きし戦乱の世の遠く去り母長らへてひこ孫を抱く         大阪市  女性
   父の名を呼びて陰膳供へたる祖母の丸き背眼裏に顕つ         青森県  女性 
   沖縄のはるかはるかな海底に今もつめたく眠れる夫よ         諫早市  女性 
   ソロモンの地震と津波の災害に父在しますニュー・ギニア如何にと   名古屋市  女性
   ソロモンの波間に果てし兄しのぶ鳥羽の海辺に顕つ80路の吾は     香芝市  女性 
   はるかなる南の島に果つ兄を偲びて今し基隆に佇つ           常滑市  女性
   わが生れし江田島訪へば蘇る母に抱かれし遠き日恋し          千葉市    私   

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2 コメント

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お写真 (matsubara)
2007-08-30 12:08:13
以前拝見させて頂いたあの写真を思い出して、じんときました。あのお写真が原点ですものね。
いいえ、宝物ですね。きっとお父様も戦地で何度も見られたことでしょう。
matsubaraさま (oko)
2007-09-01 23:27:22
お言葉嬉しく拝見させていただきました。
matsubaraさまがおっしゃってくださいましたように父にも送った
事と存じます。
お陰様で30日無事に母子ともに退院いたしました。
偶然にも私を抱いた母の姿と娘が子を抱いた姿がだぶり、幸せに
感謝を致しました。




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