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世界プリンセス物語 愛される理由とは

2017年10月12日 17時11分18秒 | ハチパパのひとり言

              ノルウエー メッテ・マーリット妃

ノルウエーのホーコン皇太子とメッテ・マーリットとの最初の出会いは、同国のロック・フェスティバルで、共通の友人に紹介されたものであった。

彼女は11歳のときに両親が離婚、母親と二人の寂しい生活の過程で知り合ったコカイン所持で逮捕歴のある恋人の子どもを出産したが、その後反省して名門オスロ大学に入学するも経済的に行き詰る。

ホーコン皇太子とオスロ大学で再会したのが縁で、皇太子と同棲生活に入るが、このことがマスコミにバレて叩かれ、皇室の評判が急降下した。

しかし、結婚式の3日前に開かれた記者会見で、メッテ・マーリットが 自らの過去を公表、自分勝手な生き方を反省して、確固とした意思をもって麻薬とは縁を切っていくことを表明。このとき、「残念ですが過去は変えられません。どんなに変えたいと願っても・・・、しかし、未来は変えられます」と話した。

真摯に過去を告白し、生まれ変わろうとするその姿に、国民の感情は大きく変わり、将来の王妃としての支持率は一挙に70%にもなったという。

ノルウエーの犯罪者の再犯率は20%と言われている。日本とは違う人間らしい待遇の刑務所暮らしで悔い改め、社会に出てもまじめにやりさえすれば過去を許すという国民性が、王室のプリンセス騒ぎでも寛容な結論を引き出した。日本では考えられない事であろう。

「過去は変えられないが、未来は変えられる」

未来が少ない年寄りの私には、当てはまらないことと思うが、相田みつをさんの「いまから ここから」変えられると信じよう。

 



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