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「糖尿病に勝ちたければインスリンに頼るのをやめなさい(新井圭輔)」という本はとてもオススメ!

2016年10月14日 01時00分00秒 | 
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 「糖尿病に勝ちたければインスリンに頼るのをやめなさい」という本は、定説では血糖値をコントロールできなくなる糖尿病にはインスリン投与等が治療ですが、実はインスリンは血管を消耗・老化させ、合併症を引き起こすことから、糖質そのものを避ける低インスリン療法が糖尿病を改善できる効果や実績があり、その具体的な治療法や、治療効率を上げる生活習慣のポイント等について網羅的に解説したものです。

 また、ガンの栄養素はブドウ糖であることから、糖質制限はガンも大幅に減らせるとは驚きましたね♪

 以前このブログで紹介した「人体600万年史 上巻」「人体600万年史 下巻」でも人体進化の観点から、約1万年前からの農耕による炭水化物摂取増加による弊害について似たようなことが書かれてあり、本書はそれを実際の医療現場から裏付ける内容になっていると思います。

 それから定説を疑い、真実を追う著者の考えや行動は素晴らしいと思いましたね♪

 「糖尿病に勝ちたければインスリンに頼るのをやめなさい」という本は、糖尿病患者だけでなく、今後の健康のためにも、とても参考になり、とてもオススメです!

以下はこの本のポイント等です。

・糖尿病は「血糖値が異常に高くなってしまう病気」とされ、問題の合併症は「高血糖が続いた結果として起こる病気」だと一般に理解されています。ところが現実には、血糖値を下げる治療をしていえも、合併症を発症してしまう患者が多く存在するのです。しかも合併症を起こしてしまった患者の実態を見ると、ほとんどの人が、血糖値には問題がありません。まじめに治療を続け、血糖値が正常値の範囲に収まっている「優等生」の患者に、腎症によって透析治療が必要になったり、網膜症を発症して失明してしまったりする人が多い。そして、その数が減らないどころか増えている。この事実をどう解釈すればよいのでしょうか-。

・現在の糖尿病治療の「定説」をまず確認しておきましょう。定説では、糖尿病になる原因はインスリンの不足や作用の低下であると考えます。そしてインスリンがうまく働かずに高血糖の状態が長年続くと、腎症や網膜症、神経障害といった合併症に至るのだと説いています。従って、この定説によるとインスリンの働きを良くしたり、不足を補ったりすることが治療の主眼となります。具体的には以下のような治療が行われています。糖尿病患者の多くがこうした治療を受けているのではないかと思います。
◆治療法1(生活療法)
 ・食事療法(体重・運動量別カロリー計算→食品交換表)
 ・運動療法(例:1万歩のウォーキングを週4日)
◆治療法2(薬物療法)
 ①インスリン分泌促進薬
 ②インスリン抵抗性改善薬
 ③食後高血糖改善薬
 ④インクレチン関連薬
 ⑤SGLT-2阻害薬
◆治療法3(インスリン療法)

・優等生的な糖尿病食のメニューは、カロリーを半分以上、糖質から摂るようにできています。実際にはそんなに糖質を摂らなくても大丈夫だということは、付け加えておきたいと思います。糖質制限というと、つい最近、糖質制限ダイエットを実践していた作家の桐山秀樹氏が心不全で亡くなったことなどもあって、批判的な報道がまた盛り上がったようです。しかし、糖質制限と心不全の間に、はっきりとした因果関係があるわけではありません。糖尿病の専門医は、しばしば「糖質を摂らないと死ぬよ」と患者を脅すのですが、その危険性があるのは治療で血中のインスリンが増えているからです。インスリンを増やす治療を受けない限り、糖質制限をしてもヒトは死にません。

・現在の糖尿病治療の「定説」はインスリン至上主義であり、その本質は、インスリンを中心に組み立てられた「高インスリン療法」と呼ぶべき方法論であると言えます。糖尿病治療薬の中で、最も広く使われているのがSU薬(スルフォニル尿素薬)です。この名前をぜひ覚えておいてください。SU薬は、経口血糖降下薬の中では最も古く、1950年代に発売されました。そして、現在でも多くの薬剤が販売されています。商品名はアマリール、オイグルコン、グリミクロン、ダオニールなどです。SU薬は、血液中へのインスリンの分泌を増やし、確実な血糖降下作用があるとされています。一方、この薬には作用時間が長いという特徴があります。そのためインスリンの分泌を必要以上に長引かせて低血糖(血糖値が下がりすぎて具合が悪くなる状態)を招くことがあります。

