船で言うチャイン(chine)とは、船側からボトムにかけて存在する峯のこと。
平底の船の場合、船側とボトムが作る角がチャインである。 船によっては複数のチャインを設計する場合もあるみたい。 船底をV字にする場合、このVもチャインである。
チャインは、ステッチアンドグルーでは、エポキシで接着、従来の木造船ではチャインストリンガーという角材をかませてそれに接着、という方法をとる。
このAMAの場合、両方使っている。
さて、昨日入れておいたステッチ部分のグルーも固まったので、今日は全てのチャインの角を削って丸める作業をした。 その心は、グラッシングでグラスクロスに空気を入れないようにするためです。 角は丸くスムースでないとクロスが浮いたり、空気が入ったりする、オズモーシス(気泡)状態を呈することになりますので・・・
最初は、打ち込んである竹釘のカット。
竹用の手ノコでスパスパと切っていく。 そしてカンナ掛けして平滑化する。
結局、竹釘の周辺には穴が残ったので、ここはフィレッティングして埋めねば・・・
次、液だれして固まっているエポキシの除去・・・結構固くて取りにくいんだな・・・
手カンナで削り取る。
そして丸め。
ボトムのチャインは入れてあるフィレット(エポキシ)が削れるまで丸める。 一部フィレット不足で削れないところがあったので、ここにも次回フィレットを追加せねば。。。
他のチャインもストリンガーまで削ろうと思ったが、ストリンガーとハルの間に隙間を発見。 たぶん、内部では接着しているであろう・・・と期待はするが、水漏れの心配はなくしておきたい。
じゃによってストリンガーまでは削らずに、少し高さを残して丸め・・・ここにも次回フィレットを入れて丸く成形しよう。
で、丸め終わったのが、これ、
左のはちと削りすぎたかな? フィレットで埋めよう・・・フィレット便利・・・
ボトムの丸めはこのように綺麗に上がってます。 右上がそうです。
結局、次回フィレッティングしたのちに、グラッシングということになった。 手は抜けないな・・・