Max Rod Craft Blog

Max Satohの工作に関するブログ

音響部屋

2013年03月17日 | 共鳴胴スピーカー

さて、作ったスピーカーをどう利用しようかと・・・思案・・・

案1: ミニジャック+RCA コードをアンプを介してスピーカーに

こうすれば、TV、既存コンボ、ラジカセ、PC、iphone、など、ミニジャックの付いてるものなら何でも鳴らせるわい。

ということでAmazonでLepaiという中国製の安いデジタルアンプを買った。  

ためしにラジカセにつないで鳴らしてみたが・・・もともとラジカセの音自体が良くないので、スピーカーからはラジカセの音がしたので・・・ぐわっかり・・・ 元が悪いとアンプを通しても音は良くならないのだわ・・・

コンボ、TV、PC、と接続したら、それぞれ良い音が出た、が、全部本来のスピーカーから聞けるわけだから・・・この装置・・・要らん買ったかも・・・  PCには、USB DAC+AMPで聞こえるようにもしとるし・・・

案2: 既存コンボを改造して、コンボ+コンボスピーカー と コンボ+波動もどき を切り替えられるようにする。

これについては以前、師匠に相談して良い方法を教わった。  

コンボを分解して既存スピーカーの配線を外に出す。(完全置換え)  

あるいは、12ピンのOn-On トグルスイッチで、既存スピーカーと波動もどきの2系統のスピーカー配線を切り替えられるようにする。 (トグルで切替え)

今日は、案2 を実現するべく工作開始・・・

12ピントグルスイッチ、スピーカーターミナルを通販で買った。  1000円程度の部品に1000円程度の送料がかかった・・・

そしてコンボの裏カバーにスイッチ用とターミナル用の穴を空けた。  ドリルで連穴を空け、間を小刀でカット。

穴あけ

このコンボ、スピーカーボックスの中にでっかいトランスがデン!と入っていた。  こ・こ・こ・・・これって、い・い・の?  中国製だから?  こうなってるのが普通なの?  

スピーカーボックス中のトランス

まあ、出来ちゃってるものは仕方がない・・・わな・・・

内部のスピーカー配線は、基盤上に小さなソケットが2つあって、両方とも、そこから細~い赤黒のケーブルがスピーカーボックスに開けられた穴を通ってスピカーに行っている。  その赤黒のケーブルは、ストッパーのつもりなのだろう、なんと・・・こぶに結んであるのである。   両方とも・・・  大丈夫なのかな・・・こんなことして・・・ その世界では当たり前なのかな・・・

今回は、基盤上のソケット==トグルスイッチの真ん中のピン、外部スピーカーターミナル==トグルスイッチの上のピン、内部スピーカーの赤黒配線==トグルスイッチの下のピン、というように配線する。  

そのためには、今、ソケット==スピーカーにいっている細いケーブルをカットせねばならない。  なぜならば、ソケットはあまりにも小さく、ソケットに刺さっているプラグというのか、プラグケースというのか、そこに入っている細い配線の外し方がよく分からないのだ。  こわれたら代わりがないので、仕方なしにケーブルをぶった切って、短くなった分を手持ちの太いケーブルをつないで長くして、それをトグルスイッチに持って行くことにした。

また、スピーカーとケーブルの接続は半田づけされているのだが、スピーカーが奥の方(正面からみると前の方)に付いていて、ウーハーは内側から、ツイーターは外側からねじ止めされているのだ。  手が届かない・・・これじゃ筐体を壊さないとスピーカーも配線も外せないのだ・・・のだ。

やりやすさの観点から、ソケット==トグルスイッチの部分を長めに取り、スピーカーに行っているケーブルに継ぎ足しをして、それをトグルスイッチに接続する。  

継ぎ足しは半田づけしようと思ったが、銅線を出してねじってその上を、ファストン端子で締め付け、ニッパーでかしめ、その上に絶縁用のチューブを取り付けた。  だから段違い、というよりも、松葉のような形で継ぎ足してある。  とにかく、つながっとりゃ~ええんやろ!   もちろん、途中にあったこぶ結びは真っ直ぐに解きほぐしたのは当然のこと。

トグルスイッチがちっこいので、半田付け作業は、ピンの間隔が狭くてもたついたが、コテを熱くして、3秒触る、3秒半田を付ける、そしてコテを放す、というスタイルでやったら綺麗にうまくいった。  実はこれ、あるサイトで教わりました。  

間隔が狭いので、下手すると銅線のヒゲなんぞが隣のヒゲと接触してショートなんてこともあり得るかも、と思い、絶縁のために真ん中の列にだけ網戸の留めゴムを輪切りにしてはめ込んであります。  この網戸の留めゴム・・・ここぞというときによくお世話になっております。

そして配線完了!  

右に12ピンのちっこいトグルスイッチから12本の線が出ている

共鳴胴スピーカー工作で学習した、リードのキッチンタオルで作った吸音材を、一応貼ってておこうかな・・・音が良くなるかもしれないからね・・・

こちらはすっきりしたスピーカーボックスに吸音材

トランス入りのスピーカーボックスにも吸音材。
右上に継ぎ足した松葉配線が見えるでしょ。 絶縁ゴム、緩んで隙間があくので後でガムテープで周囲を巻いた。

年取ってるから使い方を忘れてしまうかもしれないので、裏ボードにきちんと説明を書いておいた。

上:外付けスピーカー、下:内部スピーカー、左:外付けスピーカー出力端子

いよいよスピーカーを取り付けてテストしてみる。  まず、AM放送から・・・

あれっ音がでない・・・トグルスイッチが逆だ・・・逆にしたら音がでた。   トグルスイッチって・・・上に倒すと中央のピンが下側のピンに繋がるのね!  わしゃ倒す方につながると思って配線しちまった。  そんなのどこにも書いてないじゃないの・・・

しょうがね~、訂正じゃ

しかし、この訂正文気持ちが悪い・・・上に「下」、下に「上」、と書いてあるのがどうもワシのバランス感覚からすると気持ち悪いのだ。

再び訂正  上側には、「上:内部SP」、下側には、「下:外付けSP」 と書き直した。  前の文は黒く塗りつぶした。  不思議なもんだね・・・これだけで気分が落ち着いた・・・

最終注記

内部配線の途中で、裏ぶたを外したことで、いろんなソケットプラグがはずれた。  FMアンテナ線に行くソケット、RCA inに行くソケット・・・など。  元には戻しておいたけど・・・間違ってたら・・・ 一応コンボの全機能をテストをしておいた方がいいな・・・

ということで、

AM放送 OK
FM放送 OK
レコード OK
カセットテープ OK
CD OK

これだけの機能が詰まっているのだ、このコンボ・・・  デノンの10周年記念モデルで、"昭和・音聴箱"(おとぎばこ)GP-S50 という。  すでに生産終了となっている。  当時は7万円くらいしたみたい(倅から女房への何かのプレゼント)。  デノンって昔のコロンビア・・・一応・・・メーカー品だ・・・が・・・

なぜか音がこもってあまり良い音で聞こえなかった。  キャビネの中に置いてある所為なのかな、とも思っていた。  だから・・・孫が遊びに来たときにジブリのCDを聞くくらいしか使っていなかった。

テスト中に使った音源・・・昔懐かしいものがいっぱいあったので、しばらく聞き入ってしまった。
娘が小学生のころ、ピアノの連弾をしたテープ。  途中でワシは頭が真っ白になってしまって伴奏が入っていない部分や演奏が停まった個所があった。  手に汗かいたそのころの記憶がよみがえって懐かしかった・・・当時を思い出し、家族で笑ってしまった・・・