・高インスリン療法で血糖値を下げていても、合併症の減少に何ら寄与していない事実から、私は「糖尿病合併症の原因は、高血糖ではない」と考えました。そして「合併症の原因は、高血糖ではない」と考えました。そして「合併症の原因はインスリンである」という仮説を立てました。インスリンは1920年代に発見されたホルモンですが、その後、程なく製剤として供給されるようになって、糖尿病治療に用いられてきました。その劇的な作用から、医薬品としては「20世紀最大の発明」とされることもあります。しかし1型糖尿病の治療に光明をもたらしたインスリン製剤も、都合よく血糖値を下げてくれるだけの天使のような薬ではありません。インスリンには、血液中のブドウ糖を利用できるようにうる作用だけでなく、ケトン体が利用できなくなるという作用もあるからです。私たちの脳は、炭水化物に由来するブドウ糖と、脂質を分解して得られるケトン体の、いずれかがあれば働きます。血糖値がかなり低くても、ケトン体が利用できる状態であれば、活動を停止することはありません。ところがインスリンは、ケトン体の利用を抑えつけてしまいます。その結果起こるのが、1型糖尿病の患者が警戒すべき低血糖発作です。糖尿病の患者が、インスリンを打ち過ぎて何も食べずに寝ると、翌朝亡くなっているという事故が起こることがあります。これは、インスリンの急性毒性(低血糖&ケトン体利用障害)によるものです。

・長生きするように変異した線虫の細胞内では、インスリン受容体(インスリンなどのホルモンからシグナルを受け取るアンテナ)から細胞内に流れるシグナル経路が他の個体と変わってしまっていることがわかったのです。つまり、インスリンシグナルが壊れていたわけです。これが何を意味するか。動物の細胞は、インスリンが働かなければ長生きするということでしょう。裏を返せば、インスリンには老化を促進する慢性毒性があるのです。線虫の体はわずかな細胞からできているため、高等な多細胞生物に比べて、細胞内で起きる反応をシンプルに観察できます。同じような反応は、直接的に観察しにくいとはいえ、多細胞生物の細胞にも起こるはずです。私はこの考察から、「インスリンは人体にとって毒であり、それが老化の促進、ひいては合併症につながる臓器障害にも結びついている」という仮説を立てました。そして、その後の臨床応用で、この仮説は証明できたのではないかと考えています。現在の治療の主役であるインスリンこそが、糖尿病合併症の本質だったのです。インスリンは天使の薬ではなく急性毒性と慢性毒性を併せ持つ猛毒であるということをしっかり認識してください。

・私は自分自身の体で糖質制限の人体実験を行い、「体に良い」とはっきりわかったことから、糖尿病の患者さんはもちろん、クリニックに来るすべての患者さんに糖質制限を勧めています。

