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この世界の片隅に を読む

2017年08月16日 10時30分25秒 | Weblog
この世の片隅に
今年もまた
暑い八月が巡って来た

戦後生まれではあるが
戦後の余波が残る頃
そんな時期に生まれた私は
戦争の話題にはアンテナが動く

毎年この頃になると
書店に行き
戦争に関する書物を手にする

他の時期は
どうしても展示の本も少ないし
またこの時期は
子供の頃から
学校で平和に関する集会があったり
テレビや映画でも
よく取り上げられ
普段は余り話さない両親も
この時期には 戦争に関する
何らかの話をしてくれていた

それで この時期は
否応なく戦争への関心が向くのだ

私らは
昨年の熊本地震に遭い
ぐずっていた引っ越しを
追い立てられるように行い
その中で 数多くの本を処分した
しかし これだけは残して置こうと
数百冊位の本を引っ越し先に運んだ

その中に
この世界の片隅に と
夕凪の街桜の国 という
コミック本もある
作者は
こうの史代という漫画家だ

この世界の片隅に という本は
最近映画化されて話題になったから
多くの方がご存知だろう
私は 2010年に 書店で
初めて手にして 女性による
戦時下の生活を
穏やかに柔らかく淡々と
女性の視点で描かれているなあ
という印象を受け 購入し
家で読むことにした

広島の呉という舞台も
伯母が 福山に住んでいることや
海苔の栽培は 母の実家も
家族総出で行っていたこともあり
とても親近感を覚えて
どんどん読み進めた

結論から言うと
ジワジワと忍び来る戦争の怖さと
私らのかけがえのない日常生活を
無差別に無慈悲に壊していく戦争
そして その酷い状況の中でも
何とかして
自分の足で立ち上がろうとする
庶民の姿から
戦後の平和な世に生きる私達に
そして 世界がざわついてきた
今の時代に生きる私達に
「この世界の片隅で」は
ちゃんと地に足つけて
しっかりと生きることを
語りかけているような気がする

ps 2017.8.15 終戦記念日に草稿
「この世界の片隅で」(コミック)は2009年4月発行。私は、2010年5月購入後読了。
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