Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

南武線、全車E233系統一と開業90周年イベント

2017年01月27日 10時14分50秒 | 南武線
大変ご無沙汰しております。
安心してください。死んでなんかいませんよ。
昨年の7月以来の書き込みではありますが、昨年7月にジャカルタの205系について鉄道雑誌に執筆して以来、8月から収入アップということで、副業として宅配の仕事を始めたのですが、本業とあわせて昼夜問わず忙しくなり、年末年始もまったく時間が取れず、半年のブランクが空いてしまいました。副業の宅配の仕事を始めてからは趣味の鉄道にかける時間も少なくなり、撮影する時間もめっきり少なくなってしまいましたし、元地元の南武線をウォッチングする時間もなくなってしまったのですが、宅配の仕事によるおかげでメタボであった体形もみるみるうちにスマートになり、体重が半年で10kgも減ってしまいました。
また、今まで続けてきたブログの更新をしばらく行っていないと、つい今度更新するからと思って億劫になってしまうのですが、そこへ昨日は皆様がご存知のように南武線のE233系全車置き換えが完了するという情報と、開業90周年のイベント情報が各報道機関から発表されましたので、簡単ながら私もこのニュースについて述べていきたいと思います。

大まかな情報については鉄道新聞またはマイナビなどの情報を見ていただければと思うのですが、これらの報道機関のニュースでも述べられているように青梅・五日市線用のE233系青670編成が南武線用の車両として現在、大宮で改造を受けているようで、いずれ3月までにはこの編成は中原に転入するものと思われます。また、この編成の転入により、南武線で唯一残っている209系H53編成の去就が気になりますが、全車E233系へ置き換えと報道されていることから、南武線からは引退することが推測されますが、このまま廃車となってしまうのか、またはあらたに他の路線へ転出し活躍するのかについては述べられていないことから去就が気になるところです。

209系ナハH53の去就が気になりますが、廃車になってしまうのか、他線区で活躍するのか注目されています。


ここで、唯一活躍し続けているナハH53のシーンを何枚かご紹介したいと思います。
特に自慢するほどのものではありませんが、2014年9月28日に登戸駅において南武線の初となるE233系の車両が展示され、中線(2番線)の展示用のE233系と上り本線の列車の並びを撮影し楽しんでおりました。


下の写真は2015年12月24日に撮影したもので、2015年は南武線からジャカルタのKCJに20編成120両が譲渡され、先頭改造車については廃車されたのですが、検査上の周期によるものなのかナハH46編成だけは最後の最後まで残り、2015年12月24日、29F運用をもって通常の営業を終了し、中原区への入区のシーンを撮影したもので、偶然、209系のナハH53編成が上り本線に到着しました。もちろん、209系との並びを撮影したいということで予めカメラを構えていましたが、お互いの編成どうしで「お疲れさまでした」という声が聞こえてきそうです。


いずれにしても209系ナハH53編成の活躍も南武線ではあと僅かとなり、おそらくダイヤ改正前には引退するものと推測され、ありがとう(さよなら)運転については各報道機関やJRからも報道、発表されていないことから、静かに引退するのかもしれません。

もう1つの話題として、南武線の前身である南武鉄道の川崎〜登戸間が1927年(昭和2年)3月9日に開業し、南武線開業60周年以降、70周年、80周年とイベントが実施され、記念オレンジカードの販売、記念列車の運行、車両にヘッドマークや装飾などの取り付けが過去に行われてきましたが、今年は開業90周年にあたるため何かイベントを開催してくれるものと期待していたところ、こちらも各報道機関から発表されました。
目玉としてはE233系1編成に90周年の記念ロゴマークをデザインされたヘッドマークが装着され、車内には南武線にまつわる写真が展示され、平日ではありますが開業日の3月9日に臨時列車が運行、その後は通常の運用に充当される予定になっているようです。
川崎駅や武蔵小杉駅、武蔵溝ノ口駅など主な駅(駅長の配置のある駅?)では各種イベントが実施されるようで、記念切符や記念弁当、記念グッズなどの販売については実施されるのかどうかについては今のところわかりません。

続いて、3月4日にはダイヤ改正が実施されますが、南武線では快速列車のスピードアップ、各停の列車との接続駅の変更が実施されるとのことです。
土休日の下り快速は武蔵中原駅・稲城長沼駅の2駅で各停と接続し、川崎~立川間の所要時間を約2分短縮。土休日の上り快速は登戸駅で各停に接続し、立川~川崎間の所要時間を約1分短縮する。平日については各停との接続駅は下り快速が稲城長沼駅、上り快速が登戸駅となるとのことで、快速だけの利用者であれば多少便利になるのかもしれませんが、利用者によっては現在よりも不便になるのかもしれません。今度のダイヤ改正では1〜2分程度のスピードアップが実施されますが、この程度よりもさらにスピードアップが可能かと推測もできますし、武蔵中原駅、稲城長沼駅の2面4線の施設をフルに活かして、来年以降のダイヤ改正で、この2駅での緩急接続の恒常化を実施することが望まれるところです。