・私は西暦2000年以降、今日までの16年間、糖尿病の基本治療としてすべての患者さんに糖質制限を勧めてきました。そもそも私が糖質制限を取り入れ始めたのは、自らの体に生じたトラブルを、自力で解決しようとしたことがきっかけです。勤務医時代には病院中を歩き回って仕事をしていたのですが、開業してからはかなり勝手が異なりました。患者さんのほうから、どんどん私の医院に足を運んでくださるので、診療時間中、ずっとイスに座ったままで1日が過ぎるようになっていました。その結果、運動不足になったことも手伝って、開業3年を迎えた1999年頃には、お腹に脂肪がたまって、ポテッとしてきました。かなりみっともない姿です。そして皮膚には、至る所に慢性皮膚炎ができてしまいました。これが、どうにもかゆくて仕事になりません。自分の体に何が起こっているのかを自分の頭の中で論理的に考え、整理しました。そうして推論した結果、思い至ったのが「糖質」でしあ。当時私は昼食に、親が用意してくれるおにぎりを2個食べていました。実家に呼び戻した息子のために母が握ってくれるおにぎりを、親心だと思ってありがたくいただいていたわけです。とはいうものの、それで体に弊害がでているとしたら、一つの原因として疑わざるを得ません。それは「糖質を摂りすぎているから、インスリンの分泌が増える。すると、活性酸素が増える。それで、慢性炎症が生じているのだろう」という仮説でした。そういう流れは、理屈としてはごく自然に成り立ちます。それが皮膚炎の原因ならば、糖質を断つことで炎症は治まることになりまs。そして、忘れもしない1999年の12月21日、私は自分自身の体を「実験台」にして糖質制限の検証を始めたのです。自分の体を使った糖質制限の検証結果が出るまでには、それほど長い期間はかかりませんでした。おにぎりのような糖質の多い食品をきっぱりと断ちきってみたところ、専門医から「治療法はない」と言われた慢性皮膚炎がほどなく治まってしまったのです。あっけないほど簡単にでした。私は糖質制限を始めてからも、それ以前とまったく同じ”座りっぱなしの診療生活”を続けていました。それで皮膚炎がほどなく治まったということは、糖質を食べるか食べないかの違いが出たということになります。糖質制限の切れ味は素晴らしく、懸案の皮膚炎が治っただけでなく、体力もめっきり回復していました。しかも糖質制限を始めてわずか半年後には、ダイエットとして変わったことは何もしていないのに、15kg痩せていたことには驚きました。こうして私は、糖質制限だけで自分の体を復活させることができたのです。これで、「糖質の過剰摂取が慢性炎症の原因だ」という仮説を証明することもできたと考えました。

・糖尿病を治療している人はご存じと思いますが、念のため私が断ち切った「糖質」の多い食べ物とはどんなものか挙げておきましょう。該当する主なものは、まず米、パン、うどん、そば、ラーメン、スパゲッティ、ピザといったメニュー。日本では「主食」と見なされる炭水化物食です。その他に砂糖を使ったお菓子のような甘いものも糖質の塊です。飲み物では、甘い缶コーヒーや炭酸飲料など。これらはたっぷりと砂糖が入っていますから厳禁です。ただし、アルコールだけは例外としました。あまりに楽しみがなくなると、続ける意欲をなくしてしまいかねないからです。米や麺類をやめようと言うと、「食べるものがなくなる!」と悲鳴を上げる人がしばしばいます。しかし、やってみればわかりますが、糖質を排除しても、食べるものはいくらでもあります。肉や魚、野菜、果物でも甘すぎないもの-そういったものをそれまで通り、普通に食べていればいいのです。糖質を断つと食べるものがなくなるというイメージは、おそらく「糖質を摂らないとエネルギーが枯渇する」と、子供の頃から定説を刷り込まれた結果なのでしょう。言ってみれば、定説に洗脳されているのです。

・たとえばプレッシャーがかかった時に、いわゆる「火事場のバカ力」を発揮させるアドレナリンや激しい炎症を速やかに抑えるステロイドなども、緊急のリスクを回避するために分泌されるホルモンです。大きな力を出さなければいけない時や、ひどい炎症に見舞われた時には、アドレナリンやステロイドが私たちを救ってくれます。しかし、こういう強力な”助っ人ホルモン”がダダ漏れになり、ずっと作用し続けたらどうでしょう。アドレナリンは、交感神経の働きを強化して、体を緊張状態にします。それ自体が、体にとってはストレスフルな状態になるわけです。またステロイド過多が続く状態も、体に良くありません。実際、その結果として起こる体の異常が、高血圧や糖尿病、骨粗そう症を招いたり、感染症に弱くなったりするクッシング症候群です。そんなふうに、危急の時に緊急分泌されるような強力なホルモンには、代償として体に大きな負担をかけるという”負の側面”もあるのです。従って、アドレナリンやステロイドホルモンがたくさん分泌されると、体はそれを酵素で速やかに分解しようとします。この時に、活性酸素が大量に発生してしまうのです。活性酸素は生命の維持に必要な物質でもありますが、増えれば増えるほど、様々な細胞を傷つけかねないリスクを持っています。激しい運動やストレスが老化を早めるのあ、体内で前述のような事態が起きているためなのです。

