日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪

ハッピーバースデイ 著:新井素子

2017-05-14 21:26:47 | 読書

 私と同世代で、思春期、読書に熱中していた女子であれば、新井素子さんの名を知らない人はいないんじゃないか…ってくらい。『私の中の…』で19歳デビュー、以後、『星へ行く船』などSF小説を数多く世に送り出されてきました。私は同時期、とっても人気があった氷室冴子さんの大ファンで、ほぼ全作品、中高生の頃、お小遣いを貯めて購入し読んでいましたね。氷室冴子さんは50代で若くして亡くなられ、本当にショックでした。一方の新井素子さんは、段々と少女小説から『おしまいの日』など、なんだか理解不能な雰囲気の小説になっていき、(当時の自分には)あのマタニティーブルーを超えて恐ろしくなる小説以後、エッセイ以外からは遠ざかっていました。「おしまいの日」を読んだのは、定価の3倍のお値段で売られていたシドニー、クロックタワー1階(当時)毎日新聞は、日本の日付けより一週間ほど遅れて売られていました。ネットも今のように普及していない時代の1990年代は、そんな感じだったんです。高いお値段を出して買ったのだけれど、読むと理解不能な妊婦さんが主人公…と。まさか、あの当時はあれから数年後に…なことがあって、…なことになるなんて! 夢にも思いませんでしたが。

 さて、そんな新井素子さんの著書、しかも小説を久々に目にしました。 タイトルはお誕生日おめでとうですから。きっと楽しい小説に違いない、と借りました。図書館で。先週借りた8冊の内の7冊目。

 ここのところ、タイトルからは想像出来ない怖い話が多かったのですが、今回は、ほわ~んとした主婦作家が主人公。しかも旦那に感謝しまくりの、ちょっと自己がなさそうな、だけど新人賞とやらを受賞したプライベートも作家としても人生絶好調にいる「あきら」 男みたいな名前にトラウマだったようだけど、それもクリア。だって素敵な旦那さまが… まぁ、そんな風に話が進んでいくのだから、今度こそハッピー小説とはいかないんだな、これが。

 「あきら」の他にもう一人の準主役、大学受験に失敗し、東京の予備校に通う18歳男子も登場し、彼とあきら、二人の話が交互に語られ、物語は進んでいきます。本を手にした時のはっぴい小説だろう!という期待は今回も見事に裏切られ、じわっ、じわっと追い詰められていく… あっちも。こっちも。読者は神のごとく「見えてはいる」ものの、それでも怖いんだわ…

 小説家らしい小説というか、プレゼントというか。「もし、あの時、こうしていたら」バージョン。「していなかったら」バージョン。幾通りも物語が書けてしまう。文才があれば作家に。なくても結構、日常的に人は思うんじゃないかなぁ。あの時、こうしていれば、いなかったら、いや、右に曲がっていたら、真っすぐ進んでいたら、バスに乗らなかったら、間にあったら。こうなっていたのに、ああいう風にはならなかったのに。いや、良い結末が…なんて。寝ている間に夢を見るってことは、人は誰でも物語を創作する能力があるってことですよね。「夢判断」ではないけれど…。

 最後にビックリなことが! この本の解説、なんと「図書館戦争」「県庁おもてなし課」等々、これまた最近、お気に入り作家さんの一人になった有川浩さん 内容にまたビックリ! 同世代~ そっかぁ、有川浩さんも新井素子さんのSF少女小説を読んで育った世代なのか~と、嬉しくなりました。 そして貸出図書、8冊目ラストは、やっぱり有川浩さんです。只今、読書中…。

 

 

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