功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

Once Upon a Time(2)物語の軌跡・前編

2017-05-20 23:48:35 | 李連杰(ジェット・リー)
 まず最初に映し出されるのは、「天地乱れ腐敗し切った、この時代に<正義>を貫く一人の男が立ち向かう その名は「黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)」実在の英雄である…」という紹介文。そこから画面は暗転し、提灯で暗がりを照らす少女が現れる。
その小さな姿は異様な集団の中に消え、怪しげな儀式と共に西洋人の排斥が声高に訴えられていく。焼き尽くされる外国製の家財道具や動物、それを見て不気味な薄ら笑いを浮かべる先程の少女…。
しかし、こうした一連の禍々しさを払拭するかのように、勇壮な楽曲とタイトルが画面に叩き付けられる―――“黄飛鴻之二 男児兒富自強”と。

 というわけで、少々間が空いてしまいましたが、今回は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』のストーリーをダイジェスト的に紹介しつつ、ぼちぼち考察も絡めながら振り返っていきましょう。
本作は大ヒットを記録した『ワンチャイ/天地黎明』の続編にあたり、黄飛鴻を演じた李連杰(リー・リンチェイ)、十三姨に扮する關之琳(ロザムンド・クワン)はそのまま続投。梁寛は元彪(ユン・ピョウ)から莫少聰(マックス・モク)に交代しています。
監督の徐克(ツィ・ハーク)、武術指導の袁和平(ユエン・ウーピン)といった豪華な面々が名を連ねるオープニングが終わると、広州に移動する機関車の中で黄飛鴻一行による微笑ましいやりとりが始まります。

 医学会のために広州へ到着した彼らは、そこで暗躍する白蓮教と接触。いきなり大立ち回りを演じますが、ここで白蓮教を応援していたはずの群衆がいつの間にか黄飛鴻を支持し、戦いの後に教えを請おうとさえするのです。
初見の際は「調子がいい人たちだなぁ」と思っていましたが、彼らの置かれた状況を読み解くと、これは当然の反応だったことが解ってきます。
 まず広州が映し出された際、最初に描かれたのは到着した黄飛鴻一行ではなく、そこで暮らす住民たちでした。下関条約に反対してデモを行う人もいれば、台湾がどこにあるのか知らず、それよりも日々の暮らしの方が大事な人など、その姿はさまざまです。
この様子から、住民たちの全てが政治に関心を持っているわけではない、という事が解ります。しかし、そうした意識の違う人々の間で一貫していたのが、外国人を優遇する政府に対する不信感でした。

 だからこそ彼らは白蓮教を応援しているのですが、決して全面的に支持していた訳ではありません。劇中、黄飛鴻を泊めた宿屋の主人は白蓮教とトラブルになる事を恐れ、外国語学校の子供を保護するのに反対していました。
また、その子供たちを探す姜大衛(デビッド・チャン)演じる陸皓東に「俺たち面倒な事は御免なんだ」と告げる人もおり、人々にとって白蓮教は不満を代弁してくれる存在であるとともに、近寄りがたい集団であったことが伺えます。
一方、黄飛鴻は中国を代表する高名な武術家で、そのネームバリューは白蓮教よりもはるかに上。先の一戦で黄飛鴻と白蓮教が戦い始めた時、人々が前者の応援をしたのは無理からぬ事だったのです。

 その頃、広州では革命の気運が高まり、甄子丹(ドニー・イェン)扮する納蘭元述提督が孫文の逮捕に乗り出します(この甄子丹に関してもいろいろ考察したい点がありますが、こちらは次回に譲りたいと思います)。
黄飛鴻一行は治安の悪い広州から発とうとするも、白蓮教の襲撃によって焼け出された外国語学校の子供たちを保護。納蘭提督に助けを求めますが、紆余曲折を経てイギリス領事館に身を寄せます。
このあたりから物語は白蓮教と黄飛鴻の全面対決に発展し、アクション的な見所が一気に多くなるのですが、ここで保護された子供たちの存在が重要になってきます。

 作中、白蓮教の襲撃によって傷ついた西洋人を救うべく、再会した孫文・陸皓東・黄飛鴻は懸命の治療に当たります。それを子供たちが見つめるというシーンがあるんですが、このカットがなんとも象徴的で感慨深いものとなっていました。
1人は近代中国の礎を作った人物、もう1人はその活躍を支えた革命家、そして最後の1人は天下に轟く伝説の武術家。そんな中国を象徴する人々の献身を見守るのは、次の世代を担っていく子供たち…。
前作の『天地黎明』では、流れゆく時代の変化を「拳法で銃には勝てない」という言葉で表現していました。その一方で、本作は時代の中で継承される思いを描いており、前作とはまた違ったメッセージを打ち出しているのです。

