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暇なおじさん。
囲碁(四段)2013年10月取得、自炊本の作成、Excelマクロを利用したプログラム作成。

地方議会に広がる脱原発

2014年01月21日 07時27分10秒 | 日記

  (天声人語)地方議会に広がる脱原発

 「お呼びでない」は、いわずと知れた故植木等(うえきひとし)さんのギャグである。お門違いな場にしゃしゃり出て、お門違いなことを言い、そこにいる人たちから白い目で見られる。そのときに繰り出すセリフだ
▼こんな一片の紙など、お呼びでないよ。国はそう言い捨てるのだろうか。「脱原発」を求める意見書を可決した地方議会が、全国で455にのぼっている。おとといの本紙が報じた。地方自治法に基づくもので、衆参両院の議長や首相らに出す
▼たとえば高知市議会は3・11直後に動いた。原発は安全面で「技術が未確立」、自然災害にも「無防備」だとして、政策の抜本的見直しを求めた。長崎県議会は「放射線の恐ろしさを経験した被爆地として」原発に頼らない社会づくりを訴えた
▼拘束力はない。受け取った側に回答する義務があるわけでもない。国策であるエネルギー政策によけいな口出しをするなと反発する政治家や官僚もいるかもしれない。それでも全国の3割近くの地方議会が声をあげた事実は重い
▼電力供給のあり方は地域住民のくらしに直結する。放射能の危険は原発に近い自治体だけの問題ではない。住民を代表する議員が、政府と電力会社と立地自治体にまかせきりにせず、自分たちで考え、行動しようとするのは当然だろう
▼声のあげ方はさまざまでいい。こうした動きは日本の民主主義を分厚くする。お呼びでないといわれても、植木さんよろしく「こりゃまた失礼いたしました」と引き下がる必要はない。



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