はじめまして

私の毎日

珍鳥 ブッポウソウを見ました。

2007-06-29 19:11:06 | Weblog

以前はそれほど騒がなかったブッポウソウでしたが、
最近は極く珍しい鳥になりました。

1994年7月に道志橋で見て以来13年ぶりでした。

昭和11年、愛知県の鳳来寺からの実況放送で、それまで
このブッポウソウはブッポウソウと啼くとばかり知られて
いたのが、それはコノハズクであると判明しました。
この鳥はゲッ ゲッと余り良い声ではない鳴き方しかし
ません。

暗い山の中で夜、ブッポウソウと啼くコノハズクの声は
神秘的に聞こえます。
このブッポウソウは昼間しか啼きません。

初夏に南方から渡って来て、日本で繁殖して秋には又、
南へ帰ります。
スギの林が好きのようです。

高い木の梢で見張って近くを飛ぶ虫を狙って、見つけると
飛び出し捕まえてはお気に入りの場所に戻る事を繰り返す
ので、居場所が判ると比較的楽に見られます。

今回は東京都下西部の山の中で暮らしていました。

しばらくは奇妙なこの鳥をご覧下さい。と言っても
200mくらい離れているので写真は良くありませんが、
ご勘弁下さい。







時には番いで梢に止まっています。





巣穴は自分で作らず、ムササビやモモンガが使った
穴を利用します。
木の洞が、お好みのようです。

時々、抱卵中の♀に餌を持って来るようですが、その
出入りの早いこと。
一瞬の出来事で、それも一時間に三回くらいの頻度
でした。



すぐに出て行きます。



言い訳では有りませんが、暗い処が好きなので写真
は難しいことです。

飛んでいる姿のいろいろもご覧下さい。











































不鮮明な写真をここまでご覧頂き恐縮でした。
お疲れ様でした。

梅雨の中の探鳥会。

2007-06-24 22:35:33 | Weblog


梅雨空の下、すっきりしない天候を気にしながらの
探鳥会でした。
6月24日、参加者は少ないと思っていましたが、
9名の参加です。

毎月、恒例になっている小田原市の酒匂川です。

鳥は少ないだろうと最初から期待しないで出発し
ました。
ガクアヂサイが綺麗です。



シジュウカラの雛が親と同じ大きさに育っている
のに母親から盛んに餌をねだっていました。
チョウゲンボウが新幹線の鉄橋に止まっていまし
た。

酒匂川は冬の賑わいは無く、鳥影もまばらです。



昼前から、ぽつぽつと落ちて来ました。予報より
少し早く有りませんか?

それでも歩きました。ちょっとや、そっとでは
立ち退かないのが我々グループです。
鳥の数は少なくても良く観察します。

特にこれと言った種がいないので、ゴイサギ・
アオサギを撮ります。


ゴイサギが魚を漁っています。

アオサギは川縁の哲学者です。



昼近くなると、遂に傘をささなければならない
程の降りにりました。
然し、河川敷のグラゥンドでは、サッカーやソフト
ボールの試合が行われていました。

飯泉堰は静まりかえっていました。



カルガモの母親が雛を連れて岸の草むらの渕
を用心深く泳いでいました。
雛は10羽くらいいました。可愛らしい姿です。



鳥が少ないので、見かけたトンボに関心を持
ちました。
アジアイトトンボか、クロイトトンボか、
はっきりしません。





お昼は雨を避けて鉄橋の下です。直ぐ傍に小さな
小さな花を付けた、オオニワゼキショウがありま
した。



午後は早めに切り上げました。小田原市の鳥、
コアジサシはめっきり少なくなりましたが、
河口には10数羽が乱舞し営巣している親も
見られました。

今日、出会えた鳥は36種でした。

卒業58年目のクラス会を仙台で開きました。

2007-06-24 22:03:08 | Weblog

戦中、戦後の荒廃した教育行政の中で一番、勉強出来
なかった、しなかった我々年代にとって、食べる物も
ノートもなく教授の講義を一生懸命,反故紙に書き留
めて勉強した思い出は今の学生には判らない、過酷で
はあるがクラスメートが兄弟同様の親密感を持つ繋が
りを感じるものです。