・インスリンが増えるのも、アドレナリンやステロイドが出る際と同様の状態です。高血糖になってインスリンの追加分泌が促されるのは、まさに「糖が増えすぎたから助けてくれ」という、体のレスキュー要請にほかなりません。そして、この緊急出動にあたっては、必ず活性酸素の増加が伴います。私たちの体内で発生する活性酸素は、多くが、ATP(エネルギー)を生み出す細胞内小器官ミトコンドリアの活動(細胞呼吸)に伴って生じます。膵β細胞でも同様で、インスリン分泌を増やすためにフル回転させられると、その分、大量の活性酸素がつくられるのです。そもそも活性酸素は、細胞内でのシグナル伝達に付随するものです。インスリンが筋肉細胞や脂肪細胞の受容体に結合した場合にも、インスリンシグナルを伝達するために、各細胞内で活性酸素の産生が促されます。要するにインスリンが増える時には、膵臓でも全身でも、活性酸素の産生が急増すると考えられるわけです。以上が「糖質の過剰摂取→インスリンの分泌→活性酸素の発生→炎症の惹起」の流れです。

・炭水化物の摂り過ぎによって起こる弊害

炭水化物(お米、パン、うどん、そば、ラーメン、そうめん、イモ類)、お菓子、甘い果物(野菜)、過剰タンパク質→余ったブドウ糖→インスリン→
①中性脂肪→脂肪沈着
②細胞内で活性酸素→慢性炎症、老化、臓器障害、骨質劣化、血圧上昇
③がん、微生物のえさ
④神経に障害を
⑤不眠症

・糖尿病の人は、ただ糖質を断てばよいだけ。インスリンを増やす「高インスリン療法」を受けさえしなければ、何も心配はいらないのです。逆に糖尿病でない人が「自分は平気だ」と思って糖質をたくさん摂ると、インスリンがたくさん出てしまい、中性脂肪をどんどんつくるために肥満になります(インスリン注射をしている糖尿病の人は太りがちですが、それと同じことです)。それだけでなくインスリンが分泌される時に体内の活性酸素が増えますから、それによって炎症が起こります。血管も骨も、皮膚も劣化しますから、動脈硬化症になり、骨粗そう症になり、早く老け込みます。しかも糖質はがん細胞のえさです。そういう観点からがん治療でも糖質制限を重視しています。

・現代を「飽食の時代」と我々は称しています。しかし、飽食はここ1~2世紀の間に始まったことでしょうか。穀物農業を始め、収穫した米や麦を腹一杯食べられるようになった1万年くらい前の人類も、それ以前のご先祖たちに比べれば「飽食」と言えるのではないでしょうか。およそ1万年前に糖質食、そして美食のワナにはまった結果、人類には病気が増えたのではないかと考えられます。糖質や塩分を過剰摂取できない野生のチンパンジーなどは、ほとんど病気になりません。文明社会に生きる人類が病気を起こしやすくなったのは、糖質や塩分を摂りすぎるためなのです。

・定説に基づく糖尿病治療の主流は、いまだに高インスリン療法です。きちんと決められた量の糖質(主食)を摂ってしっかり血糖値を上げ、それを下げるために無理やりインスリンの量を増やします。一方、私が行っている低インスリン療法は次のようなものです。
 ・糖質を摂らない(血糖値を上げないようにする)
 ・SU薬を使わない(インスリンを増やさない)
こうして比べてみればその違いは明白でしょう。私は信念と良心に基づいて低インスリン療法を行っていますが、それができるのは、私が「糖尿病専門医」でないからです。糖尿病専門医の多くは、糖尿病学会に入り、その結び付きの中で定説に基づく情報を交換しながら治療を行っています。言い換えれば、学会の権威のもとで自由な発想をする余地が少なく、ガイドラインに縛られた状態で治療に当たっているのです。そうすることには、確かにメリットもあります。自分の担当した患者が合併症を起こし、失明したり命を落としたりしても「学会のガイドラインに沿って、きちんとした治療を行っていたのだから仕方がない」と言ってもらえることです。逆に有効な治療法であっても、学会の常識に反するやり方を患者さんに指導すると、「とんでもない医者だ」と言われます。「患者さんの命を軽視している」というレッテルさえ貼られかねません。実際、糖質制限などを指導しようものなら、「危険だ」「無責任だ」と集中砲火を浴びせられるのは、みなさんも報道でご存じの通りです。私には学会による縛りがありません。ですから自分の信念と良心だけに基づいて「この方法なら患者さんが確実に良くなる」と考える治療ができるわけです。当然、デメリットはあります。もしも患者さんが合併症を起こしたりした時に、決して学会の傘に守ってもらえないことです。私は、それを承知しています。患者さんの命を預かるのが医師であり、間違いを犯したら、その責任をとらなければなりません。しかし逆に捉えれば、”良い結果”を出しさえすれば、誰にも恥じることはないのです。低インスリン療法は、実際に良い結果を出しています。定説では、きちんと治療せずに高血糖が続いた結果、腎臓の機能が悪くなり、やがて腎不全を起こして透析が必要になると説いています。ところが「定説は真実とは限らない」例証の一つで、これが見事な嘘だったのです。当院で糖尿病の治療を受けている患者さんには、糖尿病の合併症とされる腎機能障害が見られません。より具体的に言えば、HbAlcでかなりの高血糖状態が続いているとわかる患者さんも腎機能障害にはならないのです。

