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日本遺族通信 平成20年1月15日号遺書と九段短歌

2008年01月25日 20時52分30秒 | 日本遺族通信


                     平成20年1月靖国神社社頭に掲示された遺書

出陣に際して 海軍大尉 塚本太郎様 22歳

「父よ、母よ、弟よ、妹よ、そして長い間はぐくんでくれた町よ、学校よ、さようなら。
本当にありがとう。こんな我がままものを、よくもまあほんとうにありがとう。 (中 略)
至尊の御命令である日本人の血が湧く。永遠に栄えあれ祖国日本。
みなさんさようなら ー 元気で征きます。」
 昭和18年12月10日
以上は上記の遺書の一部ですが、涙無くしては読めません。
残念!を何度唱えても唱えきれません。 
私たち遺族は永遠に心が癒えることはありません。
戦争の悲惨さ、悲しみを経験した者は生命の大切さを心から願うのです。
昨今の親が子を、子が親をの悲しい報道に心が痛みます。
懸命に生きていこうではありませんか。

本日(1/27)の千葉日報歌壇作品よりご紹介させていただきます。

  去りゆきし90年に無駄なるは戦地の5年今も悔いあり
「評」大島 史洋先生
  「91歳になられての感慨です。
  戦争を知らない世代のためにも、戦争をうたい続けていってほしいと思います。」とありました。
私たち遺族は、夫へ、父へ、兄へ、弟へ、うたを詠む事で心の安らぎを覚えます。
今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられました。
ご一読いただければ幸いに存じます。
    忠霊の墓碑に刻みし夫の名を指になぞれば秋虫の鳴く       角田市 女性
    持ち帰るミャンマーの石父知らぬ我の手の中待ちつ母逝く     大阪府 女性
    永らへし母の眠りの深くして還らぬ父を尋ねてゐしや       大阪府 女性
    戦争の苦しみ語る映像の体験者を羨む父失ひしわれは       青森県 女性
    地吹雪の嶺の裏側はるかなりサハリンの地に兄は眠りぬ      青森市 男性
    胸に抱く戦死の兄の遺骨箱名札が入る空し音して         篠山市 男性
    父母宛に残せし知覧の若い遺書溢れる涙で文字だに読めず     出雲市 男性
    手をあはせひたすら祈る今日も又父の面影セピア色なり      静岡県 男
    つつましく貯めていとまも出来た今95歳に比島は遠い      井原市 女性
    秋深み虫の鳴き声呼ぶごとく兄伍長の碑に夕日照らしぬ      京都市 男性
    戦死せし父を恋ふるは62年過ぐ歳月のけふこの頃に       千葉市 女性
    亡き父を偲びてレイテの方に向き摩文仁の丘に両掌を合はす       千葉市 私   

コメント (2)
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