 やがて白蓮教によって領事館が襲われ、その混乱に乗じて納蘭提督が侵入。子供たちは革命派である陸皓東と別れざるを得なくなり、ここでさよならを言いたくても言えないという、実に切ない別離が描かれています。
その後、この子供たちがどうなったかは解りません。保護を約束した納蘭提督はのちに死ぬため、彼らは混乱した時代の中に放り出されてしまったと思われます。しかし、きっと彼らは陸皓東たちの意思を継ぎ、新たな時代を背負うために生き抜いた事でしょう。

 陸皓東とともに領事館を脱出した黄飛鴻は、ついに白蓮教との決戦に挑みます。ここからのバトルは効果的なワイヤーワークと目まぐるしい殺陣の数々、そして李連杰の堂々たる存在感によって、最高のアクションシーンとなっていました。
一時は物量に押されかけるも、神を盲信する連中には効果てきめんのハッタリでこれを退け、大師である熊欣欣(チョン・シンシン)を引きずり出します。ここでは机や布の祭壇を舞台に、重力無視の壮絶な接戦が展開。こちらも素晴らしい勝負です。
特に李連杰が決める無影脚の凄まじさたるや、ワイヤー古装片の中でも随一の名場面といっても過言ではありません。決着の付け方についても、まるで御仏の手によって罰されたかのような表現となっており、どこか幻想的ですらあります。

 が、本当のクライマックスはここから。なんとか白蓮教を下した黄飛鴻たちは、市場に隠された革命派の名簿を確保しようとしますが、そこに納蘭提督が立ちはだかるのです。
陸皓東は凶弾に倒れ、最後まで革命と孫文の身を案じながら死亡。託された思いを守ろうとする黄飛鴻と、恐るべき武術を秘めた納蘭提督との死力を尽くした戦いが、いま幕を開けます。
まさに本作最大の見どころとなるラストバトルですが、残念ながら今回はここまで。次回は終幕までのストーリーと今回拾えなかった細々としたネタ、そして大幅に割愛してしまった甄子丹演じる納蘭提督についてジックリと迫ります!
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Once Upon a Time(1)全てを変えた『天地大乱』

2017-05-05 23:05:48 | Weblog
 2000年代初頭、ある映画がBS2(現・BSプレミアム)で放映されました。その作品は、流れるようなアクションとダイナミックな演出に彩られ、ひとりの少年に鮮烈な印象を叩き付けたのです。
映画の題名は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』。当時、李連杰(リー・リンチェイ)すら知らなかった私が一瞬にして魅了された作品で、この出来事が香港映画ファンになる切っ掛けとなりました。
 今月、当ブログは開設10年目を迎えますが、ここまで続けてこられたのも『天地大乱』との出会いがあったからこそ…といっても過言ではありません。
そこで今月は、『天地大乱』とそれについての回顧録、そして関連作品との思い出について振り返っていきたいと思います。

 さて初回となる今日は、私が『天地大乱』と出会うまでの出来事と、なぜ同作にハマってしまったのかについてお話します。
そもそも私が初めて香港映画を見たのは、『天地大乱』よりもずっと前の80年代末期でした。小さいころの事なのでうろ覚えなんですが、確か『サンダーアーム/龍兄虎弟』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』のどちらかだったはずです。
 この2本は成龍(ジャッキー・チェン)が仕掛けた渾身のアクション大作で、テレビ放送で視聴した私は過激なファイトに度肝を抜かれました。
しかし、当時はマンガを描くことに熱中していたため、香港映画に傾倒することはありませんでした。あくまでジャッキーは「アクションスターのひとり」という認識であり、この頃は李小龍(ブルース・リー)や少林寺の存在さえ知らなかったのです。
 また、テレビでやってるジャッキー作品はたまに見ていましたが、放送されるのは80年代末期から製作された現代アクションばかり。そのため、クラシカルな拳シリーズを体験することは無かった…と記憶しています。
こうして現代アクションが中心のジャッキー作品を見続けた私は、そういった作品が香港映画なのだという少々偏った認識を抱くようになり、後にそれが『天地大乱』との出会いに影響を及ぼすことになるのです。

