平成の虚無僧一路の日記

平成の世を虚無僧で生きる一路の日記


1尺8寸だから「尺八」は常識の嘘

2016-10-18 18:40:44 | 尺八・一節切

上野堅實『尺八の歴史』、西川秀利『尺八の研究』は
尺八の起源について、ありとあらゆる史料を網羅し、
実に詳細に論じている。その研究内容は驚くばかりだ。

しかし、お二人とも「尺八はその長さが1尺8寸なので
“尺八”と名づけられた」ということに固執しており、
その前提で論じている。

果たしてそうだろうか。そもそも、古代にそのような
記述は存在しないのだ。

根拠となっている出典は、『旧唐書』に「呂才という者が
貞観3(629)年、12律に対応する12本の尺八を作った」
というもの。

つまり「ドレミファソラシに♭(フラット)5つを足した12音
に対応して長短12本の尺八を作った」というのだから、
長さに関係なく、すべて「尺八」なのであって、「1尺8寸
を基準とする」ということは書かれていないのだ。

私も詩吟の伴奏には1尺3寸の「G管」から2尺4寸の
「A管」まで11本用意している。尺八は「1尺8寸」と
思い込んでいる人たちは、これをみて驚かれる。短い
のも長いのもすべて「尺八」だと云うと、誰もが「1尺8寸
だから “尺八”」という常識に疑いを持つ。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 寺田寅彦の尺八研究 | トップ | 会津藩からの留学生 その3 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。