昭和24年3月に卒業し、それぞれ大志を抱いて戦後
の社会に巣立った我々も今では80台になったり、近
くなったりの年代になりました。

この歳では何時どうなるか判らないので毎年、集まる
ことにしていますが、本人が体調を崩したり、伴侶の
看病に追われたりで、卒業時40人いたクラスメート
も亡くなったり、不明であったりで30人になりまし
た。

これまで、各地にいるクラスメートの斡旋で、木曽・
新潟・福島・山形・伊豆・駒ヶ根などで開催し、
その他には東京や学校のある府中で折りにふれて集
まって来ました。

このうち、今回は9名が仙台市郊外の秋保温泉
岩沼屋旅館に集まり旧交を温めました。



年相応に呑み、昔を語り、世相を批判し、日本
の将来を憂いて夜を明かしました。

翌6月23日は松島に遊びました。松島湾の
遊覧船に乗り、瑞巌寺を参拝し次回の再会を
約して解散しました。

松島湾をクルージング。
松島や 嗚呼松島や 松島や  です。



瑞巌寺は立派なお寺です。





ここには左甚五郎作の欄間がありました。



境内にノウゼンカズラ科の、きささげ(楸)
が花を咲かせていました。



とにかく楽しい二日間でした。



北海道BW旅行もいよいよ最後の日となりました。

2007-06-21 17:46:00 | Weblog

いよいよ最終日となりました。8日間ともなると帰りたい
ような、まだ居たいような変な気持ちです。独り者は気楽
です。皆さんと別れて又、旅したい気持ちの方が強いよう
です。

4時20分起床。今回は2日を除いて出発の5月28日
から毎朝4時前後の起床。
すっかり早起きが慣れました。年のせいでは有りません。
元気だからです。

窓を開けると、ひんやりとした空気が流れてきます。
網走湖から能取湖まで一望です。

5時前に出発。呼人半島へ。
コアカゲラの期待を大きく膨らませて遊歩道に入ります。

大きな、はっきりしたドラミングが朝の空気を刻むよう
に聴こえて来ます。
近いようなので、静かに歩くと直ぐ傍にいました。オオ
アカゲラです。
無心に木を叩いています。別な方からも聴こえて来ます。
お互いの会話のようです。鳥も会話をします。鳥語が判
ったら面白いでしょうね。

でもスズメはスズメ語、カラスはカラス語でしょうね。
人間の言葉も国によって違うように鳥も種類によって
違うと思います。

ウグイスやヒヨドリには方言があります。冬に東北か
ら移動してくるヒヨドリには多少、訛りがあります。

話が脇にそれました。呼人半島です。最先端まで
6Kmほどありますが、何時も途中までです。

ドラミングするオオアカゲラ









人がいても、もう一生懸命ドラミングします。
暫く眺めていました。
でも、今日の本命はコアカゲラです。遊歩道の
入り口にいるとの昨日の情報を信じて探します。
なかなかいません。少し奥へ行ってみます。
いません。

他の鳥を探します。コサメビタキ・シマエナガ
・コムクドリ・ムクドリ・アオジ・ニュウナイ
スズメ等です。

コサメビタキは何時も愛くるしい目で世界を見
ています。





シマエナガが巣作りに励んでいました。







あちこちから苔を集めての巣作りです。
居心地を確かめています。



お馴染みのニュウナイスズメです。



二時間ほど林内で粘りましたが、朝食の時間が
迫っているので、一旦ホテルへ戻り、出直す
事にしました。

帰りにもオオアカゲラが同じ場所にいました。
余ほどのお気に入りです。





7時半にホテルに戻り、朝食・精算を済ませ、
荷物を纏めて9時にスタート。
昨年寄った呼人駅傍の喫茶店ふれっぷ で
コアカゲラの事を確認しようと寄ると月曜日定休。
今回これで三度目の減点となる。
店は休みでも、自宅にはいるのでは?と隣の家を
尋ねると鳥を見に出掛けたとの事。どこまでもつ
いていない。

