マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒のページ

京巻きの名作

2012-05-24 12:33:15 | Weblog


本文はまたあとでね…





しばらくはサイレントでお楽しみ下さい・・・














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おなじ釜のめし

2012-05-19 11:34:44 | Weblog



   


過日、サンケイ・ブリーゼで。 


鶴瓶師匠と私は同門、誰がいったか大阪の堀越高校、
浪速高校というベタな名前の高校で学んだ。


多士済済の先輩方、林家ペー、室谷信男、藤本義一、塩田丸男(敬称略)を
見ても、堀越以上というのは分かっていただけるだろう。


鶴瓶先輩には特に、この世界に入る入り口でお世話になった。


もう何年続けておられるのか鶴瓶噺は初めてである。
高校の恩師に声かけていただき、同道させてもらった。





開演前。 う〜ん、客席はほぼ満杯。
二日目だというのに、この人気ぶり。
ステージ上はこのセットがひとつ。
これが可動式になっていて、照明でニュアンスを変えて行く程度。


師匠、冒頭で「今日は、落語ではありません」と言いながら、
立ちっぱなしで2時間ぶっ通しでしゃべる。
たくまざるエネルギーの還暦である。


自閉症に対し、自らを「自開症」といい(タモリ氏命名)、
性格上、誰に対しても黙っていられず、いろんな局面に直面し、
次々にケッタイなことが起こる。


そんな身辺トークなのだが、人間、そんな笑える話ばかり起きるヤツはいない。
どこかに端緒はあるにせよ、まんま事実の訳はなく、
脚色を加えて膨らませ、見て来たような話に仕立て上げ、
話と話の並び方なども熟考し、終わってみると、ひとつの長編落語みたいになっている。


特徴的なのは高校時代の話。
「青木先生」という、実在の教師をモデルとした十八番噺があるが、
高校時代のケンカなど、同門ならではのリアリティを感じさせてもらい、
むちゃくちゃな時代の話が可笑しい。


興国高校の外人部隊というのにケンカを売られ、
追いかけられ、ボコられた話の後に、再現ビデオが流される。
悪役の役者は名前がわからないが、よく見る人だ。
倒れた駿河学少年に心配そうに声をかけるサラリーマンに、三宅裕司。
一瞬で観客をかっさらっていった。




事後、楽屋見舞いに。





右は私の恩師で、鶴瓶師の担任でもあった、見村先生。
桃ヶ池の決闘などの事実確認をしているところ。

私はこの先生に修学旅行中、喫煙などで殴られている。


べーさん先輩、いい時間をいただきました。
次回は落語をぜひ。

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新開地の嵐

2012-05-18 18:59:23 | Weblog




神戸新開地と聞けば、皮ジャン来た港の荒くれ者がオラオラ、と肩で風切って歩いてる。

そんな風なイメージを勝手に持っていたが、さにあらず。 

昔は一大興行地。 新開地タワーに、遊里福原があり、大阪新世界とソックリ。

一時は仕事にあぶれた男たちが昼間っから道端で飲んでる風な、危うい街だったが、

時代と共に安全になり、今や古びたイイ飲み屋も多い。

たとえば、この高田屋京店。





ここなら昼間っからビールも許される。 メニューはむちゃくちゃ多い。

昭和6年の創業。 聚楽館(しゅうらくかん)の映画もアイススケートも、み〜んな知っている。





大きな銅製鍋で、おでんの具がゆるゆると温まってやがらぁ。





できますものは、おでん、お造り、焼き鳥、天ぷら、軽洋食・・・

居酒屋メニューで思い浮かぶものは、ほとんど網羅してるといってもいいだろう。





ほほぉ、珍しいや。 いかなごの天ぷら。

ワカサギみたいでやんすね、どうも。





大根と豆腐を。 しまった・・・と思ったほど、でかい。

ここのおでんはトロトロの白味噌系のタレがかかる。

好みは大きく分かれるだろうが、一旦これにハマったら、

これしか受け付けなくなる恐れがある。





一歩外へ出ると、一点にわかにかき煙り・・・

猛然と豪雨になった。





ひゃあ〜〜、ガードマンのおじさんも飛ばされそうだ。





木が揺れること・・・

ヤバい! 地下へ潜って、大阪へ退散だ!!


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玉子屋のプライド

2012-05-14 14:20:03 | Weblog

玉子屋といえば、上方芸能の中に二人。
ひとりはオール阪神巨人の巨人さん。
もう一人は、横山エンタツの師匠といわれる玉子家円辰さん。
さらに、ゆで卵の板東英二。この3人をもって上方玉子の三傑という。
まぁ他で言わないように。


次から次へと玉子焼きが出来上がって行く。
玉子焼き工場の中は、玉子のいいニオイが充満していた。





こっちは焼き立ての本玉。本玉は、上下を6回返すことになり、6層の玉子となる。
機械で作ったものなんて、おかしくて食えるけぇと思うかもしれないが、どうしてどうして、美味!





玉子焼きのことを勉強させていただきに、JR神戸まで。
全身着替えてエアーシャワーを浴びて、工場内に入らせていただく。





こちらは細めのだし巻き。 玉子の色だけで、このあざやかな色。





本来は冷まして頂くものだが、アツアツを切ってもらうと、ふんわりとし、
口の中ヤケドしつつ、熱さの向こうに玉子とだしが姿を現す。 うめえ!


