マンチェスター・ユナイテッド 1-0 チェルシー
得点)フレッチャー
HOME)マンチェスター・ユナイテッド
ファン・ニステルローイ
ルーニー
C・ロナウド フレッチャー
A・スミス スコールズ
シルベストル オシェイ
ブラウン ファーディナンド
ファン・デル・サール
交代)ファンニステルローイ → パク・チソン
AWAY)チェルシー
ドログバ
ダフ J・コール
ランパード
エシァン
マケレレ
デル・オルノ P・フェレイラ
テリー ギャラス
チェフ
交代)エシァン → グジョンセン
J・コール → ライトフィリップス
デル・オルノ → C・コール
<名門の意地>
テレビをつけてチャンネルを合わせた時点で、この日のオールド・トラッフォードがいつもとは違う雰囲気であることは感じ取れた。 そして、試合が始まるとその特別な雰囲気と同じものを自分が約1年前に見ていたことをすぐに思い出した。
2004年10月24日。
そう、アーセナルがマンチェスター・ユナイテッドに無敗記録を49で止められたあの試合と同じ雰囲気だった。
今季プレミアシップを独走し、無敗記録も「40」までに延ばした無敵のチェルシーを相手にしたユナイテッドサポーターの感情は、スタジアムが一体となってアーセナルの無敗記録を大台「50」に乗せることを阻止しようとした時の感情と同じものだったのだろう。
ホームでスパーズに引き分けて以降、リーグ戦ではボロに大敗、CLではリールに完敗と、チーム状況は最悪だったユナイテッドだが、この日は選手の顔つきが覇気のないものから闘志溢れるものへと変わっていた。
サポーターの後押し以外のユナイテッドの勝因は、やはり集中力の高さを90分間保てたことに尽きると思う。 先のボロ戦、リール戦では全く見られなかった前線からのプレスは、チェルシーファンではない自分が脅威に感じるほどの「激しさ」と「しつこさ」があった。(写真下)
しっかりとした守りからペースを掴んだユナイテッドは攻撃でも久々に「らしさ」を発揮した。 左サイドにいたルーニーが中央に送ったパスをスコールズがダイレクトで強烈なシュートを放ち、ボールはわずかにゴール右にそれたが、まさにこの攻撃の形はユナイテッド全盛期の「十八番」であり、スコールズの専売特許でもあった「強烈なミドル」も久しく見ていなかったユナイテッドの大きな武器だった。
そして、この試合を決めたのはスコールズ同様の「生え抜き」スコットランド代表ダレン・フレッチャー。 31分、C・ロナウドのファーへのクロスを頭でループ気味に合わせたボールがゴールへと吸い込まれていった。(写真下)
気性が荒く、激しいプレーを特徴とする選手が多いユナイテッドの中で、パスセンスに優れ、淡々と与えられた役割をこなすフレッチャーは少し「異質」な選手。 時にはその消極的姿勢が批判され、先日も「マンU・TV」の中でロイ・キーンに名指しで批判されたフレッチャーが「流れの中」でゴール前に上がってヘディングをすることを見ても、ユナイテッドのこの試合にかける強い思いが感じ取れた。
終盤、チェルシーの猛攻をかろうじて耐え切り勝利したユナイテッド。 試合後、選手達は素晴らしい雰囲気で後押ししてくれた満員のサポーター達とともに喜びを分かち合った。
マンチェスター・ユナイテッドというクラブは、こういったビッグマッチにおける選手の団結感というものが特別優れていると思う。 残念ながら、我がアーセナルにそれは見当たらない。
この試合、アーセナルファンとしては、「チェルシーの記録が止まった」嬉しさ半分、「『永遠のライバル』ユナイテッドの素晴らしさをまじまじと見せられた」悔しさ半分の複雑な感情であったが、どちらかと言えば後者の感情の方が大きい自分がいた。
Manchester United |
Team Statistics | Chelsea |
1 | Goals | 0 |
1 | 1st Half Goals | 0 |
1 | Shots on Target | 3 |
5 | Shots off Target | 12 |
3 | Blocked Shots | 11 |
5 | Corners | 9 |
20 | Fouls | 14 |
2 | Offsides | 3 |
3 | Yellow Cards | 4 |
0 | Red Cards | 0 |
68.7% |
Passing Success | 73.6% |
25 | Tackles | 18 |
80.0% | Tackles Success | 72.2% |
46.2% | Possession | 53.8% |
51.1% | Territorial Advantage | 48.9% |
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