仕方ない、単独で探すしかないと元気を出して
再び遊歩道へ行く。

然し、いくら見てもいない。1,2Km奥まで、
ぶらぶらと行って見る。

キバシリが木を登っていく。保護色になって
いるので写真写りが悪い。









ハシブトガラが木の洞を巣穴にしようか物色
していました。



蝶を見ました。サトキマダラヒカゲとは思う
ものの自信なし。写真に撮って帰ってから、
詳しい人に聞くことにする。





12時を過ぎても、まだコアカゲラは見つか
りません。
今日は良く晴れて気温は道北にしては高く、20℃
を超しているようです。

13時10分、諦めて昼食に行こうとしていると、
矢張り入り口の近く、それも道路端の木立にコアカ
ゲラの♂♀がいました。然し、飛び回って直ぐに
林の中へ消えました。居る事が判ったので昼食後、
来れば見られるであろうと安心し期待しながら
呼人の国道渕の店に入り昼食。

14時10分、三度遊歩道へ入り、コアカゲラを待つ。
コアカゲラが好みそうな木の洞があるので、そこへ
焦点を合わせてひたすら待つが二度と現れない。

今日の最終便20時25分に乗るので時間的には
余裕があるものの、気が気で無い。ベニマシコの
番いが慰めに来て呉れた。







15時30分、遂に諦める。これから網走市街へ
行き、宅急便を出し女満別で給油して、レンタカー
を返却し夕食やらおみやげやらがあるので、いくら
最終便と言っても限度があります。

仕方ないので昨年写したコアカゲラの♂で我慢します。







ついでに今回遂に見られなかったエゾライチョウ
も昨年のリバイバルで我慢しましょう。



17時12分、トヨタレンタカーの女満別営業所
に車を返す。
総走行距離1,592Km。これは青森県の八戸
から山口県の岩国までの距離に匹敵する大変な
ものです。

運転のM.Mさん、I.Sさん、本当にご苦労様でした。
無事に今回の旅行を終える事が出来たのも、お二人
のお陰と感謝です。

20時30分、JAL 1190便は女満別空港
を離陸、一路羽田へ。
21時50分、羽田に着陸。空港バスで大船
23時07分、藤沢23時28分に到着し、
それぞれ家路へと向かいました。

これで今回の北海道探鳥旅行の総てが終わりました。

見聞きした鳥は118種となりました。    おわり




北海道BW7日目を迎えました。後一日名残惜しいことです。

2007-06-20 22:34:54 | Weblog

4時20分に起床。5時22分にスタート。濤沸湖へ向かうが霧の
為、視界は100mぐらい。慎重に車を進める。13分くらいで着
くが何も見えない。
それでも一時間くらい何か見えないかとスコープで目をこらすが、
近くの鴎類が僅かに見えるだけで駄目。

仕方なく小清水原生花園へ行くが、ここも同様。得る物無く宿に戻
る。朝食を済ませて8時25分、清里の虹の森へ出掛ける。霧も完
全に切れた。

ここも去年、訪れてツツドリやキビタキが良く見られた処。

途中のコンビニで昼食を用意するが、今日は日曜日。近くの小学校
で春の運動会があるようで、めぼしいお弁当は総て買い占められ
欲しい物は残っていない。

楽しみの少ない地域なので已むを得ないことである。それぞれ
思い思いの品を調達する。

斜里岳がすっきりと見える。見る場所によっていろいろに見える
が湧別の人は湧別から見る斜里岳が一番美しいと自慢する。清里
の人も、斜里の人もそれぞれ棲んでいる処からの眺めを自慢する。
富士山と同じだ。



9時半頃、野鳥、虹の森に着く。森に入るが昨年のように
ツツドリは少ない。キビタキが少し。オオルリをやっと見る。



後ろ姿ですが、ご勘弁を。



昨年ほどの感動も無く、13時近く森を出る。
帰りにも斜里岳を眺める。



清里駅は無人駅ではあるが、その辺の有人駅より立派だった。

小清水原生花園へ移動する。

放牧のため、家畜車で連れて来られた馬が放たれた。窮屈な車
から出されて30頭ほどの馬は嬉しさを全身で顕して草原を飛
び回る。馬がはね回る処から驚いて鳥が飛び出す。殆ど、
アオジ・ノビタキ等、草原性の鳥である。