しばらく聞いたことのないFM放送・・・非常に良い音がする。  AMはただの拡声器の音。  レコードはUSで生活しているとき、倅が小遣いためて買ったものをかけてみた。  女房が若いころ買ったレコードは、子供らが小さいころ、ボールペンやクレヨンでいたずら書きしたので、ブツブツと雑音が入るが、倅がUSで買ったものは傷一つなく、きれいな音を再生する。  

傷のないレコードなんて久しぶりだ。  昔が・・・懐かしい・・・なあ・・・喫茶店・・・コーヒー・・・デート・・・ジャズ・・・グレンミラー・・・スパゲッティナポリタン・・・大阪での記憶が・・・走馬灯のごとく・・・うるうる

吸音材を入れた所為なのか、ケーブルのコブをなくした所為なのか、トグルスイッチのために配線をいじった所為なのか・・・理由は分からないが、音が変わった・・・ 良くなったのだ。  FM放送でステレオ感がする。

波動もどきと同じように音が澄んで、低音に深みが出て良く響く・・・ どちらで鳴っているのか区別しにくいくらいの良い音になった。  ホント。  

やってみるもんだね~! 

今は、どちらのスピーカーでもスイッチ一つで切り替えられるコンボのセット、これです!

じゃじゃじゃ~ん

音楽は確実に生活を楽しくする。  それも安上がりに。  TVはもう不要だ。

  

 

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共鳴胴 バスレフ型スピーカー

2013年03月06日 | 共鳴胴スピーカー

今朝も聞いてま~す。

最初にバッフル用に買ったけど使わなかった9㎜厚のシナ合板があったので、それを使って2組のスピーカー用の台を作った。   設計図は、どなたかの波動スピーカー(もどき)自作のサイトにあったものを参考にしたが、筒の長さが20㎝なので少し小さくして、長さ20㎝、幅15㎝の板をクロスさせるサイズで作図した。

昨日はお天気もよくポカポカだったので、外でゆったりとジグソーをふるった。 4枚の板(20㎝X15㎝)から大小の半円を計16枚切り抜く作業だ。 とにかく出来た。  

シナ合板を切り出して作ったスピーカーの台

組み合わせもぴったりでホゾ穴にくさびを入れなくてもしっかりと組み合ってる。  我ながらうまくできたとほくそえむ。   合板からくさびは作れないので(細くすると割れるので)、あとで本業の竹を削って作ろうと思う。

当初は波動もどきの台と同様に共鳴胴を横にして置こうと考えていたのだが、それはそれで一つの使い道ではある。  だが、台を縦にしてその上に共鳴胴を、やはり縦に置いて鳴らしてみたんだな。

 こんなふうに

ほしたら、すごいんよ。  こういう聞こえ方は初めてだな。  カラヤンのシンフォニー、新世界を流してみたのです。  第3楽章、新世界のサビの部分、もちろん演奏も次第にクレッチェンドしてくるんだけど、サビのメロディーと共に、ガンガン、ドンドン、バンバン、と打楽器が地面をゆするが如くに、ドフォルテで聞こえてくるじゃ~あ~りませんかっか。  うっへ~、すごいんだな~シンフォニーって、と感動いたしてしまいました。  このおかげでバスレフ型スピーカーも、共鳴胴も、シンフォニーも、カラヤンも新世界も、一緒に好きになってしまいました。  惚れてしまいましたぞ。

これまで、レコードプレーヤーとカセットデッキが付いている、という理由で家に置いてあったステレオコンボからは、こういう音は出てきたことがない。  それも、サイドボードのキャビネットの中に置いてあるもんだから、音が籠ってしまって、とても良い音とは言えない。  これまでそんな音響のことなど考えたこともなかったのであるが、今回のスピーカー作りを機に一気に目覚めてしまったようだ。

バスレフってホントにすごいね。  50㎜径、8㎝長のダクト(下向き)から出てくる低音ってのは、一旦なにかに反響させて聞くと、すんごい大きく聞こえるんだな。  それがバンバン、ドンドンの理由みたい。  低音部の響きがすごい。  師匠は、壁から少し離して反響させると、音に奥行が出るんだよ、と教えてくれていたが、それが実感として良くわかる。 (縦置きではあるが・・・)

波動もどきでは経験できない響きではある。  音響ファンが波動をよく言わない理由がなんとなくわかるような気がする。  ワシは両方好きだけれど・・・

そして次は、当初の目論見通り、横置きの台にしてスピーカーユニットと対面して聞いてみる。

こんなふうに

う~っむ、こ れ も い い。  穏やかな曲を小さな音量で、早朝とか夜聞くには、これだな。  響くんだよね大音量は・・・向こう三軒両隣に・・・

師匠が教えてくれたように、壁に向かって置いて聞いてみたいんだが、あいにく、今そういう場所が空いていないので、とりあえず対面で聞くだけ。

対面で聞くことの良さは、まず、ユニットの音がモロに自分に届くこと。 ピアノやバイオリンなどが奏でる音の一つ一つが明瞭に聞き分けられる。 コードの成分までも聞き分けられる。  少し向こうで共鳴胴がホントの楽器の音を響かせている。 後ろからはダクトからヘルムホルツの共鳴音が低音を出している・・・

音源が浮き出てくる、とくにボーカルの曲(女性の歌手がいい)は、ホントに真ん中で歌手が歌っているように聞こえる。

ステレオ再生のプロがサイトに書いておられたが、まず、楽器が識別できる(オーボエなのかクラリネットなのか・・・)、楽器がきれいに聞こえる、それら楽器が何処に配置されているのかが識別できる、ように聞こえることがスピーカーの配置の要諦であるとのことだが・・・

上の、どちらの置き方にしても、ティパニは左奥から、ストリングは左手前から、管楽器は右中央よりから、というように聞こえてくる。  だが、ドンドン、バンバン、は今は縦置きが強い。  音響壁の水平も早く試してみたい。

だんだんステレオ再生にはまり込んで行く、わ・た・し・・・

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)18 完成

2013年03月03日 | 共鳴胴スピーカー

苦節・・・日・・・  とうとう出来た。

毎朝、毎日聞いている・・・ 飽きるんじゃないか、というほど・・・  でも、まだ飽きない。

PC、USB DAC/AMP、共鳴胴スピーカーのセット

PCを立ち上げ、Media Playerを立ち上げ、再生リストをクリックすると・・・延々32時間にわたる楽曲が連続で流れる。  

朝の気分が良い!  食事が美味しい!  女房がきれいに見える?  ・・・

では、紹介させていただきます。

共鳴胴ブラザーズ。  波動もとき、と、バスレフ型です。  いずれも共鳴胴が共鳴音を出します。

外装は、DIY銘木ショップ(府中家具)から、突板(つきいた)(かりん、ウォールナット)を購入して張り付けました。  価格はリーズナブルで、担当者の方がいろんな点に親身に相談に応じてくれます。  プロ仕様の接着剤も分けていただきました。 

共鳴胴ブラザーズ

共鳴胴(波動もどき)スピーカーです。

かりんの突板を周囲に貼りました。  木目が美しく自然の木に見えます。 
ユニットは Fostex FE103En フルレンジを使用。
穴の周囲も見てください。 穴の切り口にも突板を貼ったんです。  
ダクトも長短2種類用意して内外に突板を貼りました。 

見た目が大事よ~

 

共鳴胴・バスレフ型スピーカーです。

バスレフ型スピーカーを振動して音を出す共鳴胴で作ったスピーカーです。  
はっきりとした音像と定位感を感じられます。  共鳴胴からの音場感も・・・

台に載せて対面式でも、天井から吊るしてもいいですね。
ユニットはFostex FF105WK フルレンジです。  

突板はウォールナットを貼りました。  しっとり落ち着いた感じ。

バスレフ型共鳴胴スピーカー

今はステレオ再生が特に気に入っている。  はやく良いアンプを手に入れたいな~・・・師匠~!