・ACCORDスタディという研究があります。これは、糖尿病専門医ならば誰でも知っているであろう大規模臨床試験です。米国やカナダなどにおいて鳴り物入りで実施され、2008年にその結果が報告された研究です。しかし、その内容は、糖尿病の専門医たちにとっては予想外の衝撃的な結果となりました。その後の論評からも「極めて遺憾な結果」であったことが伺えます。この研究では、重症の糖尿病患者さんたちを対象にして、HbAlcの目標値を通常よりも低く設定、厳格な血糖コントロールを行いました。一般に(定説では)HbAlcの管理目標を7%ぐらいとしているのですが、ACCORDスタディでは、その目標を6%としたのです。そしえ、通常の血糖管理を続けたグループを、厳格管理群との比較対象群にしました。すでにおわかりのように、高インスリン療法は、インスリンを増やして血糖値を下げることで「合併症の予防効果が高まる」という定説に依拠しているのです。つまりACCORDスタディには、高インスリン療法による合併症予防効果を「証明」するために行われたという性格がありました。ところが大規模臨床試験の結果、「血糖値を厳格に管理したグループのほうが、通常の管理を行ったグループより死亡率が高くなってしまった」のです!この研究結果をありのままに捉えれば、「インスリン注射や内服薬で厳格な血糖管理をすると、かえって死亡率が上昇する」という結論になります。しかしながら、糖尿病学会の専門医たちは、この結論をあまりストレートに受け入れたがっていないようです。

・ちなみに私の食事回数は1日1食です。糖質制限を無理なく続けるには、「朝食で糖質を摂らないこと」が最大のコツです。糖質を摂って血糖値が上がり、インスリンが出ると、3~4時間で反応性の低血糖になります。すると、また糖質がほしくなります。その「食欲」に従って糖質を摂っていると、結局3~4時間経つごとに糖質がほしくなってしまいます。この悪循環を断ち切るためにも、一日のスタートである朝には、インスリンを増やす糖質を摂らないことが望ましいのです。

・糖質の処理が苦手な人の健康には、糖質制限が一番良いのです。そして健康に良い糖質制限を行おうとすれば、インスリンを増やす薬はやめるほかありません。そうした薬を飲んでいると、体が脂質からできるケトン体を利用できなくなり、本来なら起こる理由のない「低血糖」発作に命を脅かされるからです。まず1型糖尿病でない限り、インスリン注射はNGです。そして、無用な服薬をやめる。必要で使う場合は、低血糖を起こさない薬しか飲まないようにする。このように発想を切り替える必要があります。さて読者のみなさんを怖がらせるようで申し訳ないのですが、今、糖尿病の薬を飲んでいて、「自分が飲んでいる薬がよくわからない」という人は、まだ糖質制限をしてはいけません。糖質制限がいくら体に良いからといって、インスリンを増やす薬を飲みながら始めることだけは、お試しでも絶対にやめてください。糖質制限を行うには、インスリン注射やインスリンを増やす飲み薬をやめる。これは、正しい糖尿病治療を導入する際の、非常に重要なポイントだと認識してください。