近くで見られるのはオオジュリン・ノビタキぐらいで、
シマアオジ・ツメナガセキレイは見られない。

原生花園駅の海側へ移動してみる。駅の駐車場には空きが
少なく、車が大きいので入れるのに苦労する。
S氏が何回も入れたり出したりで、やっと僅かな空間に
無事に入れると、折しも駅のフォームで待っていた観光客
から拍手が起きる。



やがて網走行きの電車が、たった一両で入線して来た。



原生花園から見るオホーック海には何もいないと思っていると
、クロガモ・ビロードキンクロの群れが遠くにいる。



距離は1Kmもあるであろうか。とにかく遠いのでこれくらい
にしか写らない。



すると更に遠方にシロエリオオハムが浮いている。



更に沖合遙か彼方に何万羽とも見れる水鳥の群れ。移動中の
ハシボソミズナギドリ(後で地元のバーダーに教えられて判
った事)である。まさに壮観と言う以外に表現出来ない眺め
である。北の海への移動するのであろう。

大きな発見である。充分に満足して濤沸湖へ向かう。
目当てはオジロワシ・ホウロクシギ・ダイシャクシギであるが、
期待に反してどれもいない。潮が引いて干潟が出ているが鴎類
が少し見れるくらいである。

遠くにタンチョウがいるので近くへ行って見る。番いで餌を
漁っている。









タンチョウを見ていると、少し離れた処にバーダーがいるので何か
情報でもと近づいて見ると昨日、コムケ湖で遇った若い人であった。
その上、その人は昨年、置戸湖での探鳥会に参加した時、同行した
人と判り、奇遇を感じる。ここでアカエリヒレアシシギの事を聞い
ていると近くから飛び立った。

川に泳いでいるのはミンクとのこと。嘗てミンク養殖が盛んな時代
があったもののブームが去ると、無責任に放たれて野生化したもの
が今、跳梁跋扈しているようだ。生態系に悪い影響を与えつつある。

今日も晴天の下で楽しい探鳥が出来た。

17時過ぎ、今回最後の宿である、網走湖畔の網走ビューパーク
リゾートにチェックインする。

明日は網走湖に突き出している呼人半島にコウカゲラを始め、
いろいろな発見を期待する。



18時42分頃から陽が落ち始める。



19時01分



19時02分



そして今日も終わり、後一日となった。

旅の前は期待と楽しみでわくわくとするものであるが、旅が始まる
とそのわくわくが急激に萎んで来て寂しくもなる。旅は楽しくも
あるが悲しいものである。











北海道BW6日目はサロマ湖周辺です。

2007-06-19 17:59:29 | Weblog

昨夜が遅かったので今日は10時過ぎに出発。
ここ、湧別町は三里濱海岸でシギ・チドリを
探します。

シギやチドリは小さいので一見、何もいない
ように見えるが結構いるものです。

サロマ湖の北岸の磯に良く見るとキョウジョシギ
・トウネン・キアシシギ等が一生懸命餌を漁って
います。

キョウジョシギ(京女鴫・狂女鴫)の中にトウネン
(当年)が三羽います。



トウネンは体長15Cmで雀くらいです。何時まで
経っても小さいので当年となりました。

カモメもいます。セグロカモメ・オオセグロカモメ
・ウミネコ・シロカモメです。珍しい真っ白な
シロカモメでした。



一時間くらい見て、サロマ湖北西のコムケ湖へ
行きました。

着いた途端に繁みの中にベニマシコでした。



傍に地元のバーダーが二人いました。話をして
いるうちにヘラシギがいるとの情報を教えて
呉れました。
早速、教えられた現場へ行くと40~50羽の
トウネンの群れの中に一羽です。