 時は流れて2000年代…中学生になった私は、休日に暇を持て余していました。その際、なんの気なしに点けたテレビで放送していた『ファイナル・ファイター 鉄拳英雄』と遭遇します。
この作品は李連杰の監督主演作ですが、なんとか最後まで見たものの、あまりに面白くないストーリーにガックリ。とりあえず口直しにチャンネルを変えようとしました。
―――その直前、我が目を疑うような光景がブラウン管に映し出されます。
 空中を飛び回る人間!
 異様な風貌の登場人物たち!
 エキゾチックな世界観!
 恐ろしい速度で放たれる蹴り!
それは次回放送する作品の予告であり、そこで紹介されていた映画こそが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』だったのです。
私は直前まで見ていた『鉄拳英雄』との激しい落差と、自分の知る香港映画=ジャッキー作品とは全く違うイメージに、ただただ驚愕するしかありませんでした。

 自らの価値観を揺さぶられ、同時に得体の知れない興奮を覚えた私は、その日から頭の中が『天地大乱』で一杯になってしまいました。そして数日後、私は文頭で述べたように『天地大乱』の衝撃を真正面から受けることになります。
そこには、単にアクションだけを楽しめばよかった(と思っていた)ジャッキー作品のような軽妙さは無く、動乱の時代を描いた重厚なストーリーが展開されていました。
 また、それまで歴史の授業で学ぶ程度だった中国の歴史的な背景、文化や慣習などがビジュアル全体に広がっており、そうした点もこれまで見たジャッキー作品には無かった(気付かなかった)点です。
押し寄せるカルチャーギャップの連続に「これがジャッキー作品と同じ香港映画なの?」と戸惑いつつも、私は濃密なストーリーとアクションに酔いしれました。

 その後、すっかり『天地大乱』に心酔した私は、主人公の黄飛鴻が実在の人物だったという事実、李連杰の吹き替えがガンダムでお馴染みの池田秀一氏だったことを知り、より同作を知りたいという欲求に駆られます。
そう、これが自分にとって、香港映画へ本格的な興味を示す第一歩となったのです。あれから20年近い年月が経ち、アクションムービーに対する興味は増すばかりですが、『天地大乱』と出会わなければそれも始まらなかった―――と言えるでしょう。
しかし『天地大乱』の魅力を語り尽くすには、まだまだ文面が足りません。次回はストーリーをダイジェストで追いながら、より詳細に『天地大乱』を考察してみたいと思います!
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更新履歴(2017年/4月)

2017-05-01 13:24:38 | Weblog
 4月は小休止ということで更新ペースも緩やかでしたが、今月からはまた特集月間に戻ります。その第一弾となる5月は、当ブログが開設されて10年目となる節目の月…それを記念して、従来とは違った特集を組みたいと思っています。
題して、<Once Upon a Time>! 私が香港映画を好きになるきっかけとなった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』と、それに関連した話題を回顧するという企画です。
今回は連続した作品紹介ではなく、『天地大乱』の思い出や考察をじっくりと語りつつ、その他のシリーズについての悲喜こもごもを振り返っていきたいと考えています。自分でもどんな方向に着地するのかは解りませんが(爆)、どうかご期待ください!


04/04 更新履歴(2017年/3月)
04/06 『破門組』
04/11 『ビリー'S GUN & FIGHT!』
04/22 『シルバーホーク』
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『シルバーホーク』

2017-04-22 12:19:42 | 女ドラゴン映画
「シルバーホーク」
原題:飛鷹
英題:Silver Hawk
製作:2004年

●表向きは美しきセレブ、裏では悪と戦うシルバーホークとして活躍していた楊紫瓊(ミシェール・ヨー)は、あるとき昔馴染みの刑事・任賢齊(リッチー・レン)と再会する。
2人は共に武術学校で修行した間柄だが、どうやら任賢齊はこちらのことを覚えていない様子。とりあえず楊紫瓊は彼に盗聴器を仕掛け、警察の動向を伺いながら悪党退治に勤しんでいった。
 だが、一方でルーク・ゴス率いる悪の組織が世界征服を目論み、密かに動き出そうとしていた。連中は人工知能を開発した科学者・陳大明を誘拐。本拠地のあるゼンダシティ(日本)に飛び、任賢齊もこれを追った。
続いて、組織は楊紫瓊の叔父であり大手企業の社長・岩城滉一の娘を連れ去り、とある携帯端末の開発を強要する。彼らは人工知能プログラムを応用した洗脳装置を作り、携帯端末を介して人類の支配を目論んでいたのだ。
 これに立ち向かう楊紫瓊であったが、敵はなかなか手強く返り討ちに。その過程で任賢齊に正体がばれてしまい、一時は険悪な関係となってしまう。
だが、陳大明のメッセージを受け取った助手・張卓楠の努力が実り、シルバーホークと警官隊は敵の本拠地に突入する。果たして、再び手を組んだ楊紫瓊と任賢齊は、巨悪を倒すことが出来るのだろうか!?