・糖尿病合併症としては、まず三大合併症と呼ばれている腎症、網膜症、神経障害があります。腎症状が進むと透析になり、網膜症が進むと失明し、神経障害が進むと足の切断を余儀なくさえる足病変なども起こります。その他に歯周病、骨粗そう症なども糖尿病の合併症として起こりますが、特に注目したいのは大血管障害です。大血管障害というのは、最終的に脳血管障害(脳梗塞や脳出血)や虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)に結びつく動脈の病変で、要するに動脈硬化のことです。動脈硬化のことを糖尿病用語で言うと「大血管障害」になるわけですが、これは、毛細血管の障害である腎症や網膜症と区別するためにすぎません。つまり糖尿病合併症の多くは、全身の血管が傷んでいくことで起こるのです。これは別に新説でも何でもなく、定説でも、合併症の多くは動脈硬化の進展によるものだとされています。これは正しい「定説」です。糖尿病合併症の本質には、動脈硬化という問題があるわけです。

・このように検討してみると、糖質と塩分の制限が、動脈硬化を遠ざける生活習慣として大変有効であることがわかります。

・まず私が言いたいのは、糖尿病をはじめとするあらゆる病気の治療には、糖質制限が有効であるということです。特に糖尿病体質の人は、糖質の処理が苦手なのですから、炭水化物はやめて、脂質に由来するケトン体を活用しましょう。そのためにも、糖尿病の治療では、血中のインスリン濃度を上げないようにします。インスリンは、糖質下戸の人に、ケトン体まで使えないようにする悪魔の薬です。とにかく、体内のインスリン値を上げないこと、これが何よりも大切です。次に、糖尿病合併症の本質を押さえておいてください。糖尿病合併症は、定説が言うような、高血糖状態の帰結ではありません。血糖値が高くなると、普通の人はインスリンが出て、体内の活性酸素が増加します。しかし、糖尿病体質の人はインスリンがうまく作用しませんので、低いインスリン値に抑えられていれば、体は活性酸素の害を受けずに済みます。合併症の真の原因は、標準治療とされている高インスリン療法であり、それが、合併症の本質である動脈硬化を促進しているのです。
正しい合併症治療=糖尿病治療+動脈硬化治療
糖尿病合併症は、インスリンによる副作用ですから、合併症を予防したければ、すぐにでもインスリンをやめればいい、ということになります。しかし既に合併症が出てしまっている人、動脈硬化の兆候があり合併症が潜伏している人は、その治療が必要です。動脈硬化は、高血圧、特に最低血圧の上昇として現れます。定説では「本態性高血圧は下がらない」「動脈硬化は治らない」と言われていますが、本態性高血圧とされているものは、ほとんおが動脈硬化性高血圧です。そして正しい治療をすれば、動脈硬化は治り、最低血圧は下がります。従って糖尿病合併症の治療としては、低インスリン療法に加え、動脈硬化治療を行えばいいわけです。その場合も、基本は糖質制限です。そしてコレステロール低下薬や、レニン-アンギオテンシン系を抑える降圧剤などを、患者の状態に合わせて使用あいていきます。糖尿病の合併症は高インスリン療法によってつくられているのですから、こうした治療を徹底していけば、合併症をゼロにすることも可能です。そして、糖尿病の人以外でも、動脈硬化進展による突然死は激減すると確信しています。

・日本糖尿病学会と日本癌学会が、2011年に「糖尿病と癌に関する委員会」を発足し、2型糖尿病とがんの関係について、国内と海外のデータを疫学的に調査しました(解析対象33万5千例)。2013年に報告されたその調査の結果は、「糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて1.19倍がんになりやすい」ということでした。ただし、部位別にかなり差もあり、膵臓がんリスクh1.85倍、肝臓がんは1.97倍、大腸がんリスクは1.4倍だったのに対して、乳がんリスクは0.95倍、前立腺がんは0.96倍でした。全体の傾向から、現状ではやはり「糖尿病の人は若干がんになりやすい」ということがわかります。しかし糖尿病の人は、この調査結果を気にする必要がありません。定説の側からのこの研究結果の説明は、「糖尿病による高血糖や臓器障害の影響ではないか」と読めます。一方、私のインスリン原因説によれば、次のような仮説が立ちます。
高インスリン状態→活性酸素の増加(酸化ストレス)→発がんの促進
糖尿病でも乳がんや前立腺がんになるリスクは低く出ていることから、さらに検討する余地はありそうです。しかし活性酸素が細胞のがん化を促進することは自明なのですから、がんにもインスリン原因説は当てはまると私は考えています。