見た目、といえばバッフル板。  どうです? この見た目。 
ホワイトパイン集成材をバーナーで焼いたものです。

お気に入りのバッフル模様

ということで、今年の工作はじめ、完了で~す。

お詫び: 波動もどきFDBR式スピーカーまで作ろうと思いましたが、波動もどきとバスレフ式でもう音は十分良いと感じましたので、ここで終わりとさせていただきます。 

  

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)17 バッフル板の塗装

2013年03月02日 | 共鳴胴スピーカー

スピーカーユニットを取り付ける板のことをバッフル板というらしい。  前にジグソーを使ってくりぬいた94㎜径のパンケーキのような丸い板が残っていた。   その表面をカセットガスバーナーで焼いてみたところ、面白い模様が浮き出てきた。

この板、ホワイトパイン(白松?)の集成材なので、木目は一応同じ方向に走ってはいるが、年輪の方向は一枚一枚逆になるように接着されている。  柾目に近い年輪もあれば、まさに板目という年輪もある。  それらが交互に折り重なって、切り口の模様が波打っていて面白いのだ。  

おもしろい模様が・・・

バーナーで表面を焼くと、年輪は白っぽく残り、肉の部分が黒く焼ける。  焼きすぎると、肉の部分は簡単に炭になる。  かくして縞々模様の黒っぽい板ができた。

くりぬいたパンケーキはコースターに、失敗して小さめになったバッフル板は鍋敷きにすることにした。

焼きあがったバッフル板、手前はコースターと鍋敷き

この写真は室内で撮ったものだが、焼いたの屋外です。  間違っても室内で焼いたりしてはいけません。

焼いただけだと表面は木炭と化しているので、触ったものを汚す。  じゃによって何らかの塗装が必要だ。

柔かい木質を硬くするもの・・・そうだ、あれがあった・・・  ルアー作る時のあれ!  以前餌木を作った時の残りがまだあったな・・・

ここで脱線。  以前使った塗料だとか溶剤や接着剤などは何年も室内に保存すると・・・危険を伴うよ。  たとえば、10年近く置いたままになっている溶剤など。  こんなことも起こるんだな・・・

ベランダにFRP塗装したときの硬化剤・・・プラスチック系の容器が自然劣化して割れて硬化剤(MEKPO:メチルエチルケトンパーオキサイド) が漏れ出した。  室内は有毒な臭気に満ちた。  廃棄の仕方が分からず、市や廃棄物処理業者に当ったがラチを得ず。  結局FRP販売業者に問い合わせ、水に混ぜて無毒化し、日向において蒸発させてください、とのことで、そのように処理したのだった。  買った時から廃棄の仕方を知っておくべきだったね

よく使うテレピン油なんかも、缶入りのものは要注意だ。  長年置いたままにしておくと、缶の内部で錆が発生し、腐食して穴が空いたりする。  幸い漏れ出したことはないが、透明な筈のテレピン油が赤く変色していたので気が付いた。

(脱線終わり・・・以前にもこれ書いたかな?)

ルアーや餌木を作るときに使ったのは、セルロースセメント。  溶剤は石油第一類の揮発油。 
このセルロースセメントは、バルサ材、桐板、などの柔らかい木質に浸透して表面を硬くするのに使う。  
ルアー製作では、何層もドブ付を行ってその上からラッカー系の塗装をする。  そして色落ちしないようにまたセルロースセメントでコーティングする。

焼けた木質部を黒いまま固定するにはこれが良いと思って、屋外で刷毛塗りしてみた。  それがこれ、

セルロースセメントで固めた表面

うむ、おもしろい。  炭の固定化は思った通りにできた。  塗装前にこすってしまった部分は、炭がなくなって表面が古びた杉板のように波を打った感じになった。  うん、ワシの趣味に合う・・・古びた感じ・・・

結局、二度塗りとした。  あまり表面がつるつるだと古びた感じがなくなってしまう。

完成すると、こんな感じになる。

いいでしょ? ユニットはFF105WK

バッフル板の塗装が完了したので、共鳴胴エンクロージャーの最終工作に入ろう。

スピーカー端子を取り付ける。  この端子、硬く締めすぎると回転してしまって左に回すと裏側のナットがゆるんでしまう。  そこでプラスチックのインサートと端子の金属を二液性エポキシ(コニシボンド30分硬化)で接着してから取り付けたら回転しなくなった。  安い端子だったので裸線を差し込んで接続する穴がなかった。 バナナプラグの穴はあるのに・・・。  だから2㎜径のエンドミルで自分で穴を空けたら高価な端子と同じになった。  得した気分・・・

次に、いつまでもティッシュボールによる吸音に頼ってはいられないと考え、  吸音材を自作した。  これだ!

自作短冊吸音材

材料はティッシュによく似た紙・・・キッチンタオル、それも、リードの。  リードのキッチンタオルは厚みがあり、柔らかい。 空気を含んでいて、セルロースの長い繊維が実感できる。

キッチンペーパーを3枚重ねにして、幅5㎝くらいの短冊にカットする。  各短冊の端に両面テープを貼る。
さらにこれを3枚重ねて鋏を入れてピラピラにする。  輪にすれば七夕の飾りになる。

これを筒の内側、スピーカーユニットの磁石の横あたりの位置に張り付けた。

波動もどきはこんな風  バスレフはこんな風

これでティッシュボールやティーパックはいらんだろう。  ムシューダは入れときたいな・・・

音出ししてみたが、確かに吸音材が利いていて、ティッシュボールを入れた時と同程度の吸音効果を発揮している。  波動もどきもバスレフも、こもり音が解消されている。

波動もどきの穴を大きくする場合、土管反響音が多くなるので、これらを消すために更に多くの吸音材を必要とする。  穴が小さめ(37㎜)、あるいは、ダクトが長い(11㎝)と、穴からでる土管反響音が減少するので、吸音材は少なくする、あるいは吸音材は要らないかもしれない。   ワシの実験結果による。

最後にバスレフスピーカーはダクトを底板と二液性エポキシにて接着し、空気漏れをなくした。  そして伸縮自在ダクトを8㎝になるようにガムテープで固定した。

あとは仕上げを待つのみだ。

 

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)16 ボイド管の外装(突板貼り)

2013年02月25日 | 共鳴胴スピーカー

共鳴胴(波動もどき)スピーカー、共鳴胴バスレフ式スピーカー、それぞれの試聴、ダクト等のテストが終わったので、いよいよクラフトの段階に入る。  スピーカーとして完成させようということだ。

工作の内容は以下の2点となる;

1. ボイド管の外装
2. バッフル板の塗装

ボイド管

ボイド管外装には、突板を接着することにした。 突板というのは自然の丸木の外皮を、大根の桂剥きのように、薄く平らに削ったものである。  いわば、かんなくずの大きいもの。  木皮のままのものもあれば、裏に和紙を張ってあるもの、接着剤が付いていて両面テープのようになったもの、等が売られている。