 本作は楊紫瓊が『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』で世界進出し、ハリウッドへの上陸が目前に迫っていた頃に撮られた作品です。彼女は製作総指揮も兼任しており、『レジェンド/三蔵法師の秘宝』に次ぐ第2弾として製作されました。
『レジェンド』は楊紫瓊が宝探しを繰り広げる『トゥームレイダー』チックな映画でしたが、本作ではアメコミヒーローのムーブメントに便乗。映像派の馬楚成(ジングル・マ)を監督に迎え、スタイリッシュな画作りを追求しています。
 しかし、実際の内容は90年代の作品かと思ってしまうほど古臭く、ありきたりな設定と既視感あふれるストーリーには何の新鮮味もありません。楊紫瓊もかなりの無茶をしており、任賢齊の妹分という役柄は流石に無理がありすぎます(苦笑
一応、馬楚成による白を基調とした画作りはなかなか良い感じで、近未来的な雰囲気を出すことに成功してはいます。ただ、岩城と誘拐事件の結末が描かれなかったりと、そこかしこでストーリーの粗が目に付きました。

 アクションについては、『東京攻略』の薛春[火韋](アイレン・シット)が武術指導を担当し、一定の水準を保っています。が、スタイリッシュな立ち回りに固執した結果、荒々しさや生の迫力が消失。おかげで何とも味気ない物になっているのです。
出演者は全員それなりに動けるし、楊紫瓊がマイケル・ジェイ・ホワイトらと絡むファイトはそこそこ面白いんですが、殺陣がベターというか特徴が無いというか…。個人的には、やたらと凝ったカメラワークにも鬱陶しさを感じてしまいました。
結果として、アメコミヒーローというより日本の特撮番組に近い作りとなり、そのセンスの古さも相まって珍品と化した本作。不思議なのは、どうして楊紫瓊は本作のようなコテコテのB級作品に入れ込んでいたのか?という点です。

 これは完全な想像なのですが、ひょっとしたら楊紫瓊はハリウッド進出前に、“これからやれなくなる事”にチャレンジしたかったのではないでしょうか。確かにハリウッドへ行くのは役者にとって栄誉な事だし、成功すれば更なる高みを目指せます。
その反面、今までのような映画作りは不可能となり、ハリウッドという巨大なシステムに順応する必要がありました。成功したら自分好みの作品が作れるかもしれませんが、少なくとも香港にいた頃と同じことは出来なくなるはずです。
 そこで楊紫瓊は、ハリウッドに本格参戦する前に“これからやれなくなる事”に挑んだのでしょう。おちゃらけた映画の製作総指揮も、ド派手なスーツに身を包んで舞うのも、話題作に便乗するのも、大女優となった今ではやれない事ばかりです。
本作を「楊紫瓊が好き放題やった俺様映画」と評するのは簡単ですし、実際にその通りだと思います。ただ、もしかするとその背景には、未来と過去に揺れる彼女の思いが込められていた…のかもしれませんね。
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『ビリー'S GUN & FIGHT!』

2017-04-11 21:10:15 | マーシャルアーツ映画(中)
「ビリー'S GUN & FIGHT!」
原題:TOUGH AND DEADLY
製作:1995年

●『エクスペンダブルズ』の登場によって、古き良き時代のアクションスターを再評価する機運が高まり、多くの格闘俳優たちが再起を果たしました。ドルフ・ラングレンやゲイリー・ダニエルズは、その恩恵を受けた代表例と言えるでしょう。
90年代に活躍したブラックドラゴンたちもその例に漏れず、最新作の『The Recall』が公開間近となったウェズリー・スナイプス、スコット・アドキンスとの共演作に期待が高まるマイケル・ジェイ・ホワイトなどは、今も元気に活躍しています。
 しかし、彼らと同世代のブラックドラゴンだったビリー・ブランクスは、その潮流に思いっきり乗り遅れてしまいました。エクササイズで一世を風靡し、日本のバラエティ番組に出演したのも遠い昔…ブームが去った今では誰も覚えていません。
今でも母国で俳優活動は続けていますが、最近の出演作はドラマやホラーが中心となっており、アクション映画への出演は実質ゼロ。インストラクターの仕事が忙しいのでしょうが、かつての勇姿を知る身としては一抹の寂しさを感じてしまいます。