・私が行うがん治療は、やはり「糖質制限」が大きな柱になります。そして、もう一つの柱が「免疫賦活」です。ブドウ糖ががんのえさになるということは、今ではほぼ常識になっています。がん細胞は、その種類に関わらず、おおむねブドウ糖を積極的に取り込む性質があります。がんの診断では、しばしばPET(陽電子放射断層撮影)という方法で検査が行われます。この検査は、放射性同位元素でブドウ糖類似物質に印をつけてから体内に投与し、それを画像で追跡して、どこの細胞に取り込まれるかを見るものです。がん細胞がブドウ糖を取り込む性質を利用しているのです。がんの悪性度には、ブドウ糖の取り込み率と正の相関があります。この事実からも、糖はがん細胞の増殖を促進していると推測することができます。そこから、厳格な糖質制限を行えば、がん細胞の増殖を抑えられる可能性があると推測しました。私は2003年頃、がん患者を治療している中で、この考えに到達しました。それが最近では定説になっているわけです。

・糖質制限について重要なのは、食事の際に「主食は完全に抜く」ということです。その上で、以下を心掛ける必要があります。
 ・おかずはバランスよく摂取する
 ・カロリーに制限を設けない
 ・間食で糖質を摂らない
これが、私ががん患者さんに指導している基本的な糖質制限の原則です。最近は、この食事療法に加えて、糖尿病薬のSGLTー2阻害薬を積極的に利用しています。この薬は、尿の中にブドウ糖を出すことで、ダイレクトに血糖を減らす薬です。この薬を用いることで、がん細胞に糖が回ることを抑制しようとしているわけです。がんのような難敵を相手にする場合、通常の糖質制限よりも確実に、強力に血糖値を下げたいケースが少なくありません。そのような場合に、私はSGLT-2阻害薬とメトホルミンなどのインスリン抵抗性改善薬を処方します。これは、「薬物による糖質制限」と位置づけており、重度の糖尿病の患者さんでも行う方法です。この方法は、血糖値を確実に下げることができ、がん治療においても非常に便利な武器になります。グラフは、薬物による糖質制限を行ったある患者さんのCA19-9(代表的な腫瘍マーカーの一種)の変化です。ご覧のように、SGLTー2阻害薬などを使うと、腫瘍マーカーが順調に下がっていくケースが見られます。

・私たち人類は、ホモ・サピエンスだけに限っても約20万年前から地上で生き暮らしてきました。大量の穀類=糖質食を手にできる農耕が始まったのは1万年前ですから、歴史上、人類は糖質をふんだんに摂って生存してきたわけではありまえん。「最も重要なエネルギー源は糖質である」というのは妄想、幻想にすぎません。なぜなら糖質やその原料が少なくなれば、他のエネルギー源が体内で生成され、問題なく利用されることが、既に明らかになっています。そのエネルギー源こそ、脂肪酸に由来する3-ヒドロキシ酪酸(βーヒドロキシ酪酸)、すなわち「ケトン体」の一種です。実は、このケトン体が、地球上のあらゆる生物の「基本的なエネルギー源」です。私たちの細胞内では、ブドウ糖やケトン体を材料にATP(エネルギー)が産生されますが、エネルギー工場であるミトコンドリアでの利用効率は、ケトン体のほうがブドウ糖を上回ります。ケトン体は、常に肝臓でつくられ、血中に供給されています。それは脳や内蔵、筋肉のエネルギー源であるためです。極めて個人差の大きい領域であるものの、糖質をたくさん摂っている人の血液中にも100マイクロmol/L前後のケトン体が存在しています。そもそも私たちの体が、ブドウ糖になるグリコーゲンよりも多くの中性脂肪をためこんでいるのは、ケトン体のほうが重要ねエネルギー源であるためと推察されます。体内でケトン体を利用しないのは、核やミトコンドリアを持たない赤血球ぐらいです。脳には、血液脳関門という障壁があり、分子量が大きい脂肪酸は通過できませんが、ケトン体はブドウ糖と同じように、この壁を越えていくことができます。そしてケトン体は、脳の活動にとっても最も効率の良いエネルギー源なのです。糖尿病治療の定説で、血中ケトン体値の標準は130マイクロmol/L以下とされ、血糖コントロールの目安にもされています。ケトン体値を低く抑えようとするのは、血液中のインスリンを増やしていると、糖インスリンがケトン体の利用を抑制するからです。ケトン体低値は、実はインスリンの副作用です。ところが1型糖尿病の人は、インスリンが枯渇して高血糖になると、血液中のケトン体が急増します。ひどい時には意識障害を起こす酸性血症(アシドーシス)になってしまうのです。そのためケトン体を恐れている人もいるのですが、実際には、安全なエネルギー源です。私は糖質制限しており、1日1食ですが、脳はよく働いていると思います。血液検査をすると、基準値74マイクロmol/L以下とされている3ーヒドロキシ酪酸が500~1000マイクロmol/Lぐらいあります。総ケトン体値なら、4000マイクロmol/Lぐらいまで増えることもあります。血糖値が基準の何十倍にも増えたら大変なことですが、ケトン体はそのくらい増えても大丈夫です。高血糖でなく、インスリンが最低限度作用していれば、ケトン体は極めて安全なエネルギー源になります。

