ボランテイアにいって学ぶこと
難病中の難病と表現される
進行性筋ジストロフィーの患者の
鹿野靖明さんは
23歳のとき「自立生活」への道を踏み出しました。
介助者探しのため
電動いすで街でチラシをまいたり
大学や医療・福祉関係の公演活動をしたり
新聞に募集広告を打って
ボランテイア募集とその必要性を訴えます。
徐々に筋肉の力が衰えていく病気の
鹿野さんは
ボランテイアの人たちと
命がけの「自立生活」の試みをされました。
鹿野さんは
亡くなるまで
沢山のメッセージを発信されました。
ボランテイアに参加した
学生・社会人たちは
自分の進路を選ぶときに
鹿野さんの介護によって学んだことを
生かして
学部や就職先を選択しました。
国吉さんはNHKの報道記者です。
ボランテイアで深夜の介護をしていました。
鹿野「腹が減ったからバナナを食う」
国吉「こんな真夜中にバナナかよ」
国吉さんは真夜中なので眠かったそうです。
鹿野「国ちゃん、もう1本」
そのときの体験を入社試験の作文に
書いてNHKに合格したそうです。
この「バナナ事件」が、本の表題になっています。
ボランテイアをしていって、進路を
変更して医者になった人もいます。
鍼灸師になった人も居ます。
ボランテイアに参加して
人生の目標を見つけた若者たちがたくさん
描かれています。
オバちゃんは、
2年半の間、大阪釜ヶ崎の釜ヶ崎支援機構で
ホームレスの支援のボランテイアに
週に1度参加していました。
買い物の同行や、薬を持っていって目の前で飲むのを確認
したりする仕事です。
その仕事をする中で
ホームレスの問題を考えるようになりました。
心のなかの社会の窓が開けたように思いました。
鹿野さんとかかわったボランテイアの
人たちも
鹿野さんから、そして介助をする
沢山の仲間から
生きる!!意味を学んだのだと思います。
460ページの本ですが
引き込まれるように読みました。
著者の渡辺一史さんの自分に問いかけるような
やさしい視線の文章に引き込まれました。
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担当田中恵子