 さて本作は、まだビリーの人気が日本でギリギリ保たれていた頃、『ビリー'S KARATE MAN』と共にリリースされた作品です。格闘押しだった『KARATE MAN』に対し、こちらはサスペンス仕立てのアクション映画となっていました。
物語は今回もB級感丸出しで、記憶喪失となった謎の男(ビリー)がロディ・パイパーを巻き込み、ギャングと組んだCIAの裏切り者と戦う!というもの。敵の1人にはリチャード・ノートンが扮しており、なかなか豪華な顔ぶれが揃っています。
しかしストーリーはゴチャゴチャしていて散漫だし、軍の武器庫の警備が手薄すぎたりとツッコミどころが満載。小杉十郎太氏のムチャクチャな日本語吹替えも、今となっては別の意味で笑えました(爆
 一方、アクションはそれなりに勢いがあり、主演のビリーとロディは方々で立ち回りを見せています。注目はやはりビリーVSロディ、そしてVSノートンといったマッチメイクですが、こちらはあまり納得のいく内容ではありません。
VSロディでは演出がコミカル寄りで、対決というよりもドタバタ感が強めでした。VSノートンでは激しい殴り合いが繰り広げられるものの、肝心のノートンはクライマックス前に退場してしまいます。
おかげでラストバトルは強敵不在のまま進行し、どうにも締まりの悪い印象を残してました。ここは中盤で消化してしまったジェームズ・リューか、ノートンを温存してラスボスにして欲しかったなぁ…。
そんなわけで格闘アクションを沢山見たいなら『KARATE MAN』、ビリーと格闘俳優たちとの絡みを楽しむなら本作がオススメ。ただし、2本一緒に見るとどっちがどっちだか解らなくなるので、一気見は禁物です(笑
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『破門組』

2017-04-06 18:38:23 | 日本映画とVシネマ
「破門組」
「破門組 仁義なき戦争」
製作:2015年

●横浜で市原会を率いていた堀田真三は、敵対する山王会系田所組の組長を討つべく、組古参の幹部を差し向けた。だが、銃弾は居合わせた山王会の直参組織・藤堂組の組長に命中し、襲撃は失敗に終わってしまう。
古参幹部は自分の命でケジメを付け、組頭である原田龍二も組を守るために責任を取って、自ら破門される道を選んだ。その際、部下の川本淳市・松田優・木村圭作・宮本大誠が彼に付き従い、ここに“破門組”が結成される事となる。
 しかし藤堂組は一連の事態を利用し、堀田から横浜のシマをすべて奪い取った。九州の侠客・仁支川峰子からのタレコミで真相を知った堀田は、原田に事態の収拾を命じる。かくして、破門組による一大復讐劇が幕を開けるのだった。
田所組組長を拷問して真相を聞き出し、藤堂組の野望を見抜いた原田たちは、藤堂組若頭・大沢樹生と接触する。彼は今回の一件とは無関係だったが、筋の通らない話に思う所があったらしく、それとなく藤堂組組長の予定を流してくれた。
そんな中、原田は古参幹部の娘・中丸シオンと再会するが、彼女は父親の仇が彼であると思い込んでいた。腹部を刺され、それでも一切弁解せずに去っていく原田。そして遂に藤堂組との決戦が始まるも、そこに大沢が立ちはだかる…!

 なんとも魅力的なキャストに惹かれて視聴してみましたが、これがまた痛快な任侠アクションに仕上がっていました。内容は少数精鋭が仇敵を討つというもので、何となく『極道おとこ塾』(そういえばこっちにも松田が出演!)を思い出させます。
ただしルーチンワークの域を出ていなかった『おとこ塾』に対し、本作は敵の思惑やヒロインとの確執を交えることでドラマ面を補強。個性的なキャストを揃え、それなりに趣向を凝らしている点が伺えました。
 その一方で、原田と4人の仲間たちの関係があまり描写されておらず、「破門されてまで一蓮托生するほどの仲なのだろうか?」と思わざるを得ません。
側近だった川本、ひと悶着あった松田はまだ解るものの、木村と宮本については初登場が破門組の結成時なので、どういうった背景があるのか全く掴めないのです。最後まで組に殉じる大沢など、他のキャストの描写については良い感じなんですが…。

 そんなわけでストーリー展開にちょっとした難のある本作ですが、アクションは『武勇伝』『クローズZERO』の辻井啓司が指導しているため、ラストバトルは迫力のファイトが拝めます。
特に松田のタイマン勝負、原田VS大沢のナイフ合戦は最大の見どころで、どちらも軽快かつ伸びやかな立ち回りを披露。残念ながら格闘戦はラストだけで、川本の殺陣が一切無いという問題を抱えていますが、この2大バトルはなかなか見応えがありました。
なお、続編には『バトルロード2』の三元雅芸(!)も出ているらしく、破門組がどのような激闘を繰り広げるのか非常に気になります。こちらについては近い内に視聴できそうなので、いずれ紹介してみたいですね。
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更新履歴(2017年/3月)