・私が「1日1食」を習慣にしているのは、そのほうが快適だからです。また加えて、健康法の観点からも明確な理由があります。それは「長寿遺伝子」とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」活性化のためです。サーチュイン遺伝子は最近になって発見された遺伝子で、体の老化速度を抑制する働きに注目が集まっています。具体的には、体の傷んだところを修復し、組織年齢を若返らせてくれるのです。同じ年齢でも、いつまでも若々しく見える人がいるものですが、そういう人は、この長寿遺伝子を働かせているようです。サーチュイン遺伝子は、誰のDNA上にも存在し、スイッチが入るのを待っています。DNA上の遺伝子というのは、大半が普段は眠っていて、必要な時にスイッチが入って活性化するのです。では、どうすればサーチュイン遺伝子がスイッチONになり、長寿遺伝子としての役割を果たしてくれるのでしょうか。その答えは「飢餓状態」です。解は非常にシンプルで、長生きしたければ、ただ絶食をすればよいのです。毎日一定時間、空腹になる時間を確保すると、長寿遺伝子が働きます。アンチエイジングのためには、食事の回数は少ない方がよいのです。結論としては「1日1食で糖質抜き」がベストな食習慣になります。

・糖尿病体質の人は、本来なら不老長寿のミュータントなのです。糖尿病を治療していない人の中には、高血糖状態が続いているのに、低インスリン、低活性酸素で、合併症が出ない人がたくさんいます。血管リスクが高い高血圧(動脈硬化)の人たちよりも、糖尿病未治療の人のほうが健康です。高インスリン療法を避ければ、インスリンの追加分泌を招く原因は糖質だけです。従って糖質摂取をゼロに近づければ、活性酸素による酸化ストレスを受けず、老化を防ぐことができるのです。反対にインスリンを高レベルにしておくと、早く老化が進んでしまいます。糖尿病患者は、本来なら長生きできる体質です。しかし定説がそれを妨げています。病名をつけられ、あろうことか医師の治療によって命を縮められる結果になっているのです。糖尿病から合併症を起こし、透析を受けている人が多いのも、その患者が悪いのではなく、医学会が高インスリン療法を続けているからです。

・実は、低インスリン療法は、脳の老化にも歯止めをかけてくれるのです。それどころか、糖質制限、低インスリン療法にすれば、認知症も3習慣ぐらいで改善することがあります。たとえば、ココナッツオイルを摂ると、その脂質がケトン体に変わります。それが脳のエネルギー源として働くので、脳神経に負担がかかりません。ずっと摂り続ければアルツハイマー型認知症が良くなることまでわかっています。低インスリン療法は、すべての後天的疾患を減らしてくれます。今からでもバラ色の人生を送りたい方は、ぜひ糖質制限を実行してください。私はやがて、人が老衰と肺炎でしか死なない未来がやってくるのではないかと本気で思っています。もちろん、そのカギを握るのは低インスリン療法です。我が国の将来もバラ色であることを確信しています。


良かった本まとめ(2016年上半期)

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