丹念にスコープで探し、やっとそれらしき姿を
発見しましたが、何しろ遠方です。
とてもカメラに入りません。体長15Cmで
トウネンに体色が似ており嘴だけが箆状に
なっているだけの違いです。100m位の
距離から見る15Cmです。

スコープで見るだけで諦めました。

昨年、このコムケ湖の西岸でシマアオジと
ツメナガセキレイを見たので、もう一度と
粘って見ましたが、今年は駄目でした。

隣のシブノツナイ湖へ行きましたが収穫無
しです。途中の電線にカッコウが止まって
啼いていました。





電線では風情が有りませんが、北海道では
良く見かける風景です。

広い広いサロマ湖をほぼ一周してワッカ原生花園
に向かいます。今日も時間の都合と途中に適当な
店が無いので車中食です。1時間15分程で
ワッカのビジターセンターに着きました。

花はまだでした。ハマナスの季節は綺麗ですが
今はセンダイハギ・ハマエンドウ・ハマハタザオ
などが、ぱらぱらと咲いている程度でした。

霧が発生し風が強くて寒いこと、鳥も少なく長居
が出来ませんでした。
見られる鳥はノゴマとノビタキにヒバリぐらいです。







ヒバリが健気に囀っていました。柵に降りた所
をワンカット。



だんだんに霧が出て来るので17時20分、
今晩の宿である小清水の、おばちゃんの家へ
向かいました。

明日は日曜日なので、北海道はガソリンスタンド
が休みの店が多く(過疎地はホクレンが多い)
長旅には、こまめに給油が必要。網走で給油する。

ワッカ原生花園を出てから約一時間余で、宿に着く。

これで六日目が終わった。いよいよ後二日になって
しまった。



北海道BW旅行も五日目を迎えました。

2007-06-19 15:36:36 | Weblog

今日から6月1日。国有林に囲まれた、なよろ温泉
サンピラーは静かな朝を迎えました。窓を開けると
冷気が快く感じます。朝靄が麓まで覆っていました。
毎朝、4時前後の起床。夜明けが早いので目覚めも
早くなります。

いつものように5時に出発。近くの健康の森へ。
朝靄がきつく、視界は良くないがこれは晴れの前兆。
健康の森のパンフレットは非常に判り難く適当に判断
して車を動かすと、やがてチップを敷き詰めた林道に
出たので車を降りて歩き出す。

鳥の声は、いろいろと聞こえて来るが姿が見えない
サメビタキ・コサメビタキ・キビタキ・ハシブトガラ
・ヒガラ・ゴジュウカラが多い。

余り収穫が無いので7時に宿舎に戻り、朝食後
8時33分、出発。

今日は名寄から東へ239号線を走り、下川から
サンル牧場・御車沢林道に入り再び名寄に戻り、
士別・和寒を経由して上川から本日三番目の探鳥地
である浮島湿原へ行き、その後サロマ湖畔の湧別
まで行く予定となっている。

下川森林管理署で、サンル牧場の奥の林道へ入る
ゲートの鍵ナンバーを教えて貰う。簡単な四桁番号
だつた。

サンル川は清冽豊富な流れで、しばし暑さを忘れ
させて呉れる。
北海道も朝晩は冷えるが、日中は晴れると結構暑い。
そして細かい虫が目の前に飛び交い、時々肌を刺す
ので五月蠅い事。



サンル牧場でもニュウナイスズメ・ヒバリ・ウグイス
・ノビタキぐらい。
ツツドリが高い崖の上の孤立木の梢で啼いていた。
御車沢林道の終点近くまで行き、戻る。

昼食の時間を大分過ぎてしまい、先を急ぐので
下川市街のコンビニで弁当を調達し車内で食べる。

車が少なく道幅の広い北海道に不必要な高速道路
が所々にある。然し、無料の道が多いので、どうせ
ならと入ってしまう。信号が無いので助かる。



北大雪の山並みが見えて来る。流石にまだ雪山
である。



15時、浮島湿原への道を入り登り始める。
砂利道になった。
やがて湿原へ降りて行く道標が見えて来たので、
車を止めて歩き出す。
沢へ下る所はまだ雪が多いが何とか全員渡河する。
その後も殆どが雪道か雪解けの
ぐしゃぐしゃ道である。長靴が必要なくらいの道
で靴下が濡れて来る。

