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徒然こと二題 「制度論とモラリティ」 その1 「制度論」について

2017-06-16 22:05:49 | Weblog

徒然こと二題 「制度論とモラリティ」 その1 「制度論」について

 

2017/6/13荒井康全

注(facebookでもご覧になれます)[1]

 

1.「制度論について」

徒然こと1 Institutionって?

徒然こと2「Social Institutionについて」

スタンフォード・哲学百科から

徒然こと3 所感 Institutionについて

 

 

2.「道徳革命moral revolutionということについて」

徒然こと4 敬愛する友人K.Mからの問いかけ‘moral revolution’

徒然こと5 Moralityについての見解

徒然こと6 所感 「悪意」と「善意」についての論の切り口

 

(表紙に帰る) ↓

 朝日記170613 徒然こと 「制度論とモラリティ」と今日

 

1.「制度論について」[2]

 

徒然こと1 制度論Institutionって?
話しはとびますが、英語の文献のなかでInstitutionとこれと対になる語でagencyに出会いました。これらの日本語訳と意味がかねがね気になっていていました。特に、Institutionについて、ブリタニカ辞書あたりでは、かなり丁寧な説明がみられました。 また、現代の社会学では、なにを意味するかという視点で、座右の岩波哲学・思想事典とさらにスタンフォード大学の哲学百科(ネット)で見比べることをしたりしています。
日本語では、「制度化」ということに収まらざるを得ないのですが、我々日本人がこの言葉をどのように捉えているか自分を含めて、大変 おぼつかないところです。 多分、政府など公的機関での「制度化」としての意味論のなかで漠然としておさまっています。 
具体的に指させば、政府、家族、言語、大学、病院、企業、そして法体系ということで一定の意味を表すことができます。
スタンフォードの解説を頭のなかでkeywordsで反すうしますと、こういうことでした。John Turnerという学者の定義ををご紹介します。
Intitutionの定義はつぎのように与えます;
1. 社会的構造の特定の形式において内在している位置づけ、役割り、規範および価値の複合体、および
2.以下を基本的課題としてもち、組織化過程にある人間活動で比較安定的な範疇のもの;①生命系の持続資源を生み出すことにおいて、②「個人」の再生産することにおいて、および③所与の環境の中での生きがいのある社会構造を持続することにおいてです。さらに加えて Giddensという学者は
3.それ自身が、社会生活の永続的な形態をもつものとします。
4.Harreという学者は、さらに、明示的で、かつ実践的な結果を伴う構造として表現しています。
たとえば、学校、店、郵便局、警察署、亡命、および英国君主をあげます。
ずいぶん まわりくどい定義をしていますね。
これには現代西側社会の基本問題への取り組みのパラダイムを含んでいるからであると考えます。

世界は、経済のグローバル化や持続型地球環境などを通じて、異なる文化的な価値の所有者間の問題不調性(共約不可能性(incommenceability))問題がさまざまな局面で登場します。

このようなことを研究するのは、社会学者の専業ですが、価値の根源問題を含むので哲学的な思考と行動枠組みとしての位置付が必要で、その意味で際立って学際的ならびに総合知による理念と概念構築が必要となっていると理解します。

そこで さらに加わるのが
5.Institutionの思考モデル概念としてはつぎの4つがあがります。
構造(structure)、機能(function)、文化(culture)、認可(sanction)

Institutionという概念は、そういう意味では、これまでの「制度化」ということは 異なる意味論をもっているということに気が付きます。 とくに文化が入ってくりところ際立った特徴です。 (sanctionの本来の意味が、聖なる至上の権威からの許しという意味をもつものに改めて興味を感じました。 単なるイジメで 思惟的に判断するものではないようです)。 


