平成の虚無僧一路の日記

平成の世を虚無僧で生きる一路の日記


尺八は吹くものに非ず

2017-03-21 09:38:41 | 虚無僧日記

弟子に「尺八は吹いてはいかん」と教えている。
強く吹こうとすればするほど、音は響かない。
「吹くものに非ず」ならば「吸うもの?」

上達すれば、音が口の中、喉の奥まで吸い込まれ、
体全体で響いてくることを体得するようになる。

息は歌口に当てるだけ。そこで発せられた音が
口の中に跳ねかえってくる感じ。こうして体全体で
響く音は、何が別の“気”が発せられているようだ。

昨日も、ほとんど耳の聞こえないお年寄りばかり。
でも、心の耳で聞いてくれているようだった。
顔がほころぶ。目に涙がにじむのがわかる。

必ずしも、尺八を聞きたいと願っている人たちばかり
ではない。あからさまに背を向けている人もいる。
そういう人にも、背中で感じてもらえるには、音とは
別の“気”が必要だ。

相手の心の中にはいっていって、その人の“気”を
吸って音に換える。尺八は“気”を吸って音に換えるのだ。


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