途中はコサメビタキやサメビタキ、ヒガラに何処
にでもいるウグイスだ。
5年前に発売された探鳥のガイドブックには、
アカショウビンの声があちこちで
聴けるとあるが、時代の変遷が早くいくら耳を澄
ましても声は無い。

仕方無くコサメビタキで我慢する。



遊歩道入り口から1,6Km奥の湿原に到達する。
一面、まだ雪だらけである。



水芭蕉が咲いていた。まだ、しょぼしょぼである。



雪が融けてから木道の整備もするのであろう。
若い森林管理官が一人で視察に来ていた。熊除け
のスプレーと鈴、ヘルメットには防虫ネットが附いて
長靴とリュックの完全装備である。
聞くと熊にはまだ遇った事が無いとのこと。

私も若い頃に北海道の山の中で随分と過ごしたが、
熊が通った跡とか、遊んだ跡は何回も見たが、幸いに
して遭遇したことは無かった。でも油断は禁物。

湿原に到達した事で満足して、また1,6Kmの道
を引き返す。

途中、サメビタキ・ヒガラを見る。







ヒガラは、ハンノキの思える木の芽を夢中で
啄んでいた。

雪道の反射で気温は高い。防寒の衣類が邪魔になる。
望遠のスコープやカメラを肩にしていると余計に暑い。



ここからも北大雪の山々が夕陽に映えて美しい。



16時45分、遊歩道入り口に戻り、渚滑国道273
号線へ向けて出発する。

標高850mの浮島峠を下った所で小さな雪道
にぶつかる。嘗て、ここは下の3332mのトンネル
が出来るまでは国道として使用されていた道なのに、
規制も無い。国交省の怠慢である。
そのために大難儀をしてしまった。