徒然こと 2 「Social Institutionについて」
スタンフォード・哲学百科から
Institutionというこの解説は、5章からの構成になっています。 序論にはじまり、社会学的な背景であるつぎの二つが説明されます。ひとつは、Institutionでの集合的受容論(Collective Acceptance Theory of Institution)から、もうひとつはInstitutionでの目的論的な吟味(Teleological Accounts of Institution)です。
これを受けて、Institutionとそれを担う主体者であるAgency(任務者)との関係についてが第4章であつかいます。
終章の第5章は法的つまり Social Institution and Distributive Justiceです。
全体を通してみて、まだ理解は十分ではありませんが、おもしろいと思ったのは、このDistributive Justiceです。
正義(a right)と合法(a just)は異なる概念として説明します。ホロコーストは、正義ではないが、合法ということはありうるというものです。 正義と合法は同義ではないところです。
もうひとつあげますと、刑法(Penal law)は基本は復讐法(Retreat law)とあげ、Institutionでの問題次元とは、きりはなします。(cf. as fundamentally problem of relatively safe sustainable life-resource )
ここで出てくるのは、共約不可能性問題のように、問題ごとに 公正的(just)であるか、非公正的(unjust)であるかがわかれるような懸案が日常に表れる場合です。これを Distributive Justiceと呼んでいます。(日本語では如何に訳されていますか?)この典型的な例は、社長が一般従業員の50倍の給与をもらうのは、正義(a right)であるか、公正(a just)であるかという問題としてでてきます。
西側の世界では ルールとして'primo facie unjust'という原則がここで紹介されます。上のような事実が出てきたときに誰も、非公正unjustとしてなにも言わないならば、これは合法(認可)とされるとします。
メンタルの根底には 正義(a right)の問題をのこすことは想像されます。ここでの解説で一番おもしろいのは,アメリカは、ときに、「非公正社会」といわれていると言い切るところです。(the USA is sometimes said to be an unjust society.) よくいえば、justとunjustのせめぎ合いの弁証法的な展開をしているとみるべきでしょう。(問題があるから建設的という逆説にもなります)

正義の問題は、宗教や道徳をふくむ価値の問題と考えられます。 その不調性が知的枠組みのそとに置かれることが、共約不可能性として社会的な不安定性を醸(emergence)することになるというものです。
この問題は、'Absence of Social Institution'として基本問題の認識とその取組みの社会的認知(認可)をすること(a sanction )の重要性を説きます。(ある意味で「問題の発見」であるともいえます)

徒然こと 3 所感; Institutionについて

 

所感としては、つぎのことをいまあげておきます。
1.Institutionを、構造~機能~文化~認知のシステムとしてとらえるところが、これまでのシステム情報論に対して、あたらしいシステム論に向かわせることになるものであると理解しました。 つまり、これまでのサイバネティックスの思考枠組みは 基本的には
目的関数(入力と出力、目的限度判定)+制約条件(構造~機能)でありました。ここで、文化とその認知(つまり価値または目的)はこの問題の所有者の価値の自由でありました。
別の表現をすれば Noumenon(思弁系、理念系)とPhenomenon(現象系、概念系)で後者については思考モデルとしては明示的に努力するが、前者については人間の自由という名において、切り離します。別途に文系学問のなかでの組織機能論などとして、自然系とは独立的な枠として考えられてきたようにおもいます。
2.ところでやや唐突であるが日本の近代産業社会は、ある側面で、きわめてinstitutiveであったという思いがあります。たとえば以下の例です;
*東京帝国大学に工科大学を世界で初めて設立したこと、科学を技術として制度的位置づけ つまりInstitutiveにしたこと。
 
*(TQC 話はすこし古いですが)日本の品質管理運動で、全社的品質管理の理念は、企業文化を上下のカウンターカレントな活動を顕在し、欧米の品質保証を凌駕していたこと。
これは’初期的 Institution ’でもあったとも顧みるものであるがいかがであろうか。
3.Social Institutiveという思想・哲学上の枠組みへの発想は未発達で来たのではないであろうか。 たとえば日本の近代産業社会全体をInstitutionの設計としてまとめ得ていない。 
*ISOなど世界標準、Industry 4などのロボットネット産業や、太平洋パートナーシップTPPしていく設計力が期待される。これによる国際的な説得力を確保されよう。
以上です。大分ながくなり、何ら熟慮未達です。ご意見をいただければ幸いです。

 (フィギュア二態)

 徒然こと二題 「制度論とモラリティ」 その2「モラリティ」について

2.「道徳革命moral revolutionということについて」

徒然こと4 敬愛する友人K.Mからの問いかけ‘moral revolution’

徒然こと5 Moralityについての見解

徒然こと6 所感 「悪意」と「善意」についての論の切り口

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朝日記170613 徒然こと 「制度論とモラリティ」と今日

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