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輝く未来を信じて一歩ずつ

2016年09月15日 22時55分06秒 | ハチパパのひとり言

                                              愛光女子学園

加入している非行少年更生支援団体の研修の一環として、今日、小田急狛江駅近くの女子少年院「愛光女子学園」を参観させていただいた。

冒頭の施設説明で配られたパンフレツトには、「輝く未来を信じて一歩ずつ」と印刷されていて、その通りの活動ぶりに感動した。

今まで、少年鑑別所、医療少年院、少年刑務所などを参観させていただいているが、いずれの施設でも感じたことは、仕事とはいえ職員の方々のご尽力に敬意を表する。

愛光女子学園は、昭和24年に国内女子初の初等・中等少年院として開設されたのが前身。関東・甲信越および静岡の各家庭裁判所で、少年院送致の決定を受けた、12歳(小学生は除く)以上23歳未満の女子少年を収容し、非行から立ち直り、健全な社会人になるよう、矯正教育を行う国の施設である。

現在の入所者は、16歳の少女を中心に24名(定員は100名)。職員は夜間の当直も含めて42名であるが、その90%は女性で、産休、育休もあり必ずしも多くはない。現代では社会性に乏しい非行少女が増えており、一人ひとりに対応しなければならない少女が多いとのこと。

親と子のコミュニケーション向上に気配りしながら、社会復帰の支援を行うことが主たる目的で、内省ノートや日記などを書いてもらって、少女の悩み、葛藤などを受け入れ、相談しながら丁寧な教育指導がなされている。今年7月半ば、朝日新聞朝刊に4日連続で、愛光女子学園の入所者4人の立ち直りの記事が掲載されていたのを思い出す。

施設見学の途中、掲示板に少女たちが作った俳句の栞が掲示されていた。親を思う句もあり、日ごろ反発していたお母さんなどに対しての想いも感じられた。パンフレットの中にこんな詩が書かれていた。

十五の私から大人になった私へ

拝啓 大人になった私へ

今、あなたはどこで何をしていますか                                                                                                     どんな生活をして どんな仕事をしていますか                                                                       辛いことも沢山あったけど 幸せになっていますか                                                 自分を大切にできていますか

今の私はまだ 長くて暗いトンネルの中にいます                                                             怖くて 苦しくて すごく泣きたくて                                                                助けてよって 大きな声で叫びたい                                                           だけど 素直になれなくて いつも誰かの手を振り払ってしまう                                                                              「自分のこと傷つけてごめんね」                                                        私って何? 生きてる価値って何?                                                        もがきながら 苦しみながら 自分自身と向かい合っています

これから先 苦しくて辛くてどうしようもないこともあるでしょう                                               その時は 今の私を思い出してください                                                    今 私は大人になった私の糧になるよう精一杯頑張っています                                          自分が自分でいられる場所を見つけるために

きっと未来は輝いていますね                                                        私はそう信じて 今を生きようと思います

               (女子少年の作品から抜粋)

男子少年と違って、性的虐待を受けたりしてきた女子少年も多いようで、過去の傷がなかなか癒えない少女もいる。しかし、こういう施設で教育指導を受けつつ、社会人として生きがいのある人生を歩む術を身に着けてほしいと思う。言うは易く行うは難しであるが、職員の皆さんの日々のご努力が実を結ぶことを切に願ってやまない。

 

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