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慶応幼稚舎合格バイブル(西野浩史)

2007年09月16日 01時00分00秒 | 出産・育児
<日曜は出産・育児のおはなし>

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 この本は、小学校受験の最高峰に位置し、「怪物」という異名すら冠される慶応義塾幼稚舎について書かれた本です。

 内容としては、慶応幼稚舎や成蹊、東京学芸大附属の合格記や、幼稚舎の縁故や合否決定のシステム、詐欺、受験に潜む子供への落とし穴、入試の現状、幼児教室について、失敗する親と成功させる親の違い、父親と母親の役割、家庭での過ごさせ方、慶応幼稚舎教育の実像などについて書かれています。

 幼稚舎へ合格させるだけではなく、受験とは別に親はどうすべきかなどについても書かれており、子供を教育する上でとても参考になる本だと思います。とてもオススメな本です!


 以下は特に良かった内容です。

・三つ子の魂百まで、なのである。何十年も人生を過ごしてくると、無意識のうちに自分に染み付いたしつけや育った環境が面接で出てしまうのだ。ちなみに親を厳しくチェックする小学校として、学習院や成城、青山学院、立教ほかのミッション系が挙げられる。

・ひとくちにミッション(キリスト教)系と言っても、自由な校風のプロテスタント系(立教や立教女学院、東洋英和、青山学院など)と異なり、しつけや規律の厳しさが売りであるカトリック系(白百合や聖心、双葉、田園調布双葉、光塩など)は、学校の持つ空気に子供が違和感を持ってしまうと、途中で退学することも起こり得る。しかも、そうなっても学校は必ずしも子供を救ってはくれない。それだけに、子供に合う学校を選ぶのは、子供に勉強させることに勝るとも劣らないほど親の大切な仕事なのだ。

・大学附属の小学校が人気だが、すべてがエスカレータ式に大学まで100%進学できるわけではない。例えば、立教小学校から立教大学まで進学できるのは70%程度と言われているし、学習院や青山学院も70%程度、慶応幼稚舎は80%程度と言われる。その一方で、高校から東大など難関大学への進学実績が高いところとして、成蹊や暁星、双葉、桐朋、白百合などが挙げられる。

・麹町慶進会に入会希望の子供が体験入会に来た時に見られるポイントは以下の7つ。
 1 ものごとに対して貪欲なくらいに興味を持ち、その子供から生命力が感じられるかどうか
 2 社会生活を送るうえでの基本的なしつけができているかどうか(トイレ、服の脱着、食事、後片付け、あいさつ)
 3 子供同士で自然に遊んだり行動したりできるか
 4 大人に対する言葉遣いや振る舞いができるかどうか
 5 教師の指示に対して子供がすぐに反応するかどうか
 6 月齢に応じて身体や言語、知識が発達しているかどうか
 7 無表情でないか

・幼児教室を選ぶには、幅広く探した方がよい。いくつかに絞り込んだ後、体験入会をしてみる。自分で実際に幼児教室のレベルや内容を確かめることは欠かせない。その際に、教師が定着しているかどうか、総額で費用はいくらになるのかは最低限調べよう。くれぐれも大手なら安心というものではないので規模より中身を重視しよう。できれば代表者(経営者)に会って人物を値踏みしたい。教育方針や哲学を問えば、見抜きやすいだろう。幼児教室には合格者一覧などが張ってあったりするが、模擬テストや講習だけに参加した外部生まで含んでいることがあるのでそのまま鵜呑みにしないこと。過去5年から10年程度にさかのぼって合格者数は調べたほうがよい。

・勧められる幼児教室は、麹町慶進会幼児教室と幼児教室パル・クリエイション。

・これら2教室の共通点は以下の7点。
 1 金儲け主義でないこと
 2 きちんとした教育方針や哲学を持っている
 3 子供一人ひとりをじっくり観察していること
 4 子供を壊すようなカリキュラムを持つほかの幼児教室のあり方に疑問を抱いていること
 5 トップが目の届く範囲内でやろうとしていること
 6 親への指導を熱心にしていること
 7 子供の経験や体験を重視していること

・子供を叱るべきケースは、人の道を外れた時や友人に嫌な思いをさせた時、勉強に関しては幼児教室で隣の子がしたものを真似してうつした時、勉強をだらだらしている時ややる気のない姿を見せている時。