アカショウビンもエゾライチョウも見られず、聴けず、
今日は佳い日ではなかった。
8日間の長い道中にはいろいろな事がある。

それでも全員7名、事故もなく健康で旅が出来ること
が最大の幸せである。
感謝、感謝で毎日を送る。




若葉に映える曽我丘陵でBWをしました。

2007-06-17 22:47:30 | Weblog

いよいよ暑い夏がやって来ました。梅雨入り宣言があった
途端に梅雨の中休みです。
でも降るよりは、晴れた方が我々アウトドア派には嬉しい
ことです。

今日は曽我丘陵を歩きました。若葉煌めく山道を時折吹き
抜ける心地よい風に吹かれながら歩くと、夏を忘れます。

昨日より少しは気温が低いとは言うものの、矢張り暑い日
です。

参加者も少ないと予想していましたが、集まった人は22名。
主催者としは嬉しいことです。

御殿場線上大井に着くと、ここは瓢箪で有名な駅ですが、
無人駅。
運転手さんが、集札から精算で大童。その上、Suicaの
証明書まで発行すると言う大変さです。

駅前から富士塚コースを歩きました。途中の藪でベニシジミ
を見つけました。



舗装道路を歩くと木立の向こうにモズを見つけましたが、
どうも唯のモズとは違うようです。間もなく飛び去りました
が直ぐに電線に止まりました。



良く見ると珍しいオオモズです。滅多に見られません。





オオカラモズ? オオモズ?と検討した結果、オオモズ
となりました。

やがて、田圃の畦で再びベニシジミです。



青々とした田圃の向こうにアジサイとアヤメが季節を
感じさせて呉れました。





草むらにホタルガがいました。



木の梢でホオジロが囀っていました。



湧き水が出ている獅子が窪です。冷たい水が乾いた喉に
心地よく染みこみます。



喉の乾きを癒していると空にはノスリとカラスが争って
いました。









所詮カラスはノスリには勝てません。カラスは何時か
助けて呉れるであろう仲間を頼りにしているが、ノスリ
は自己の強さを信じて悠然としている感じです。

山道に入ると変わった花がありました。名前を教わり
ましたが忘れました。



植物は難しいものです。種類も多く、お手上げです。
諦めています。

どれだけ登ったり下ったりしたことでしょう。標高
200m位の低い丘でずか、歩くと結構あります。
10Kmも歩いたことでしょう。

酒匂川を挟んで小田原の町が霞んで見えました。



変わった蛾もいました。



傷ついたジャコウアゲハです。死んでいるのかと
思って手を出したら飛んで行きました。



山道の別れ道の先が明るくなっているので、参加者の
一人が行って見ると海が見えると言うので、皆さん
林の中ばかりで広い所に憧れていたのか、ぞろぞろと
そちらへ向かいました。
相模湾が一望で小田原から真鶴岬まで、暑い空気に
煙っているものの見えました。

新幹線が蛇のように、のたうちながら走っていました。



9時から歩いて15時にバス停の有る所に着きました。

今日、見聞きした鳥は33種でした。

皆さんに今日は寝る前に脚や腿を充分マッサージする
ように伝えて解散しました。

今日も佳き一日でした。




北海道BW旅行も四日目となりました。

2007-06-14 18:23:21 | Weblog

今日は申し分の無い晴天になりそうです。少し早く
4時53分にスタート。
早朝は太陽が雲に隠れて風が有り、気温は9℃でした
が体感温度は5℃くらいでした。寒いこと、寒いこと、
震えながらのBWでした。

綺麗なシマアオジを探しましたが見られませんでした。
残念なことです。

広大な20,000ヘクタールのサロベツ原野はまだ
何も咲いてはいません。
虫の声のような声で啼くマキノセンニュウが遠くに
いますが、写真にはなりません。

空にはオオジシギが盛んにディスプレーをしています。
雷のような羽音で急降下します。大地に良く似合います。

水気のある所には、キマユツメナガセキレイがいました。



本来はツメナガセキレイですが、亜種で眉が黄色い事
からキマユとなりました。
確かに爪の長いセキレイです。



国立公園の標識の上にオオジシギが止まっていました。





寒さに震えた割には収穫が少なく7時20分、宿に戻り朝食。

あしたの城、と言う宿。こじんまりとした山荘風の宿です。



8時50分、出発。北に位置する兜沼へ。途中に見る
利尻富士の美しい事。
車窓から見ましたが、遠くて霞んでしまいました。





兜沼は嘗て何も無い沼でしたが、今はキャンプ場まで
出来て観光地になっていました。早速キタキツネが
物欲しそうに寄って来ました。



ここの目玉はアカエリカイツブリですが、何しろ遠くて
番いがいても良く見られませんでした。



兜沼からの利尻富士も素晴らしい眺めです。



沼の周辺を歩いていると、柳の新芽を食べに
ベニマシコが来ました。



全身真っ赤な鳥です。赤いので猿の子と言う事で
マシコです。それにベニが附いて余計赤くなります。

11時近く兜沼を後にしてサロベツ原野のビジター
センターへ再び行って見ました。もう一度、シマアオジ
に挑戦ですが、一時間粘っても駄目でした。

仕方ないので又、キマユツメナガセキレイで我慢しました。





ヒバリが砂浴びしていました。



幌延町のパンケ沼へ向かいました。パンケとは下のことで、
上はペンケと言うのはアイヌ語から来ています。
この辺は、湿地帯で随所に大小の沼があります。パンケ沼
は大きな沼でした。
途中の国道沿いに28基の風車がありました。海からの風
で発電します。



兜沼にはアオサギの群れがいました。遠くにオジロワシ
が沼畔に蹲っていました。



木道を歩いていると、今回初めてのノゴマを見つけました。
この鳥は目立ちたがりで良く見える枝先で囀っているので
楽です。
喉の赤が目立ちます。





今日は名寄まで行くので、少し先を急ぎます。途中、
啓明海岸に寄りましたが新しい発見も無いので、
16時15分出発。音威子府を通り名寄に着いたのは
18時を過ぎていました。