今回は和紙の裏張り付のかりんとウォールナットを購入した。

ボイド管は16~7cm幅の雑板紙という種類の薄い紙を何重にもスパイラルに巻いて筒にしたものである。 各層の紙は酢酸ビニル系の接着剤で接着されている。 下の層の接合面を上の層の紙がまたぐようにして重ねて接着されている。  雑板紙というのは古紙から作られており、繊維の短いものを漉き固めたものだ。  フェルトの硬いような感じ。  くずすとボロボロになる。

ボイド管というのは生コンクリートを流し込んで円柱を作ったり、逆に丸い円筒の穴を作ったりするためのものであることから、防水処理がされている。  一番上の層には防水紙がスパイラルに接着されている。

このボイド管に突板を接着するわけであるが、一番上の防水紙(メーカーなどの文字が印刷されている)を下地にするとうまく接着できない。  

接着が剥がれる・破壊されるということには以下の3種があるそうだ; 

凝集破壊(cohesive failure)硬化した接着剤層が破壊する。この場合、接着剤が要求強度を満たしていない場合が多く、種類の選定または接着時の条件を適正にする必要がある。

接着破壊(interfacial failure、界面破壊)接着剤層と被着材層との境界面が破壊する。この場合、接着力そのものが不充分と考えられる。種類選定または接着条件の適正化とともに、被着材の表面状態についても考慮する必要がある。

基材破壊(adherend failure)被着材そのものが破壊する。この場合、接着剤および接着力は充分な強度を持っており、むしろ被着材の強度を検討する必要がある。

防水紙の上に接着しようとすると、上記2番目の界面破壊が起こることになる。

じゃによって、防水紙を剥がす。  

防水紙を剥がしています

防水紙はすんなり薄く剥がれる場合と、下の雑板紙もくっついてくる場合(基材破壊)とがある。 
すんなり薄く剥がれる場合は、防水紙と雑板紙の間の接着剤(酢酸ビニル系)が雑板紙の上にのこった状態となり、なでてみるとロウを塗ってあるような感触である。  このロウのような層は酢酸ビニル系の接着剤を薄く塗布した層である。  上の紙の防水紙層とは接着破壊によって剥がれたわけである。

びりっと下の紙がくっついてくる場合は、防水紙と雑板紙の接着がしっかりしており、雑板紙が基材破壊を起こしたということになる。

ロウのような接着剤の層も、その上から何かを接着したとしても接着破壊が簡単に起こる。  だからこの層も剥がした上で、新たな接着をせねばならない。  どうやって剥がすか・・・

上の防水紙とは接着破壊を起こしているが、下の雑板紙とはしっかり接着しているので、剥がすとなると基材破壊、それもできるだけ薄く基材破壊をさせて剥がさねばならない。  こうだ・・・

うす~く剥がす

これには方法がある。  ガムテープの接着力を利用するのだ。  剥がしたいところにガムテープを貼りつける。  そして、すね毛を剥がすが如くに、びりっとガムテープを剥がすのである。  接着剤とその下の紙の層がガムテープにくっついて剥がれる。  ガムテープは表面に近い距離で表面と並行に引くと、薄く剥がすことができる。  表面と直角くらいで引っ張ると割と多めに紙の層が剥がれてくる。 

剥がし終えるとこんな風になる。  表面はざらざらの毛羽立った紙。

はだかになったボイド管

バッフル板を仮止めして、板とボイド管切り口を同じ面にする。  これにはよく切れるバンブーロッド用のカンナを利用した。

カンナとボイド管切り口

ボイド管切り口は、何かにぶつかったり、いじくっている間に、何度も刺激を与えると、元の紙のように柔らかくなってしまうので、木工ボンドをヘラで塗り付けて硬くしておく。  紙と紙の層の間には、隙間がある部分があるので、そこにボンドが入り込むように塗りこむ。

指の先にボンドを塗りこんだ隙間あり

次は、接着剤の塗布。  突板と一緒に購入した、コニシボンドCH7という接着剤を使う。  このCH7は下地と突板の両面に塗布後、乾燥した段階で100~200度のアイロンを当てて圧着すると、プロ並みに接着できる。

まず、突板を下地の大きさにカットする。  筒の長さの両端に1㎝程度の予備を用意しておく(貼る時にずれるから)。  次に、ボイド管を突板でぐるっと巻いて、余白を1~2㎝くらい残してカットする。

これくらいかな

ボイド管にローラーを使ってCH7を塗りつける。  できるだけ厚め(2回塗りくらい)に塗り付けた。

ボンドCH7を塗りつけたボイド管表面(乾燥後)

次に、突板にボンドCH7をローラーで塗布する。

上は乾いた状態、CH7は透明化、下は塗りたてで白い接着剤の色

しばらく置いて両者の乾燥を待つ。  乾燥するとCH7は透明になり、手で触ってもさらっとなっていれば良い。  べとつくうちに接着しようとすると、予期せぬ部分などがくっついたりして皺を作る原因になるので、乾燥した後でアイロンで接着させる。

突板にボンドCH7を塗る場合には、突板よりも大きめの段ボール板に四隅をテープで留めるなどして固定して塗ることをお勧めする。  ワシは下に新聞紙などを敷いてやったために、はみ出た接着剤が突板の表目にくっついて、それが・・・新聞紙にくっついたりして・・・ 涙 

新聞紙のくっついた突板

でもご安心を・・・ このCH7、水溶性なので、くっついた新聞紙などは後で唾付けてこすったらきれいに捕れました。  下手にサンドペーパーなどでごしごしやってはいけません。

では接着します。

幸い細めのボイド管があったので、それを芯にしてアイロンを当てました。

 左上隅に新聞紙が・・・

 両端の余白が均等になるように突板を置きます。  貼っている間に突板がずれると、片側が足らなくなったり、接合面がずれたりしますので、重要です。

突板接合は重ね切りするので、とりあえず端から10㎝位のところにアイロンを当てて接着します。  ここはもうしっかりと筒に沿って熱着させます。  そして、中央、上端に向かって、下端に向かって、ふすま貼りで皺をのばすような感じでアイロンを滑らせます。  そして時折、筒の局面に沿って皺を伸ばすようにアイロンを滑らせます。  そうです、ふすま貼りの要領です。  刷毛の代わりにアイロンを当てるだけです。

接合面は重ねるようにして、定規を当てて、良く切れるカッターでカットします。  その後、接合面に向かってアイロンを当てます。  全体が接着できたら、念のために、今一度、反対側から接合面に向かってアイロンを横滑りさせて皺が出来ない様にします。

貼り終えたら両端の余白を良く切れる新しい刃のカッターでカットします。 

剥がれない様にザクザクとカット

 かくして綺麗に突板が貼れました。

ウォールナットの丸太?