この他、国土交通省の交通政策審議会(昔の運輸政策審議会)の中で、川崎市が要望していた南武線の輸送力増強も盛り込まれ、新型車両のE233系にほぼ置き換えが完了したものの、武蔵小杉周辺などを中心に宅地開発が実施されており、輸送人員が微増ながら増加していることから、現在の6両編成をさらに増強することが川崎市の総合計画にも位置づけられているようです。
また、尻手〜武蔵小杉間の南武線連続立体交差事業の都市計画決定に向けて、鉄道事業者のJRや自治体の横浜市などとの協議、市民に対しての説明会・勉強会も実施されていますので、問題点などもいろいろと明るみになるのではないかと思いますが、この事業自体が高架によるものなのか地下により事業が展開されるのか(おそらく高架で実施)、横浜市である矢向付近も一体となって事業が実施されるのか、気になるところでもあります。

最後に私事になりますが、2月26日〜3月5日まで、マニラに住んでいます家内と子供に会う予定で、さらにその先のジャカルタへ寄っても安いチケットがありましたので、ついそのチケットを購入してしまったのですが、今やCikaumに送られ葬られてしまった103系や前面帯のみ南武色である205系を求めて、家内には大変申し訳ないと思いつつもちょっと足を延ばします。
もちろんフィリピン国鉄の現状についても見てくる予定で、帰国後には簡単になりますがご報告いたします。





コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャカルタで活躍する205系 | トップ | 今日は何の日? »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナハ53編成の今後 (野津田車庫)
2017-01-27 17:43:38
井上様、大変ご無沙汰しております。本業以外に副業も始められたとのことで、なかなかハードワークになり趣味に割く時間を確保するのは大変だと思いますが、御身体に気をつけて無理のない範囲で情報発信を続けて頂ければと願っております。

さて、以前から青編成の転属で置き換えの噂が立っていたナハ53編成ですが、ついに現実になってしまうんですね・・・。VVVFインバータ制御装置が更新されているので、まだまだ継続使用も可能かと思われますが、今までの流れを見るに他線区での再起は厳しそうなのが残念です。
それと共に、輸送力増強の為の増結も計画されていることが非常に興味深いですね。高架線になった駅は既に6両編成以上も停車出来るように余裕を持たせているようですが、一部の地上駅は用地の都合でホーム延伸は困難との見解が示されていたので、この辺どうやって解決するのか気になるところです。
ナハH53の去就 (井上)
2017-01-27 23:07:29
野津田車庫様、こちらこそ大変ご無沙汰しております。

青670編成が大宮に入場した時点で、209系ナハH53編成の置き換え用になるかと推測しておリましたが、やはり帯の色を南武色に変え、昨日の報道機関からの発表により、確実に青670編成が中原区に転入するものと思われます。
また、ナハH53の機器はしっかり修繕等されていることから、まだまだ使用はできるものと思われますが、今後の予定については私にもわかりません。

輸送力増強については、できるだけコストをかけないで輸送力増強を行う上では増発することが現実的ではないかと思われますが、現状、ピーク時の川崎方で1時間あたり25本が運転されていると言われており、これ以上の増発は踏切のある尻手〜武蔵小杉間での遮断時間をさらに増加させるため、簡単にこれ以上の増発も難しいのかもしれません。その上で編成両数を増やすことが抜本的な解決策となりますが、8両編成化によって踏切の移設などが生じる津田山駅と矢川駅、中原電車区や電留施設のある矢向や武蔵溝ノ口などで、大規模な改造工事が伴いますので、どのような方策で輸送力増強が実施されるのか、私も注目しております。
川崎市の人口推計では、市全体で2030年にピークを迎え、中原区や高津区では2035年がピークとなっていますので、南武線の川崎方では輸送人員が微増の傾向が続くものと思われ、それを自治体の川崎市と鉄道事業者のJRとの協議の中で良い解決策を導き出すことを期待しております。
ナハ53編成引退と今年はJR東日本にとって節目の年 (ハマ線沿線の民)
2017-02-01 08:52:48
井上様

