ハチの家文学館

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PHP・・・研究所創設70周年記念号

2016年11月03日 16時09分43秒 | ハチパパのひとり言

時々本屋を覗いて、時々買っている本がPHP。11月号はPHP研究所創設70周年記念号で№822とある。わずか100頁あまりのB6サイズの月間誌で定価は205円と格安。

いつも行く自宅近くの本屋さんには、女性誌のコーナーにひょこんと置かれている。男性が近寄りがたいコーナーにである。

表紙の[特集]いい習慣が、いい人生をつくるに目が留まる。さだまさしや石丸謙二郎など有名人6人のインタビュー記事が掲載されていた。

その中で最も関心が高かったのは、作家で詩人の三木卓氏の「ささやかなことを毎日続けよう」。

いいことを習慣にするのは難しいけれど、身についてしまったことをやめることもまた難しいという。酒とタバコの話が出ていた。三木氏はタバコをやめるのに相当苦労したらしい。私は未だに酒がやめられない。死ぬまでやめられそうもない。

三木氏は中学生のときに日記をつけ始めたが、中学生のときはいろいろ不安が多い時で、毎日、反省したり、自分を責めたりばかりしているうちに、ますます暗くなって、その重みに耐えかねてとうとう日記を書くのをやめてしまったらしい。

日記というものは、簡単にその日のことを事務的に書きとめる日が大部分でいい。人は忘れやすい。あとで人に言われて、重大なことがわかることもあるし、覚えていても、それが何時のことか、どちらが先の記憶かわからなくなったりする。日記はたとえそっけない記述の羅列であっても、その日の自分の心にとまったことでいいと。

あとで読み返してみれば、ああ、あの時はどこにいて、どんな気持ちで生きてきたかということを、たぐりよせる手掛かりになる。そういったことに気付いたのは、三十代後半の頃のようで、いま思えば日記を書いておけばよかったと言っている。

まことに心残りのことで、読者のみなさんは是非(日記やメモを残すこと)やってほしいと書かれていた。

私も日記めいたものを書いた時期があったが、30年ほど前に死を真剣に考えて、家族にも見られまいと、手帳、詩や箴言を書きためた大学ノートを焼却炉に捨ててしまった。いま残っているのは、それ以後の手帳とハチの家文学館の1200回以上にもおよぶ投稿記事である。もしものときに家族に見られて、酒と浪費に関しては恥ずべきことと承知しているが、それ以外にやましいことは何もない。

いい習慣が、いい人生をつくる。私のいい習慣は、おかげさまという神仏への感謝と家族の健康を祈願することであろうか。



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