同様にして、波動もどき用のダクトの内外にも余った突板を貼っちゃいました。  芯はアルミのロッドケース。  ダクトの内側に突板を張るには、ダクト内側だけにCH7を塗り乾燥させてから、カット済み突板を丸くして入れ、アルミパイプに通してから、ダクトの外側からアイロンを当てました。  内側を接着するのに外側から熱を加えるので、かなり長い間アイロンで抑えておきます。  内側が貼れたらダクト外側にボンドを塗り、乾いてから外側の突板を貼ります。

ロッドケースを芯にしてダクトにも突板貼り

突板を這ったダクト(波動もどき用)

完成した共鳴胴とダクト

かりんが波動もどきの共鳴胴、ウォールナットはバスレフの共鳴胴

波動もどき用ダクトの端っこは湾曲しているので、穴に差し込み鉛筆で淵の線をなぞり、ナイフで大まかに削った後、ボイド管にサンドペーパーを張り付けて、円周に沿ってこすりました。  同じ湾曲なので・・・

カーブに合わせてサンディング

このダクトの入口カーブには、網戸の留めゴムを切り開いて接着してリムを付けました。

次回はバッフル板の塗装です。

 

問い合わせが多いのでここでご紹介しておきます。 URLを入れるとこのブログエラーになるのでご自分で検索してください。  

突板購入先:  価格がリーズナブルで突板の種類が多いです。 親切丁寧な対応をしてくれます。  ここで使用したコニシボンドCH7はプロが使う接着剤で一般には市販されていませんが、小分けしてくれます。

木工・木材素材の通信販売/DIY銘木ショップ 府中家具 (広島県府中市)

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)15 サウンドホール

2013年02月19日 | 共鳴胴スピーカー

前から気になっていたサウンドホールの大きさについて実験をしてみた。

37㎜径のサウンドホール

最初の37㎜径のサウンドホールでは、初めに聞いたということもあるのかもしれないが、気に入った音を出していた。  両側に付けたユニットからの音と穴から出てくる音に調和があり、どちらかというとユニットからの音が主で穴から出てくる音は従であった。  両者が混ざって調和のとれた良い音だったと思う。  

サウンドホールを上に向けて聞くと丁度良い聞こえ具合だったように思う。  自分の方に向けて聞いても良い音だった。  ティッシュボールを3~4個入れるとさらによくなったのだった。

他のサイトの写真を見ると、サウンドホールの径がワシの37㎜よりも大きく見える。  それが前々から気になっていたのだ。

今がよければそれが一番良いのだよ! という、どなたかの教えを忘れ、サウンドホールを大きくしてみよう、という誘惑に負け、とうとう自在錐を手にしたのだった。  

筒の内側に細い板を通してシャコマンで固定し、自在錐のセンタードリルで中心を合わせてカットした新たな穴径は54㎜・・・バスレフ用のダクトと同じにした。

54㎜径のサウンドホール

FE103Enを取り付けて聞いてみた。  う~っ、なんじゃこりゃ~!

どういったらいいのか・・・

まず、両サイドのユニットの音よりもサウンドホールから出てくる反響音の方が大きい。 バランス取れとらん。  音は明らかに土管の中で反響する音と同じだ。

次に、高音部の反響音が強く穴からでてくる。  ダクトを入れるとやや抑えられるが・・・  反響音が出過ぎているように思える。  

こりゃユニットの後ろ側から出る逆相音が増幅された音のはず。  これが正相音であるユニット表からの音に勝ってしまっている。  主従の関係は大事なのだよ、この下剋上野郎。

サウンドホールを自分の方に向けて聞くと両側のユニットの音が聞こえないような気がする。  どうすれば音が良くなるのか・・・そう、サウンドホールを壁の側に向けて壁から50㎝以上離す・・・そうすれば良くなる・・・どこかで聞いたことのあるような・・・

さらにダクトを付けて音をこもらせて、かつ、ダクト穴にティッシュを2枚ほど丸めて詰め込んだら、穴を自分の方に向けても、聞けるようになった・・・  が、どちらかというと・・・穴が主でユニットが従のように聞こえる。  遠くで聞けば主従の関係は分からなくはなるが・・・

どうやらこのスピーカー、穴を大きくすると高音の反響音を多く外に出しすぎるようだ。  人によってはこれを嫌う人がいても不思議ではない。

むしろ穴を小さめにし、反響音は筒の中にこもらせ従とし、かつ、レゾネーターで高音部の反響音を除き、穴を小さくすることで内圧を高め筒を多く振動させて全体としての音を出させた方が良いように思われる。  共鳴胴スピーカーとしての存在感はそこにあるのでは・・・(これは波動ではなくて共鳴胴なのだから・・・)  音の定位ではないものの、スピーカーユニットの定位感・存在感が感じられる。  あそこから音が出ていると・・・こちらからはその響きが聞こえる・・・と。

裏と表の音の時間的な差を明確に識別できるものではないとしても、人間の知覚・知能というのは精密にできていて、音の主と従の前後関係を知らず知らずの内に感じているものなのかもしれない。  従なる音が先に聞こえる、あるいは主の音が聞こえない、というのは自然なる違和感に感じるのかもしれない。

ワシは共鳴胴スピーカーとして作っているのであるから、この大穴を空けたのは内心明らかに失敗だと思っている。  前の穴径の方がよかった・・・ 

でも、まあ、穴が大きくても聞けないことはないので、このまま外装して終わりとするか・・・次に同じものを作る機会があれば、小さな穴にすることにしよう・・・  そして工作を続けよう・・・ ・・・ ・・・

(中断)・・・

あれから数時間・・・聞いているうちに(内径50㎜、長さ11.5㎝のダクトを入れて)、なんとなくこれでも良いのかな・・・と思えてきた。  高音が気になる時はティッシュを2枚ほど丸めてダクトに詰め込むと、高音が気にならなくなるし・・・ 穴をあっち向ければそれほど気にならなくなってきたし・・・

ちょっと卑猥な感じもしますが・・・音は良くなります・・・

不思議なもんだ、慣れというものは・・・  あるいはエージングという名の”慣れ”なのか・・・ 歳を取る(Aging) のは自分の方なのか・・・

今が良ければ、それが一番いいのだよ・・・  今に満足せよ、という教えを、 肝に銘じよう・・・

Carpe Diem!

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)14 聞き比べFF103En vs FF105WK

2013年02月16日 | 共鳴胴スピーカー

昨日はいろんなものが一遍に届いた。 

スピーカー・プロテクション・グリル Fostex KG810、Fostex FE103En、装飾用突板(共鳴胴SP用のかりんとバスレフ用ウォールナット)。  わ~い、これでまたしばらく遊べるワイ。

先ず、プロテクショングリル。  周囲の丸いフレーム部分は樹脂製、中央部はスチール・パンチングといって薄いスチール板に細かい丸孔を打ち抜いてあり全体は黒く塗装され、全体的に丸いドーム型にプレスされている。  たしか台所に良く似たような材質のものがあったような気がする。   ステンの取っ手付きの網のようなもの・・・100円ショップに行けば・・・自作できたかも・・・ 

こんな風

厚みがフレーム12㎜、ドーム部8㎜、全体で20㎜あるので、横から見るとトンボの目が飛び出している、魚の目と言った方があってるか・・・  気になる音への影響をチェックしてみた。  ワシの耳では、グリルの無い時と付けた時の音の差は感じられない。  差は無いと言っておこう。  厳密にはグリルの網目に当った音波は多少の影響を受けているのだろうが、その差は人の耳では感じられないほどに小さい、ということだ。

こんな風になる。

さて、本命のFE103En。  波動もどきを自作しておられる多くのみなさんが、バスレフ用のユニットよりも推奨されているユニットである。  10㎝ フルレンジ、バックエンドホーン型用ということでEnの名称だが、取説によると標準の推奨エンクロージャーはなんとバスレフである。