大変長らくご無沙汰しております、ハマ線沿線の民です。昨年夏以来半年以上此方の更新が無かった為大変心配しておりました。小生は、先月中旬に無事卒論の提出を終え、あと一ヶ月半で19年間の学生生活に幕を閉じ、社会人生活がスタートしようとしています。そんな中、長らく南武線に最後まで残留していた209系1編成が引退する発表があり、大変残念に思うこの頃ですが、今年はJR発足から30年が経過し、山手線へのE235系投入によるE231系転属での武蔵野線、八高線の205系の去就も気になる所で節目の年になるように思います。今年もよろしくお願いします。
ナハH53の去就と今後の動向 (井上)
2017-02-04 23:35:32
ハマ線沿線の民様、こちらこそ大変ご無沙汰しております。
卒業論文提出ということは学生生活もあと僅かのなのですね。少ない学生生活をエンジョイしていただくと同時に4月からの仕事でのご活躍を願っております。
さて、南武線で唯一残されていた209系ナハH53の活躍も南武線ではあと僅かになり、代わりのE233系N36(青670)編成の整備も終わりに近づいているようで、今後、約1ヶ月間の動向に個人的には注目しております。
また、今後、山手線にはE235系の量産車が投入されるものと思われ、玉突きで山手線のE231系500番台が中央・総武緩行線に転じ、さらに三鷹の209系やE231系が武蔵野線や川越・八高線へ転出するものと推測されますので、この点においても個人的に注目しております。
この他、ジャカルタにおいても昨年と同様に今年はメトロの6000系の譲渡が予想され、205系については時期的に来年用となってしまうのかもしれませんが、果たして武蔵野線や川越・八高線の205系もジャカルタに譲渡されることになるのか楽しみでもあります。
お久しぶりです。 (尾崎俊史)
2017-02-08 00:01:18
今晩は、お久しぶりに書き込みします。

南武線の高架化に関しては、川崎市と横浜市との交換条件が絡んだと思われます。つまり、川崎市営地下鉄計画の事実上の中止で、横浜市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘が実現する事になり、その代わりに横浜市は南武線の高架化に協力する事になった様です。まぁ、長いプロジェクトになりそうですので、JRと相鉄線、東急と相鉄線との相互直通プロジェクトが完成したら、本格的に始動すると思いますが、果たして横浜線の様に8連化出来るのか、気になる所です。

さて、209系の動向がきになりますが、普通なら房総地区への転属が考えられそうですが、増発する気があるのかどうかが鍵だと思います。あと、205系に関しては、
インドネシア行きになるのか、地方線区への転属やはたまた富士急行への譲渡もあるのか、も含めて気になりますが、最後まで残った埼京線の205系が富士急行行きになったので、あと数本程度はあるのかもしれません。個人的には4連の川越・八高線は富士急行行きが妥当かも知れませんが・・・
ご無沙汰しております (井上)
2017-02-10 02:44:00
尾崎俊史様、こちらこそご無沙汰しております。

川崎市と横浜市の両市では、同じ時期に新たな交通体系の検討を行うにあたり、両市域に関わる交通網について、密接に連携協力しつつ効率的かつ効果的に検討を進めるため、覚書が交換されておりますが、具体的にはあざみ野〜新百合ヶ丘間の地下鉄建設とJR南武線の尻手〜武蔵小杉間の連続立体交差事業について、両市で連携がはかられるものと思われます。
ただ、横浜市では連続立体交差事業について最優先すべき整備区間として相鉄線西谷〜二俣川間があげられているようですので、横浜市矢向付近については川崎市側と同時期に連携して事業が実施されるのか懸念されます。
また、南武線の輸送力増強を図るべく、編成の長編成化が計画に盛り込まれているようですが、今後の輸送需要を詳細に予測し、費用などの面も含めて検討されるものと思われますので、私個人的にも注目しております。

南武線209系の今後の動向についてはわかりませんが、他線区で活躍する姿は見たいものです。ただ、房総各路線で輸送需要があるのかと言うと、千葉市付近などでは微増ながら人口は増えているものの、それ以外の市町村では人口減になっているところがありますので、房総各路線での増発は難しいのかもしれません。

また、川越・八高線用の205系が富士急行やジャカルタへ行くというのは趣味的に面白いところですが、修繕や運転をする側にとっては先頭改造車は扱いも異なりますので、現実的なことを考えるとないのかもしれません。
以前、確か南武線のオリジナル205系か103系の高運のTcを暫定的に鶴見線で使用するような予定があったとか聞いていますが、やはりその予定も何らかの理由でなくなったことを思い出します。実現したら驚いたに違いありませんがね。

コメントを投稿

南武線」カテゴリの最新記事