されど鹿児島

日々の生活の中で見聞したことをメモと画像で綴るブログ

焼酎

2005年11月28日 | 
   鹿児島の芋焼酎は300種以上あるといわれている。


 鹿児島の焼酎は,単式蒸留で二次発酵のときに芋を原料として使う本格焼酎(焼酎乙類)で,原料の風味豊かな,そして,個性の強い芋焼酎である。それ故に芋くさい匂いがわざわいしてなかなか陽の目を見ることができなかった。それと乙類という呼称の影響もあった。つまり,乙は甲に劣るというイメージがあり,労働者の飲む酒で長い間全国区になれなかった時代が続いた。しかし,業界の努力で乙類は本格焼酎と呼称できるようになった。
 最近の焼酎ブームで地元ではサツマイモの不足が生じ中国産を使って製造していると聞く。又,製造方法の進化かどうかわからないが,乙類特有の原料の芋の匂いと風味が抑えられ,その分,飲みやすく都会向け,万人向けになってきているが,製造元固有の個性と風味がなくなり,私には物足りなく,何処のメーカーのものも同じ味に感じてしまう。(もちろん多少の違いはありますよ)
 個性化差別化の時代に焼酎の味は統一化・均一化されたような気がする。それとも私の味覚センサーが鈍ってきたのか。



   私の飲むのは一升1500円前後のこれらの焼酎です。



   定価3000円前後の上の焼酎も流通過程により首都圏では3万~5万円にもなると聞く