湊川神社の西側にある、玉子焼き専門メーカー「山田製玉部」さん。
すごいでしょうが、この屋号が。「セイギョク」ですよ。



湊川神社西門前。 玉子焼きひと筋でこのビルが作れるなんて、すごい!


そもそもは大型寿司店には板前、煮方などと一緒に、玉子ばかりを焼く製玉部というパートがあった。
そこだけが独立した形で、この名を冠した玉子屋があちこちにあったそうだ。
みんなシャレたなんとかフーズとか、なんちゃらカンパニーとかCIする中、ここだけが頑固に屋号を残したので
今では珍しくなってしまったちゅうわけ。人生何が幸いするかわからない。





こちらは厚焼きの機械。 階上の生地を作るラインで石臼で練り込まれる生地(ネタと称する)。
鍋の下にガス火があり、ゆっくりと流れていく。 この火加減が難しいらしく、
季節や天候に応じて、変えて行くのは熟練した職人の技。 
その日の始業時に必ず試し焼きがされ調節される。





少し甘めのふんわり厚焼き玉子。
白身魚のすり身が入るので、こんがりとキツネ目、おっとキツネ色に色づく。
ふわっとした口どけは、卵白をメレンゲにして加えるからだ。
低反発まくらのようでもある。こういうふかふかの布団をかぶって、昼寝してみたい。





こちらは錦糸卵のライン。
熱を持つローラーに玉子生地が落とされ、薄手の一枚の反物みたいに出来上がる。
一度でいい、バスタブいっぱい錦糸卵を入れて、その中に裸で入り、潜って口いっぱい頬張ってみたい。





別厚というのを作るラインは、この日は稼働せず。
一枚焼くのに20分〜30分かかる。
名前を出して悪いが、すきやばし次郎などで小野次郎さんが1時間だかかけて焼く、あの厚焼きだ。


完全手焼きラインも残していて、今も新商品の発注などには手焼きで試作したり、
そこで完全に手焼き出来るようになってから、機械のラインを任されるようになる。
自分の手で巻けるようになって初めてイロハのイに立てるということなのだろう。

50年から勤める現役社員がいて、
「これは最高というのにはまだお目にかかりません。常に研究です」といわれた。
単純だけに深いものだ。





本来は寿司屋の黒子だったため、表に立つことはなかったが、
最近では「山田製玉部製」というのがブランドになり始めている。
長年、生真面目に作り続けて来たのが評価されたわけで、こりゃモチベーションも上がる。

自社ビルの一階にも売り場があって、各種の玉子焼き、巻きずしの具なども取り扱っている。
味は限りなく手焼き。 神戸に山田製卵部あり。ひと筋にやってきた凄みを味わいたい。


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燗酒の向こうに港町堺が見える

2012-05-12 03:19:09 | Weblog

そもそも堺はメタリックな臨海工業地帯ができる前は、
すぐ近くに浜があり、小魚があがった。
堺の名産は穴子だった。
よって、今だに穴子の寿司で聞こえた「深清鮓」なんて店がある。


堺でちょっと雁首揃えて飲む会があったので、ギリギリなんだけど、
マキで、となりの駅まで寄り道。
長いことご無沙汰の、ここに来たかった。





いわゆる酒屋の中のカウンターで飲ましてもらう、角打ち。
ビールで喉を湿らせたあとは、すぐさま酒。
燗酒は灘の生一本、桜正宗。 申し分ございません。





カウンターの目の前には、本日できるもの。
おっ、ワタリガニがある。 さすがは泉州。





泉州は海底が砂地なので、底ものはアカシタ(舌ビラメ)、アナゴ、カレイ、
ガッチョ(メゴチ)などがあがる。

魚場として知られる淡路や明石とも地続きともいえるのだから、
地形にもそれほど大差は無いのだろう。
型は小さいが、いい魚があがるのだ。





黒板に「あなごキモ」。 

実はこれがお目当て。





深清を中心に、ここいらは何軒もの穴子屋があった。
寿司ネタに作る加工場があり、そこでは当然のことながら肝も残る。
この肝をネギと一緒に小鍋立てにするというのだから、たまらない。
どこを探しても、こんな酒肴出てきやしない。





シャコの塩茹で  これも泉州名物だ。
泉南の小僧はとろ箱で買ってきて、おやつ代わりにしたという。
おおまかに剥いてくれているが、まともにやろうものなら、指先の皮が何枚あっても足りるまい。

子持ちだったりして、うへへへへ…
にんまりして、酒をグイ。指先をペロ。
一人目尻を下げて、アホのおっさんである。





アツアツの穴子鍋ができあがる。 豆腐を入れて、溶き卵が入る。
これをつつきながら、なんぼでも飲める。





だしを吸ってはグイ。
穴子の肝がまたいいアクセントになる。
葱がまたいいんだわ。

泉州堺。 堺は港町だったんだ、の思いを深く持つ。
横では一日汗かいて仕事したであろう、アンちゃんたちが一杯やってる。
たいして汗などかいていない自分としては肩身が狭いが、そんなこと言ってられない。
利休でも晶子でもない、政令指定都市関係ない、堺のもう一つの素顔に触れられる。

これだぁな、堺で飲む醍醐味とは。

口の中ヤケドしながらたいらげ、勘定。
たまらなく安い。

この後行った、活魚料理店のことは高かったことしか記憶に残っていない。
こういう地元にポツンとあって、地物でサクッと飲ませてくれる店こそ、そっとしておきたい町の宝ぢゃわい。






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