2017-04-04 21:55:10 | Weblog
 3月はKSSの映画やVシネマを追って来ましたが、思ったよりもアバンギャルドな作品が多く、その内容には面喰ってしまいました(苦笑)。とはいえ、混沌とした内容や手作り感あふれるアクションからは、どこか怪しげな魅力のような物を感じます。
私としては、今後もこうした作品と出会っていきたいと思っていますが、残念ながら今月は小休止。月ごとの特集はいったんお休みして、久々にテーマ無しのフリーなレビューをお送りする予定です。
しかし小休止といっても、今年は10の特集をお送りする予定なので、こうした期間が設けられるのは1年を通してたった2ヶ月だけ。最近見た注目作などの紹介は、この間にどうにか済ませたいと考えています(汗
もちろん、来月以降も新たな特集を組んでいきますので、それまでどうかお待ち下さい!


03/02 更新履歴(2017年/2月)
03/05 KSS発・格闘セレクション(1)『Bird's Eye バーズ・アイ』
03/12 KSS発・格闘セレクション(2)『闇の天使 DREAM ANGEL』
03/15 KSS発・格闘セレクション(3)『疾風 Basement Fight』
03/20 KSS発・格闘セレクション(4)『無人島物語 BRQ』
03/31 KSS発・格闘セレクション(終)『男たちの遊戯』
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KSS発・格闘セレクション(終)『男たちの遊戯』

2017-03-31 15:08:14 | 日本映画とVシネマ
「男たちの遊戯」
製作:2000年

●刑事の松井哲也は、上層部から捜査の打ち切りを命じられるが、これに反発して単独で敵地に突入。麻薬取引の現場に踏み込むが、追ってきた相棒の飛野悟志が見ている目の前で焼き殺されてしまう。
失意の飛野は刑事を辞め、場末のバーでしがない探偵稼業を始めていた。そんな中、彼のもとに松井の弟・川本淳市が現れる。川本は「仇討ちに協力して欲しい」と告げるも、飛野は復讐の無意味さを解いた。
だが、かつて松井を殺した組織が再び動き出し、台湾マフィアとの提携を画策。同時に飛野の抹殺を目論み、彼は否応なく戦いに巻き込まれていく。仇討ちを目指して突っ走る川本と、覚悟を決めた飛野……今、命を賭けた男たちの遊戯が始まる!

 本作は、『十福星』で洪金寶(サモ・ハン・キンポー)と真っ向から戦い、今も第一線で活躍を続ける松井が初めてメガホンを取った作品です(脚本・製作も兼任、本作での名義は松井哲哉)。
この作品が一風変わっているのは、主演の飛野が手掛けた舞台劇が原作となっている点でしょうか。舞台劇が原作の邦画といえば、かつて『サバイバル自衛隊 SO SOLDIER』というトンデモない代物を紹介した事があり、あまり良い予感はしません(苦笑
ところが、不安を感じて調べてみたところ、なんと本作と『サバイバル~』は同じ会社が製作していたことが判明。同社は多くの舞台公演と映像制作を行っており、本作と『サバイバル~』も同じ経緯で撮影されたようです。
 そんなわけで見事に不安が的中してしまいましたが、ストーリーはそれほど破綻しておらず、思ったよりもスムーズに話が進んでいきます。
場面ごとの繋ぎが荒かったり、ホームドラマのようなコメディパートが邪魔だったりするものの、大した問題ではないと言えるでしょう。ただ、後述のアクションにおける問題点が発生した後、ラストバトルでとんでもない展開が待ち構えていました。
なんと敵の親玉との決戦を映像として描写せず、台詞だけで淡々と説明。その後に『サバイバル~』の別エンディングを彷彿とさせる驚愕のオチが襲いかかってくるのです。冒頭のカットで不穏な感じはしてましたが、まさかこんな着地をするとは…。

 とはいえ、本作はあの松井哲也が監督し、日本有数の格闘スターである川本も参加しているのですから、アクションシーンの質は保障されているはず。『サバイバル~』も肉弾戦だけは見事だったので、本作もその点は大丈夫…ではありませんでした(爆
本作最大の問題は、作中のアクションシーンが全て早送りされているという点です。早回しやコマ落としといった特殊効果ではなく、淡々と早送りされているだけなので、激しい違和感を感じてしまいます(最初はビデオデッキの異常かと思いました)。
 同じアクションシーンの早送りをした作品といえば、バス・ルッテンが出演した『バックラッシュ』があり、出演者の動きの悪さをごまかすために使われていました。しかし本作は、松井や川本という実力者を揃え、殺陣自体も問題は無いように見えます。
それなのに奇妙な早送りが使われ、あまつさえ川本はラストバトルで戦い始めたと思ったら、数分と経たぬうちに撃たれてリタイアするなど、まったくもって演出意図が解りません。一体どうしてこんなことに…う~ん。