・褒めるときは、「頭の良さ」ではなく、「努力」を褒めるべき。

・夫婦関係は本当に大事です。夫(妻)がうまくいかない時に妻(夫)が救う。いろいろな場面でお互いに救い合える夫婦の下で育った子供は両親からたくさんのことを学んでいるのです。そんな子供は合格します。

・触覚育成心得は以下の7つ。
 1 乳児期には手づかみの食事を止めない。好きに食べさせよう。
 2 のりを使わせる場合は、容器に入ったものを使わせよう。使う量を指の感覚で加減できるようにするため。
 3 泥んこ遊びをたっぷりさせよう
 4 危険だからといって工作用具(彫刻刀やのこぎりなど)の使用を避けない。使い方を教えて、怖がらずに体験させること
 5 子供のいる家は汚れるものと覚悟しよう。逆に言うと、子供がいるのに汚れていない家は子供の成長を妨げている可能性が大きい。
 6 服や靴が汚れても子供を叱らない。逆に服を汚さない子供はSOS状態。
 7 もこもこ、つるつる、すべすべ、ざらざら、ふわふわ、べとべと、さらさら、ぬるぬる・・・・・・と触覚にはいろいろあり、たくさん経験することが豊かな触覚を養う

・あいさつなどの言葉は人間関係の基本である。仲良くなるにもけんかするにも言語能力が欠かせない。そこで大切なのは本の読み聞かせだ。子供は親に本を読んでもらえるのがうれしいから、毎日せがむ。大変だが、その要求には最大限応えてやるべきだろう。文字を覚えさせようなどという下心は持たないほうがいい。本が面白いと思う心を育てるのが唯一の目標でなければならない。

・家庭での勉強のさせ方は復習を中心にすべきである。これは小学生から高校生までの日頃の勉強の仕方と同じだし、中学・高校・大学受験でも通用する方法だ。幼児教室で学んだことを1つずつ頭に定着させることが、ステップアップの早道だ。この蓄積が力になる。逆に言うと、予習はあまり意味がない。予習は肝心の授業を軽視してしまうことが多い。

・勉強時間はわが子に合う長さを探っていこう。初めは短めに設定し、少しずつ長くしていけばいい。個人差があるのは当然だ。子供の集中力やその日の体調などによっても臨機応変に変えてやりたい。ただし、毎日の勉強タイムは決めておいたほうがいい。朝食前でもいいし、夕食後でもいい。各家庭で都合のいい時間帯を決め、それを守ろう。

・家庭での勉強で大切なのは、できるだけ具体的な勉強をさせることだ。ペーパーテストでも、図形の問題などは実際に積み木など具体的なものを見せるほうが、子供には飲み込みやすい。具体的なものを直接触ったり見たり聞いたりして考えられるようになったら、次はペーパー上だけで考えさせるという手順を踏まないと、理解したことにならない。図鑑で花や動物を覚えさせるより、実際の花を見せたり動物園に行くべきなのだ。ついでに写真やビデオを撮っておいて、あとで何度も見るようにすれば、子供の頭にその時の経験が蘇る。