FE103En マスク(コーン)の色がいいね。

早速、我が波動もどきの共鳴胴に取り付けてみた。 取り付けねじの穴はぴったりFF105WKとおんなじだからバッフル板に無用な穴を空けずとも済む。

先ず感じたのは、FE103Enの方がFF105WKよりも断然軽い。  FF105WKは重くて落っことしたくらいだ。 フレームがひん曲がったが、雑誌を噛ませて傷つけないようにプライヤーで曲がりを戻した。  共鳴胴にユニットを2つ付ける訳だから、そりゃ~軽い方が良いに決まっている。  

音の方はというと、ワシの個人的好みで言わせてもらうと、断然FF105WKの方が良いね。  低音部の響きが違う。  音に太さがある、重みがある、巾がある、って感じ。  なぜみなさんバスレフ用はダメだとおっしゃるのかワシには理解ができない。  今気が付いたがWKのWってまさかウーハー用っていう意味のネーミング?  かもね・・・でも105WKって高音域の伸びはすごい。  じゃ~フルレンジとしては最高の位置にあるんじゃないの?・・・だれかおせ~て・・・

FE103Enも悪くない。 中高音はきれいだし、全体的には大変良い音だと思う。  初めにこちらを聞いた人は、これで充分だと思うだろうと思う。  

何故本家の波動にこのユニットが選ばれたのか・・・なんて類推するに・・・多分次の2点ではないか?

重さと見た目。  キミマロも言っているが、何が大事かというと・・・見た目! (Jokeです)

低音の伸びは俄然FF105WKだよ。

さて、前回も書いたが、ダクトと定在波について、103の共鳴胴についても試してみた。

37㎜径12㎝ダクト取り付けの場合、

遠くで聞いている分には特に支障はない。  低音部が特に強化されているようには思えない。  ダクトに耳を近づけて聞くと、ダクト内に高音の定在波が住み着いているみたい。  ダクト外すとそれはなくなる。

37㎝径8㎝ダクト取り付けの場合、

少し低音が強調されるような気がするが、さほどでもない。  やはりダクト内に高音の定在波がいる。  ダクト外すとそれは無くなる。

ダクトなし(穴だけ)の場合、

うん、高音の定在波はいない。 低音の定在波がいるのだが、これは余韻として楽しむべきものなのか、定在波として忌み嫌うべきものなのか、迷いが生ずる。  そこで例の丸めたティッシュペーパーを4個ダクト穴から投入してみた。  わ~お、濁った音の中からピアノの弦の音が出てきた、って感じ。  次に、チェロの低音演奏を流してみた。  低音が響く。  この響きが余韻なのか定在波なのか・・・  え~い、ティッシュをもう一個奮発しよう!  今度は丸め方を弱く、ふんわりと握ったおにぎりのようにしてダクト穴に投入。  うん、この方がチェロの弦の音がはっきりする。  余韻も残っている。  ピアノ曲に変更して聞く、え~ピアノの弦ってこんな風に鳴ってたのか、という発見があったように思われる。  これまで余韻の中に埋もれていた弦の音がはっきり聞こえ、その弦が余韻(倍音か)を生み出すという関係が耳で感じられる。  アリガト~、ティッシュボール!

ダクトを付けると穴周辺の筒の振動が幾分か妨げられて聞こえる音の余韻が変わるのかもしれないね?

しばらく聞いていると、FF105WKの良さも忘れて、これ(FE103En)でもいいんじゃないの~、って思えてくる。

ということで、FF105WKは共鳴胴バスレフに、軽さ故にFE103Enは共鳴胴にとりつけることにした。  天井からつるすことを考えると、やはり軽い方が安全なような気がするから。

ところで、ワシはこのボイド管スピーカーの内部は紙のまま無塗装で使おうと思う。  考えるべきは、防虫対策である。  古い本をめくるとダニのような虫が色の変わった頁を這っていることがあるでしょ?  ああいう虫に住み着かれると困る。  ゴキブリなんぞに中で卵でも生まれちゃ~かなわんし・・・
音波で虫が付かなければいいんだが、年中ならしているわけでもないし・・・

そこで、防虫剤をティーパックに収めて内部に入れるってのはどうか、と考えている。  ムシューダパック吸音材!  それから丸めて入れてあるティッシュペーパーだが、エンクロージャーを完成させた後、いざ取り出す必要が生じたときに取り出せるようにしておかねばならないでしょう!ね?   ダクト穴からは取り出せませんよ。  貯金箱からコイン取り出したことあるでしょ?  だから、ティーパックには糸が付いているの。  

さらに、ティッシュボールの位置、ただ放り込む場合、バスレフのように設置形態が一定ならティッシュボールも同じ底の位置にあるだろうけれど、波動式になると、右に寄ってたり左に寄ってたりすると効果の程が変わって音も変わる、なんてことも考えられる。  だ・か・ら・ サウンドホールから糸でつるすムシューダティーパック、常に筒の中央部に鎮座していただけるように・・・

より低音を聞きたい方はFF105WKを、より軽いスピーカーを目指す方、見た目を重視する方はFE103Enが良いのではなかろ~か・・・

以上はあくまで個人の意見であります。

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)13 バスレフ ダクト・定在波

2013年02月15日 | 共鳴胴スピーカー

バスレフ式ボイド管スピーカーを2個作ったので音の調節をしてみました。  このスピーカー、底はまだ固定していないので取り外しができます。

底板にはこんな風に54.25㎜の穴があけられ、塩ビ管VU40の継ぎ手、VU40の順に差し込みます。 VU40の方に何種類かの長さのものを用意しておきます。

以下長さは底板底面からの長さになります。

ダクトの内径は、底面から、継ぎ手の48㎜(約2.5㎝)、VU40の44㎜というように先が広がったラッパのような形をしています。

1.長さ11㎝ 継ぎ手+VU40 の場合

低音は出るようになったが、チェロの超低音の音がヒキガエルが鳴くようなゴワ~ン、ゴワ~ン、という風に聞こえます。  とてもチェロの音には聞こえません。

2.長さ4.8㎝ 継ぎ手だけの場合

聞けますが、低音があまり響きません。

3.長さ8㎝ 継ぎ手+VU40 の場合 (内容積6Lのバスレフの標準仕様に近い)

このあたりがちょうど良い低音の響きです。

暫く長さ8㎝で聞いておりました。  この状態でも良いのかもしれないとも思えるし、少し響きが籠るのかとも思える程度の聞こえ具合でした。 曲によるとも思われます。

そこでネットでエンクロージャー内の定在波対策について調べてみました。  定在波にはスピーカーの筐体の中で反響するものと、スピーカーから出た音波が部屋の壁や天井・床などに当って反響するものとに分かれます。  平行な壁面があると、ある周波数の音波は平行な壁面を行ったり来たりして減衰しないで反響音を長く出し続けるのだそうです。  ワシが言う土管音もこれですね。  土管の中でワンワンヤンヤンと響く音。  

バスレフ式の場合、吸音材の使用については賛否両論があるみたいですが、吸音材は両刃の剣のようなもので、使えば定在波は減らせるが使いすぎると音が籠ってしまい、艶のない音になってしまう。  これがバスレフの宿命、とありました。

なかに、ユニットのマグネットの周囲にだけ吸音材を巻いて逆相の音自体を先に吸収してしまう、という考え方がありました。  本家の波動SPを開けてみた写真がどなたかのブログにあったんですが、マグネットの周囲にでんぐり紙(ハニカムペーパー)が貼ってあったような気がしているんですが、どうやらこれに符号するような気もします。

更に、エンクロージャーの中に、リプトンのティーパックを3~4個入れておくと定在波が消える、という記事もあり、これにはかなりの納得感がありますね。  洗濯機の中に口を空けたネットをつるしておくとゴミが取れる、というようなもんですな。  ケント紙のようなもので三角錐にしたレゾネーターなるものも売っているとありましたな。

そこで、ワシは考えた。  筒の中をくるくる回っている定在波がぶつかって吸収されて消えてしまうもの・・・
目の前にありましたわ。  ティッシュペーパーをクシャクシャっと丸めて玉にして、2つばかり(/SP当り)、ダクトから放り込んでみましたんや。 (急に大阪弁)

そしたら、あんた・・・ なんとなく響きが重いと思っていた音が、すんなり聞こえるようになったやおまへんかっか!!  ティッシュペーパーを丸めたもので!!