今晩は、なよろ温泉サンピラー に泊まります。
本当に山の中です。地名も国有林でした。
近くにスキー場があり、90mと70mのジャンプ台
がありました。



北海道三日目は曇りのち晴れでした。

2007-06-14 15:45:20 | Weblog

三日目は曇り空です。
朝の内は雲っているものの、これは晴れて来る前兆と
思ったが前半は晴れなかった。
置戸湖は風も無く湖面は鏡のようで対岸の新緑が
美しく映っている。一幅の絵を見るようでした。
3時半に起きてしまう。嬉しいのか早くから目が覚める。
5時にスタート。

BWは期待して行くと往々にして外れる事が多い。
昨日のエゾライチョウにしてもコマドリにしても、
当然見られると思って期待した為、見事に外れました。

今朝は心を”無”にして出掛けたので林道に入って
間もなくクマゲラの♂♀に遇う。あまりに突然なので、
カメラを出す暇もなく、おろおろしている内に森深く
入ってしまった。然し、目にははっきりと映像が残った。
見た、見たの感じ。

ニュウナイスズメが道路標識に止まっていた。普通の
スズメと違って頬に黒い斑点が無い。昔、罪を被って
追放された中将藤原実方の霊が雀と化して宮中に帰り、
台盤所の飯を啄んだ為、入内 の名がついたとのこと
です。
又、頬の黒点のことをニュウとも言うので、これが
無いので単純にニュウナイスズメとも言われている
ようです。



ダムには昨年の実績から心密かに期待して行ったが、
鳥影は少ない。
アオゲラも啼かず、コマドリの声もしない。
カワガラスがダム堰堤の排水孔に巣を作ろうと
頑張っている。









カワガラスは名前の通り、水の中に入っても目に
瞬幕が有るので周りが良く見えるのです。水中眼鏡
をかけているようなものです。

3~400m先のエゾマツの梢に何か止まっている
のでスコープで見ると、アオバトのようでした。
1240万画素の威力で写して見たが、さすがに
遠くて微かに判る程度でした。


7時に宿所に戻り、朝食後8時半に出発。ガソリン
も少なくなっているが、山の中なので置戸の町へ
出て給油し、傍の営林署(今は森林管理署)でこれから
向かう林道の状況を尋ねるが、何しろ広い管轄地域
なので詳細が判らないようだ。

仕方なく行ける所まで行き、駄目なら戻る覚悟で出掛ける。
おっかなびっくりで進み、少しの難所があったものの
何とか国道39号線に出られた。その頃から雨が
降り出した。移動中なのでBWには支障なし。
運転する人には気の毒仁思う。標高1050mの石北峠
を越える。

やがて、層雲峡の景勝地大函に着く。景勝地なので
一応降りて見学する。
曇り空のオフシーズンなので観光客も少なく、おみやけ
物屋さんにして見れば恰好の客と思ったのか、
記念撮影をしようとすると飛んで来てシャッターを
押して呉れるサービスぶり。
お陰で余り欲しくもない、土産物を買う始末となる。

上川から北海道には不要な高速道路に入り、間もなく
一般道に出たり入ったりで一路サロベツへ向かう。

16時35分、北緯45度の地点を通過。アフリカ
で赤道を通った時の事を思い出す。

日本海側に出る頃から晴れて来た。何たるラッキー。
これで夕陽も見れる。

17時10分、サロベツ原野に到着。

電線に黒い頬被りをしたオオジュリンが止まっている。



枯れた葦の先に止まって風に揺れているのし頬の赤い、
ホオアカです。



空にはチュウヒが飛んでいました。



ノビタキは今のシーズンでは顔役で、何処にでも現れます。



そのうち、太陽がどんどん水平線に近づいて来ました。
18時43分の夕陽です。



18時50分、遂に水平線に沈みました。
反対側の東の空には十四夜の月が浮かんでいました。



19時過ぎ、宿に入る。風が冷たい。夕陽に映えた
利尻富士が美しかった。

今日の鳥は55種であった。

4日目の5月31日は次回になります。