場末の雑文置き場

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「べっぴんさん」、さくらのワガママお嬢様ぶりがすごすぎる

2017年02月26日 | 映画・ドラマ

さくらがキアリスに入社するまでの展開には度肝を抜かれた。悪い意味で。さくら、すごいな。

15歳時のワガママぶりは「まあ子供だからな」と思えないこともなかったんだが、25歳でこれは……。子供時代の終盤で唐突に改心して、「なにこの急展開」と思ったけど、さくらは大人になってもなーんも変わってなかったんだね。いや、もっとひどくなっているような気さえする。性格に一貫性があるっていう点ではお見事。
「言うこと聞いてくれなかったら嫌いになる」って恋人を脅してるのもすごいな。まるで女王様だ。悪役ポジションとして設定されていたなら「いいぞもっとやれ」って拍手喝采するところなんだけどなあ。

「個人を見てよ」って子供だからできる不正をやって何言ってんだ。「親子だからって入れないのはおかしい」って、違う、問題はそこじゃないだろ。面接が終わったあとに更にアピールするのだって、子どもだからできるルール違反だからな。一般の応募者にはそんなこと不可能だからな。
最初、すみれがすごく真っ当なことを言ってさくらを諭していたのに、娘だからさくらを入れないすみれのほうが頑固で良くない、みたいな展開になって本当にガッカリ。不正のことも最終的になかったことにされてるし。
「さくらが一位でした、実力で受かったんです、贔屓ではありません」なんて言われても納得できるか。最初から素直に縁故採用ですって展開にしたほうが潔かったのに。

もちろん、さくらだけじゃなくて健太郎も悪いと思う。人事部長に頼み込んでゴリ押し、っていうのはさくらのアイデアなんだろうが、それを諌めるどころか加担してしまった時点で同罪。ただしさくらのインパクトがすごすぎて霞んでしまうんだ。

さくらの会社に入ってからのダメさは、ダメなものとして描かれているからまあいいや。遅刻の原因は先輩の嫌がらせ、という展開よりはずっとマシ。
ただ一点だけどうしてもツッコミたいところが。会議中に突然乱入してプレゼンを始めるところ。「今よろしいでしょうか」って、よろしくねえよ! よろしいわけないだろ! すみれもそこは厳しく言わないと。

さくら役の子に罪はないんだ。もうちょっと表情豊かで愛嬌のある演技をしていれば受ける印象も多少は変わったかもしれないけど、基本的には脚本のせい。役と役者は別物なんだし、これで嫌われてしまうようなことがあったら理不尽だと思う。