<目次>
はじめに
第1章 幼稚舎合格記
◆慶応幼稚舎への道のり
 寄付金もコネも無縁で
 私立大学附属を目標に幼児教室へ
 母子で日本的行事を体験する
 夜8時から勉強タイム
 子供の顔めがけて右手が・・・・・・
 舎長との面接
 夫の態度にギクッ
 あまり余裕がない家計で
 入れそうな学校は
 幼児教室を嫌がる
 ひらがなも十分覚えていない
 作品展を見学、子供にアピールする
 ふだんのリズムを保つ
 若い受験番号などの噂
 成蹊に合格する
 幼稚舎受験の日
 これはという対策はできず
 あった! 合格した
 「よくがんばったね」
 学校が求める子供像
 プレッシャーを最小限に
第2章 幼稚舎受験の真実
◆慶応OBの告白
 父親の目で見ると
 努力する価値のある学校を選ぶ
 コネを求めてくるが
 合格の保証はどこにもない
◆学校側の本音と事情
 卒業生の子でないと合格できない!?
 ”嵐を呼ぶ男”金子舎長の登場
 衝撃を与えた金子大革命
 金子大革命以後の幼稚舎
 幼稚舎ブランド崩壊の兆し
 「母親も幼稚舎出身」は減ってきた
 縁故とは何か
 親面接とは何か
 名門小の試験もこれから変わる
 合否決定のシステム
 試験は3月生まれの子供から
 幼稚舎の試験
 「光る子供が受かる」
 幼稚舎の光と影
 幼稚舎一本槍の受験は失敗する
第3章 幼稚舎にもつながる名門小合格記
◆成蹊への道のり
 当たり前の小学校受験
 小学校より幼稚園の受験へ
 幼稚園は失敗、小学校に賭ける
 膨大な問題集のコピー
 紹介枠は数百万円
 私が鬼になるしかない
 家での勉強は朝夕1時間ずつ
 泣いても勉強はさせる
 反省と不安の交錯
 試験目前のプレッシャー
 「俺には関係ない」か?
 直前の追い込み
 母親に応援を頼む
 いざ出陣
 「僕だけベストの色が違う」
 だが、暁星小学校は・・・・・・
 受験は無駄ではなかった
◆東京学芸大附属への道のり
 ここまでくれば、あとは運よ
 すべり止めはつくらない
 言葉遣いをしつける
 目を見張る負けん気
 なぜ受験させるのか
 面接で伸び伸び振る舞ったら・・・・・・
 合格は運以外にない
第4章 幼稚舎受験組もご用心
◆有名校の縁故をめぐる詐欺に注意
 ある詐欺の手口
 1500万円で縁故枠が
 親同士を会わせない
 幼児教室の先生が逮捕される
 だましの傾向と対策
 危ない幼児教室の特徴
 うまい話はすべて詐欺
◆子供を壊すな
 受験に潜む落とし穴
 チック症状
 義母か息子か
 子供が無気力になる
 親と先生の発想が・・・・・・
 子育てを楽しむ
第5章 幼稚舎合格戦略
◆知っておきたい入試の現状
 ペーパーテスト廃止の動き
 親の立ち居振る舞いを見る
 親がわきまえるべき礼節
 どう学校を選ぶか
 人気の国立大附属のネック
◆受験にはどんな向き不向きがあるか
 親の価値観で決まる
 7つのポイント
◆幼児教室をどう見るか
 幼児教室の実態
 大手の幼児教室
 費用の総額をつかんでおく
 中規模の幼児教室
 志望校相談に応じない教室も
 体罰のある教室は避ける
 個人規模の幼児教室
 目のつけどころ
 親とも向き合っているか
 勧められる幼児教室
 受験目的ではないが評判の教室
 正反対の2教室の共通点
第6章 合格させる親はここが違う
◆失敗する親と成功させる親の違い
 叱り方
 子供の努力を褒める
◆親としてできること、すべきこと
 マニュアル本に書いていないこと
 勉強の必要性を教える
 やみくもに受験させない
 形だけにこだわらない
 試験の本来の目的を知る
 失敗の多い高学歴の親
 わが子の許容限度を知る
◆父親と母親の役割はどうすべきか
 母親の役割
 父親は母親に協力する
◆家庭での過ごさせ方
 子供が伸びる土台づくり
 見えない根っこの力を育てる
 五感 特に触覚の育成
 けんかができる子に
 あいさつを教える
 子供と感動を共有する
 復習中心の勉強と体験主義で
第7章 幼稚舎教育の実像
◆幼稚舎はここが違う
 慶応普通部への進学は簡単
 担任の裁量が大きい
 PTAがない理由
 幼稚舎が親に求めること
 幼稚舎ならではの授業
◆幼稚舎の原点は諭吉の理念
 体力づくり
 幅広い行事で「本物」に触れさせる
 「本物」に触れる教育
 力量を発揮する夏休みの自由研究
 福沢諭吉の教え
 特色ある学習発表会
 短期留学制度も実施
 富士山を連想させる幼稚舎教育
◆教育の価値とコスト
 お金のこと
 公的支出に加え臨時出費も
 「伝統」の上に築かれた上質の教育





「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
 3歳5ヶ月の電車おたくな息子に、トーマスの拡張線路セットを買いました。線路が分かれるポイントが4つも付いたものです。1つは可変式になっているものです。買った時は相当うれしかったようで、結構重いのにずっと持って歩き、自転車の中でも大事そうにずっと抱えていました^_^;)子供が喜ぶ姿を見るのはうれしいですねぇ。

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コメント (2)
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