なんやら得したみたいな気分になった。

ところで、波動もどきも、このバスレフ式も、同じボイド管で作っている。  
ボイド管にも土管音はもちろんあるのですが、塩ビ管に比べてそれほどの土管音がしないのはなぜなのか? と感じていた。 ワシにも大した知識も自信もあるわけではないが、どうやら、その理由はこのボイド管の作りにある様に思われてなりません。

ボイド管の表面は、薄紙がぴっちりと貼ってありつるつるすべすべなのに対して、内側は細かい皺のある紙がスパイラルに貼ってある。 (ちなみにこれはコメタニのA.ONE Tubeといいます。 他のボイド管でも多分同じじゃないかな。)  この細かい皺皺が音波の乱反射を起こすのではないかな?  そして円筒であるという性格から、音波は並行壁を往復して定在波となりにくく、筒の中をあっちこっちへとあてどなく反射するのではないか?  

おそらく北半球では左回りに回って低気圧っぽくなってるんとちがうかな? これは冗談。 でもありうるかも。 皺皺の紙はスパイラルに貼ってあるし??  
ダクト内では外にでる音波は筒に沿って回転して出ていき、入ってくる空気は中央部をストレートに入ってくる、なんて記事がJSPのサイトに出ておりましたんや。  その途中に2個の丸めたティッシュペーパーが・・・

筐体は振動してはならない、という考え方で作られているスピーカーが一般的なようだが、これはSPから出た反射音が定在波とならない様にとか、筐体からの音がユニットからの音に影響しないようにとか、SPの振動がアンプとかプレーヤーとかに伝わらない様に、とかいった考え方から定着した考えではないかしら?

ところが、共鳴管スピーカーとか、波動、波動もどき、共鳴胴スピーカー、などは積極的に筒を振動させて音をエンクロージャーからも出させるタイプのもののように思われる。  ただし、このタイプのものは狭い反響壁の多い部屋では却って室内の定在波を生み出しやすいのかもしれないね。  広い空間で、スピーカーから出た音を直接耳に入れられる空間に向いているのではないか・・・ そんな部屋あるか?・・・

どなたかのサイトに、”そのスピーカーがチェロやピアノ、あるいはギターやバイオリンの音が心地よく聞こえるのは、たぶんそのエンクロージャーの振動がそれらの楽器に似た振動をしているからでしょう”という趣旨のことが書いてあった。  これにもまったく納得できます。

今回のボイド管バスレフ式SPも、筒が振動している。 波動もどきどころではない振動の仕方をしている。  じゃによって、これも共鳴胴バスレフ式スピーカーとしてよいのではないだろうか・・・

”スピーカー作るならボイド管”っと叫ぶ連中が出てきてもいいような気がするが・・・  あっ、もういる?  そりゃ失礼!

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)12 バスレフ・スピーカー

2013年02月12日 | 共鳴胴スピーカー

共鳴胴スピーカー(波動スピーカーもどき)が、ことのほか良い音だったことに気をよくして、計画通りバスレフ型のスピーカーも作ることにした。

何故共鳴胴スピーカーが先になったかというと、こちらの方が部品点数が少なく、作るのが超カンタンだったから。  
 
部品としては、ボイド管20㎝径 40㎝長 1個、 20㎝径丸板 2個、ターミナル2対、ユニット 2個、ケーブル。  ダクトは穴1個に障子紙の芯。

共鳴胴スピーカー(波動スピーカーもどき、ともいう)

一方、バスレフ式にする場合、筐体が2個に分かれる、上下にそれぞれ丸板が必要となる。

部品としては、ボイド管20㎝径 20㎝長 2個、20㎝径丸板 4個、ターミナル 2対、ユニット2個、ケーブル、ダクト2個。

20㎝長のボイド管は、すでに、ボイド管4兄弟としてカット済みである。 (波動スピーカーもどき3 を参照)
今回は、ボイド管に取り付ける2枚のバッフル板と、底に付けるダクト穴付の底2枚を、残っていたホワイトパインの集成材から切り出す。

半径10㎝の円を集成材の上に描き、ボール盤を使って中心点に4㎜径の垂直の穴を空けた。
下の写真のように、ジグソーガイドをジグソーにセット、ガイドの一番前の4㎜径の穴にM4のボルトをセット、これを板の中心穴に挿入する。

M4ボルトを中心に円形にカット

板をバイスで作業台に固定し、作業台を切らないように注意しながらカットしていく。  円を描いてあるのでそれに沿ってジグソーの刃が動いていくのを確認しながらゆっくり切っていく。  中心穴を開ける際に、木目のかげんで穴が中心からほんの少しずれてしまうことが多い。  そういう場合は、その分だけ切れ目が描いた円からずれる。  中心穴径とそこにセットするボルトの径に差がある場合も、同様に切れ目が円からずれるので要注意だ。  通常、板目に沿って切るところは縦切りとなるので、切れ憎いが、板目に直角になる部分は横切りなのでザクザク切れる。  縦切り部分は、落ち着いてゆっくり切る気持ちで、全体的に均等なスピードで切るのが肝要かと。  変に力を入れてジグソーを押すと刃が曲がって切り口も曲がりやすい。

今回は、以上の点を注意したので、割とうまく丸板を4枚切り出すことができた。
バッフル穴は小さすぎてジグソーのガイドではカットできないので、コンパスで描いた円(直径94㎜)に沿って手動でジグソーでカットした。   そのために8㎜径の穴をボール盤で開始口として開けておいた。  少し進んでは戻りを繰り返して円周をなぞっていくと割ときれいにカットできる。  自在錐でやればもっと綺麗にできるが、あいにくワシの自在錐は6㎝径までだった。 

ダクトには塩ビ管VU40と、お掃除口を取り付けるための継ぎ手を使い、伸縮可能なダクトとした。  VU40管の内径は40㎜ではなく、44㎜、ソケットの外径は54.25㎜。  穴はボール盤で3つ爪の自在錐を回して開けた。  

伸縮自在のダクト VU40とソケット

ダクト:内径44㎜長さ80㎜

パーツはそろった

そしてあっという間に、バスレフ式スピーカーが2つ出来た。  ユニットは、共鳴胴スピーカーで使っていたものを外してこちらに流用した。  Fostex FF105WK、10㎝径 フルレンジ  バスレフ専用ユニット。
試聴してみて、具合が良ければ、さらに、みなさんが良いと言ってるFE103EN(バックロードホーン用)を買い足して、こちらを共鳴胴SPにセットして比較してみるつもりだ。