 と、そんなわけで今月はKSSのアクション作品を追ってみましたが、終わってみれば見事に色物だらけのラインナップとなってしまいました(笑
しかし、2000年代初頭の邦画アクションは迷走状態にあり、そうした状況を打破するために若い才能が集い、悪戦苦闘した結果がこの作品群だったのかもしれません。やがて一連の作品に関わっていた人々は、それぞれの道を歩んでいく事になります。
『Bird's Eye』の下村勇二と『BRQ』の谷垣健治はアクション監督として大成し、『疾風』の山口祥行は格闘俳優の重鎮に。『闇の天使』の秋本つばさは『バトルロード』で奮闘を見せ、本作のアクション演出に協力していた川澄朋章も、動作設計の第一人者となりました。
低迷期から脱出し、見応えのあるアクション映画を撮れるようになった今日の邦画業界。しかしその背景には、多くのキャストやスタッフによる苦難の歴史があり、その過程で生まれた幾多の作品があった事を、我々は忘れてはならないのです(特集、終わり)
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KSS発・格闘セレクション(4)『無人島物語 BRQ』

2017-03-20 13:07:23 | 日本映画とVシネマ
「無人島物語 BRQ」
製作:2001年

●ある日、30人あまりのレースクィーンたちが無人島に集められた。撮影会という触れ込みだったが、マネージャー同伴不可で島には撮影スタッフすらいない。不穏な空気が立ち込める中、突如として「今から殺し合え」という謎のアナウンスが島中に響き渡った。
高飛車な横須賀まりこは、支給された武器の中から真っ先にマシンガンを奪い取り、その場にいた大勢の女性たちを射殺。辛くも難を逃れた桜庭あつこは、友人の牛川とこを探そうと森の中に分け入っていく。
だが、そこで待ち受けていたのは確執と裏切り、嫉妬と憎悪が渦巻く死闘だった。合流した桜庭たちは、この凄惨な戦いを生き延びることが出来るのだろうか!?

 今月はKSSが製作した格闘アクションを取り上げていますが、なんだかヤバい作品の紹介が続いているような気がします(汗)。今回もどちらかというとこのタイプの作品で、前回の『疾風』も霞むほどの大惨事が展開されていました。
本作は甄子丹(ドニー・イェン)作品で経験を積み、『るろうに剣心』三部作で一般層からも評価を得た谷垣健治の初監督作であり、アクション監督は盟友の下村勇二が担当。脚本と共同監督には、かの千葉誠治が着任しています。
 しかし、本作には谷垣導演らしい茶目っ気や香港映画愛、千葉監督らしいディスカッションのロジックは存在せず、ただひたすら無味乾燥な会話と殺し合いが繰り広げられるのです。
ストーリーの進行もかなり杜撰で、仲間になりそうなキャラが家庭の事情を語った途端に速効で死んだり、なぜ桜庭が牛川を必死になって助けようとするのか理由が語られなかったりと、ハチャメチャな描写が続きます。
何も解決しないラストも含め、どうしてこのような結果になったのか不思議でなりませんが、当時の谷垣導演と千葉監督はまだまだ新進気鋭の身。上から「グラドルやレースクィーンでバトロワっぽいの撮れ!」と無茶振りされたのかもしれません。

 続いてアクションに関してですが、ご覧のように出演者の大半がアクション経験はおろか、映画出演も初めてという方ばかり(主演の桜庭はそこそこ殺陣の経験はあるのですが)。これには流石の下村氏も苦心したことでしょう。
そのためか、本作はほとんどアクションらしいアクションが無く、戦闘シーンも実にあっさりとしています。たまに武器を使ったり小競り合いが起きるものの、どのシークエンスも殺陣と呼ぶには短すぎました。
 本格的な格闘戦が見られるのはラストバトルだけで、意を決した桜庭が横須賀の舎弟コンビ(小林みきブレイク前のインリン…そういえばインリンって今何やってるんでしょうか?)と蹴り合戦を展開します。
続いてポン刀を抜いて迫る横須賀に対し、桜庭は何故か素手でこれを捌き、バトルは素手の勝負に移行。ここで『Bird's Eye』に先駆け、『ドラゴン危機一発'97』のマッハカンフーがそれとなく再現されていました(笑
ラストには桜庭による豪快なかかと落としも炸裂したりと、この辺に関してはそれなりの立ち回りに仕上がっています。とはいえ、個人的にはもうちょっとアクションの量を多くして欲しかったかなぁ…。

