よねの備忘録

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「ホンモノの思考力」その2。

2007-07-24 17:46:33 | その他
樋口氏は、フランス留学中に、彼らの話に「型」があることに、
気付きました。

「君の質問は三つの誤解に基づいている。第一の誤解、それは~」
などと、言われて圧倒されてしまっていたのです。はじめは。
ところが、よくよく聞いていると、理由は2つだったり、
4つだったりしていたのです。

彼らは、とりあえず「理由は3つある。」と言ってしまってから、
その内容を考えていたのです。
 口癖として「理由は3つある」とか「○○の面ではそうかもしれないが、××の点で反対だ。」とか使っているらしいのです。

つまり「理性的に聞こえる話の『型』」をとりあえず、使ってみて、
使い続けるうちに、だんだん理性的になっていく、という手法を
使っていたのです。

これは、以前、「お勉強」シリーズでやった、
「基本知識の蓄積から論理へ」に通じるものがあると思います。

樋口氏は、「型」について、音楽家を比喩に使っています。

(引用開始)*一部、改変あり。

モーツアルトやビバルディー、ハイドンらは驚異的な数の曲を書いた。
彼らがこれほど多数の曲を書けたのは、「型」を利用したからだ。
「型」を利用して、破錠することなく、次々と名曲を作曲できた。
聴衆も「型」があったから、安心して音楽を楽しめた。
 もし「型」がなかったら、驚くような才能をもてあまし、
うまく表現できなかったのでは、あるまいか。誰からも理解できない
才能が、「型」を守ることによって、誰にも理解できるような音楽と
して提出されたのだ。
 ときには「型」からはみだしたが、「型」を応用したことに違いはない。
「型」がまったくなかったら、あるいは「型」を無視していたら、
「型」をはみ出すこともなかったのだ。「型」を崩し、それから
はみ出すということも含めて、「型」を自分のものにすると
いうことなのだ。

(引用終了)

「型」の重要性が解かりました。
「型」があってこその「個性」なのですね。

日本にも、同じ発想はありますよ。武道・芸で言われる
「守・破・離」ですね。

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4 コメント

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今の世の中 (duca-me)
2007-07-25 00:21:03
自分が型どおりにできないからって型を無視して「個性だ」と主張する輩が多くて・・・(-_-;)
で、出来ないことを他のせいにする、あるいは「出来るけどやらない」とか屁理屈をつけて・・・
論理的に追い込んで聞くと「アンタには理解できない!」と捨て台詞を吐くし、始末に負えません(核爆)
返信する
ご苦労様です。 (よね)
2007-07-25 11:23:45
私の周囲はそこまでの人は、幸いにもいません。
返信する
Unknown (晴々)
2007-07-26 10:19:31
>口癖として「理由は3つある」とか「○○の面ではそうかもしれないが、××の点で反対だ。」とか使っているらしいのです。

僕の指導時・ディベートの時の口癖です(笑)
返信する
なるほど (よね)
2007-07-26 13:50:05
私は、「説明・同意書」で「型」を使っていますが、
日々、「バージョンアップ中」ですね。
返信する

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