フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

やりたいこと

2018-01-07 20:53:38 | 美しく生きるという事

去年暮れの紅白歌合戦で、

女性グループが、

働く女子の心境を歌っていて、

私も一人の働く女子ですので共感いたしておりました。

うんうんわかるわかる、

私もそうだよ!

とか、ね。

だけど、ふいに共感出来ない部分が……。

『なんかやりたいよね』

と言う歌詞。

会社で頑張って飲み会で友達と励まし合う、 

その合間にこぼれる言葉、

『なんかやりたいよね』

 

ああ、私は違う。

かつて私もそんなセリフ、

しょっちゅう口にしていた記憶がある。

だけど、今は、何もない事に気が付いた。

やりたいことがない。

やりたいことはやりつくした。みたい。

 

だから、会社から戻るとご飯食べて、

お風呂入って寝るだけ。

そっか、

唱えるように、

『なんかやりたいよね』と繰り返さなくていいんだ。

その呪縛から解き放たれたのだ。

ふーん、と思った。

 

若さだけでは居心地が悪かったのだ。

経験を積んで、

自分の居場所を作ってきた証なんだな、

きっと。

若いうちはもがきなさい。

そのうち自分の居場所を見つけるよ。

 

それがやりたいことだったのかも知れない。

……かも知れない(笑)

 

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