 出演者のセクシーな見せ場も少なく、なかなか評価がしづらい一本。しかし本作で組んだ2人の監督は、のちに『隠忍術』シリーズを手掛けることになり、一本立ちした谷垣導演は日本を代表するアクション監督になりました。
また、千葉監督と下村氏は何度もコンビを組み、『忍邪』『AVN/エイリアンVSニンジャ』を筆頭とした無数の忍者映画を撮ります。確かに本作は難のある出来ですが、のちに大成する3名の映画人にとっては、すべての始まりとなった作品…なのかもしれませんね。
さて、いつの間にか混迷の度合いを深め、一筋縄ではいかない作品ばかりをレビューしてきた今回の特集ですが、その旅路もいよいよ次でフィナーレ。次回は、香港から帰って来た男による命懸けの遊戯に迫ります!
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KSS発・格闘セレクション(3)『疾風 Basement Fight』

2017-03-15 12:26:44 | 日本映画とVシネマ
「疾風 Basement Fight」
「疾風 HAYATE Basement Fight」
製作:2003年

●裏社会のフィクサー・菅田俊は、ファイター同士を殺し合わせる闇試合の開催を目論み、多数の格闘家たちを拉致。恋人を菅田に誘拐された松田悟志、松田の友人で借金まみれの吉岡毅志、そして謎の女・大谷允保の3人が集められた。
ここに師匠を菅田の配下によって殺された空手家・松田賢二を加え、脱出不可能なデスマッチが幕を開ける。リーマン風の卑劣漢・高東楓が、賢二の仇敵・新井雄一郎が、大谷のライバル・清水あすかが、功夫使いの佐渡正城が次々と立ちはだかった。
松田たちは賢二を失いながらも、一連の戦いになんとか勝利する。だが、最後に待ち構えていた最強の刺客・山口祥行はとても手強く、3人は徐々に追い詰められていく。果たして、最後に生き残るのはどちらなのだろうか!?

 本作は李小龍(ブルース・リー)へのオマージュに溢れた快作『烈風 ACTION!?』の姉妹編で、内容の8割が格闘シーンというアクション押しの作品となっています。
出演者の多くが『烈風』から引き続き登板しており、こちらでもハードな肉弾戦がこれでもか!と展開。新たに加入したダブル松田や大谷の動きも悪くなく、それぞれに見せ場となるファイトが用意されていました。
 その一方で、ストーリーは凡庸だった『烈風』よりもグレードダウンしていて、正直言って壊滅的です(爆)。ツッコミどころは恐ろしいほど多く、釈然としない描写・説明不足の展開が嵐のように吹き荒れています。
どうして賢二の師匠はデスマッチに参加したのか? 菅田を見た吉岡が口走った意味深な台詞は何を示しているのか? 脱出不可能の空間なのにあっさり逃げ出せそうなのは何故? 回想シーンが前半に集中しすぎでは? …等々、挙げるとキリがありません。
個人的には、主役3人と遅れて合流した賢二がすぐに仇敵と遭遇し、一番早く脱落してしまう展開はどうかと思ってしまいました。いくらなんでも死ぬのが早過ぎるし、こういう因縁の相手との対決もクライマックスに持って来るべきなのでは…?

 とはいえ、先述したように格闘シーンの出来は本当に上質であり、圧巻のファイトが堪能できます。序盤は回想シーンで停滞しまくるストーリーにイライラさせられますが、吉岡VS筋肉トリオの辺りから一気に加速し始めるのです。
そこからは松田VS武術指導兼任の佐渡、ウェポンバトルを交えた大谷VS清水など、多種多様なバトルが続発! 中でも吉岡の動作は相変わらず俊敏で、ラストバトルでは相手の膝に足を掛け、胸→顔へと連続蹴りを放つという妙技を見せてくれました。
 そのラストバトルにおいて、3人を迎え撃つのが元JACの山口祥行です。彼は任侠系の『喧嘩組』シリーズ、時代劇の『新・影の軍団』、そして『新・年少バトルロワイヤル』などで猛威を振るい、その高い技量を披露しています。
本作では3人の攻撃にビクともせず、ノッシノッシと歩み寄る姿はまさにセガールの如し(…って流石にそれは言い過ぎか・笑)。結末はやや腰砕けですが、ラスボスに相応しい堂々たる強さを見せつけていました。
 ソリッドシチュエーションとマーシャルアーツの融合という、『キル・オール!』を先取りしたかのような本作。格闘アクションは文句なしの出来なだけに、つくづくストーリー面の弱さが惜しまれます。
さて、KSS作品をめぐる旅も後半戦に突入。次回は日本有数のアクション監督となった某氏による、記念すべき最初の監督作に迫ります!
コメント (2)
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