さて試聴してみよう。 ワクワクだね・・・

まず、縦置きして下にビデオテープ1枚づつで下駄をはかせて聞いてみる。  う~ん、・・・もひとつ・・・
次はビデオテープを3枚にしてみた。  うん、こちらの方が響くね。  下の空き具合の調整がいるみたい。
波動もどきの聞こえ方と大差ないみたいな気もするが・・・無指向性の所為かな・・・
低音部の聞こえ方が共鳴胴より大きく響く・・・ ダクトが働いているのか・・・ 

共鳴胴では気にならなかった、高音部の一部で耳にピーンとくる突き刺すような共振部分を感じる。 特にSPから離れたところで聞くと・・・ FF105WKの癖なのか、それとも縦置きの場合、真下からの反響がコーンから出る音と変な具合に共振しているのか・・・

ダクトに耳を近づけて聞いてみると、低音にまじって高音のワンワンヤンヤンといった音がかすかに聞こえる。  
土管音。  これが何とか波(定在波)?ってもんなの?  エンクロージャーの中に吸音材を入れたほうがいいのかな?  どこかのサイトに、メーカー品には、吸音材として、でんぐり紙が入っていた、という情報があったな。  実際に、新聞と一緒に来るチラシででんぐり紙(いい加減なもの)を作って中に入れてみたが、却って高音がチラシの油紙に反響してキーキーピーピーといった感じの音を作り出しているみたい。  でんぐり紙もハニカムの大きさや紙質に注意して作らんと逆効果にならんとも限らん、と思った。

下にビデオテープを置いて低音のチェック

次に、横置きにして2つのスピーカーの中央に座って聞くことにしよう。  

このバスレフ、共鳴胴と同じボイド管を使っているので胴に触れてみた。  明らかに胴が振動している。  共鳴胴のそれどころではない。  ビンビン振動している。  これってスピーカーとしては良くないの? 今のところ、何が悪いかワシには分かってないのだけれど。  音はとっても良いよ。

お~、これがステレオかあ~っていう聞こえ方がした。  これが音像なの? まだ音像についてはよくわからないが、両耳が確かに、この一点では聞こえ方が違うという一点を捉えた。  まるで3D放送が専用メガネをかけてみると立体画像として見える、てな感じ・・・  ピントが合うというか・・・

師匠は、歌手の唇が中央に現れる・・・なんて訳の分かんないことを言ってたけれど、ボーカルの曲を聞けば、ホントに唇が現れるかもしれない、と思った。 (ローラ風に)


師匠が言ってたように、ほんとに歌手の口がワシに向かって歌っているようにいるように聞こたんだな。
甘い声の女性の歌手の唇が見えるよう・・・   

ステレオ再生っていい!  特にボーカルの曲はいい!

横向きにしてステレオ再生の試聴

う~ん、バスレフでステレオもいいなあ~。

ステレオで聞くには、スピーカーの朝顔に向かい合って聞く。  音がもろにこっちにくる。  音波を浴びている。胴の振動と同じような振動が、ワシの体の周囲で起こっている。  共鳴している。  そして思った。  

オーディオにはまるってのは、この体の共鳴感を感じることなのではないの?  音波で周囲の物が共鳴・共振するのなら、体内の赤血球やら肉やら脂肪やら爪やら髪やら髭やら体毛やら・・・脳やら(少なくとも鼓膜は共鳴しているな)も共鳴・共振を起こしているに違いない。  それがたまらんのとちゃうか?  
一旦これを聞いてしまったら、惚れてしまうやろ~!

これがオーディオ中毒の原因なのかも・・・ (別に麻薬じゃないから、いいんだけれど・・・)

ダクトの調整ってのをしたいんだが、SPを完成させてしまうと、底も接着することになるので、後ではできなくなる。  これってスピーカーの宿命?  いったん完成形になると、内部の調整ができない。  内部配線がはずれたらスピーカーの筐体を壊して直すの?  解決するべきナンセンス!

そこでワシは接着剤で接着するのではなく、タッピングビスでねじ止めにすることにした。  それから、ダクトの内部を滑りやすく削って、筐体の外からでもダクトを伸縮調整できるようにした。  この位置ってとこで、ガムテープで留めることにした。  これで万全!

さて、置き方の工夫もしなくては・・・  場所を取るんだよな、スピーカーは・・・

横置きでステレオってのが一番簡単なので、まずそれだな。

暇ができたら縦置きで反射球かまして全方位に指向性を与えてステレオで聞く、ってことも検討してみよう。

とにかく、狭い我家、邪魔にならんように空間を利用しよう。  さもないと、ヤマノカミが邪魔だから捨てるってことにならんとも限らんからな・・・朝は起き出したらまず、バイオリンの「愛の挨拶」とオーボエの「あすか」を再生してヤマノカミのご機嫌をとって・・・

 

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工作はじめ 波動スピーカー(もどき)10‐1 ボイド管の接着・破壊テスト

2013年02月09日 | 共鳴胴スピーカー

後先になったが、ボイド管外装に突板を貼る前に、接着・破壊のテストを行っているので参考までに書いておく。

ボイド管の表面には、幅16~7㎝の薄い防水紙がスパイラル状に張ってある。  下の層の同幅の紙管原紙張り合わせ線をオーバーラップするように張ってある。  防水紙の両端には強めに接着されており、両端以外はやっとくっついている程度に接着されているので、剥がす時には防水紙両端部が下の紙の層を破いてしまう。

使われている接着剤は、多分ボンドと同じ酢酸ビニル系接着剤。  防水紙を剥がすと、下の層の厚紙原紙表面には、ごく薄い層の接着剤の層が残る。  なぞるとロウを塗ってあるような感触だが、これも酢酸ビニル系接着剤だと思われる。  機械的に極く薄く塗布してあるから薄いフィルムのように見える。  仮にロウ面と呼んでおく。

防水紙を剥がした状態は次のようになる。

1. 紙管原紙の面  表面はざらざら
2. ロウ面       表面はすべすべ。 紙管原紙の上に極く薄く酢酸ビニル系接着剤が残っている 

実験 I  木工ボンドを指で伸ばして塗布

1. 表面のざらざらを埋めて平滑な面を形成する。
2. ロウ面に薄くボンドの面を生成する。
3. 表面ざらざらのまま

ガムテープを貼って剥がしのテスト

1.ボンド剥がれず残る(界面破壊)またはボンド層と原紙の表面が一緒に剥がれる(基材破壊)  
2.ボンド層が剥がれる(界面破壊)
3.毛羽立ってガムテープつかず(接着不良)

実験 II 木工ボンドを実験Iの上に再度塗布

1. 平滑な面を形成する
2. 平滑な面を形成する
3. ボンド塗布せず

ガムテープの剥がしテスト

1. ガムテープ剥がれボンド面残る(ボンド面最上層での界面破壊)
2. ボンド面から剥がれ、ロウ面残る(ロウ面で界面破壊)
3. 実験Iに同じ

実験 III 壁紙用パテ(アクリルエマルジョン)を1.2.3の上に薄くのばして乾燥

ガムテープによる剥がしテスト

1. パテ層剥がれる(ボンド面で界面破壊) ボンド層は残る
2. ボンド層から剥がれる(ロウ面で界面破壊)。 元のロウ面は残る
3. パテ層あるいは原紙表面が剥がれる(基材破壊)。 表面はざらざら

考えられる表面処理:

ロウ面は表面を剥がして紙管原紙を出す。

木工ボンドを何回か塗り重ね表面に鏡面を作る

パテとボンドは、パテ面で剥がれやすい

以上

 

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