7月周期の時には、
うっかり忘れていたが、
おとどしは、
ネット上で文章を書き始めた矢先、
お姑さんと同居未遂事件があった。
つまり、3年連続、
夏は転居問題に直面している。
で、おとどし、
迷信深いお姑さんのススメで、
家相を占い師にみてもらう、なんてことをして、
とても、気持ちがすっきりしたのに味を占めて、
一応、去年も、
引っ越し前に密かにしてもらっていた。
(ちなみに、去年は、別段恐れることはなし、ってことで、
21日間、近くの神社におまいりして、
最後の日にお祓いしてもらって、
お札を貰って、家にまつっておきなさい、と言われました。
ウォーキングのついでに、
神社へお参りはしていたけれど、
それ以外はなんにもしませんでした。
と、いうわけで、このズボラさを思うと、
占いは無駄かな、という気持ちもよぎるのです)
と、いう訳で、
おとどしの占いはよく、
去年の占いは、そうでもなかった。
今年はどうする、今年はよ。
占ってもらうのか、どうなんよ。
★
美容院へ行ったとき、
私より先に予約が入っていたので、
待つ間、時間つぶしに、
大型量販店内をうろうろした。
その大型量販店の中には、
ボウリング場もあって、
その片隅には、何故か占い師が常駐している。
ボウリング上の片隅の占い師。
せいぜい、ティーンの恋愛相談程度か。
……と、思いつつ、
この空き時間もひとつの縁か、と思って、
「家相占いはできますか?」と聞いてみる。
すると、
「鬼門だけ気をつけたら何とかなるわよ」
とだけ答える、60代ぐらいのおばさま。オーラがない。
はいはい。できないんですね。家相。
早々に立ち去る。
★
で、美容院での雑談の時、
「大久保のところに、
評判のいい占い師さんがいると、
聞いたことありますよ。
もっと詳しく知っている人が、
うちの店の人にいるから、聞いてみますね」
と、髪をセットしてくれながら言ってくれた女の子。
これもひとつの縁か、と思い、
積極的にお願いしたけど、
「ごめんなさい~。それ、
別のお客さんから聞いたことだったし、
ちょっと入り組んだところで、
道の説明がよくわからなくて、
覚えてません……」
と、評判のいい占い師の事を、
知っているとされた美容師さんに謝られた。
大久保にいるのに、会えない占い師さん。
やっぱりしなくていいのか、家相占い。
★
そして今日、
ある電話番号を調べたくて、
タウンページを開いたついでに、
「占い師さんて、電話番号載せるのかな?」
と思って、調べてみたら、
結構あった。
広告にして、結構デカデカと載せたりしてて、
ぜんぜん神秘的じゃない(笑)
そんななか、広告掲載をしていない、
小さく電話番号を載せている、
大久保の住所の占い場を発見。
美容院で聞いた占い師は、ここの人だと思った。
住所を元に、ネットでおおよその場所にめぼしをつけて、
銀行へ行く道すがら、とりあえず行ってみようと思いつく。
★
大型量販店から、大体500メートルぐらい離れたところに、
その占い師の看板はあった。
「人生相談」だとか「予約制」だとか、
銘打っていた。
自転車を止めて、ケータイ握って、
しばし迷っていたけれど、
中から人が出てきたので、
慌ててその場を立ち去った。
ここまでくると、「縁」だとかの、
外的な要因をアテにするわけにはいかない。
自分が占ってほしいのかどうかを、
自問自答するしかない。
★
銀行へ行って、敷金分を貯金から引き出した。
結婚してから、
老後を心配してコツコツ貯めていたお金の桁数が、
とうとうひとつ減った。
自分が大阪人で、セコイことは認めるが、
ここ2,3年の大きなお金の使い方は、
なんだか活かしたお金の使い方とは思えない。
精神的な打撃ばかりを受ける。
おそらく、次の東大阪も、
特優賃だし、家賃も上がるし、長くはいない。
やっていることは前向きだが、
今でも時々、
「なんで、引っ越さなくっちゃいけないんだろう」
という、
駄々っ子のような心理状態に陥って、泣いてしまう。
いつまでこんな「流浪の民化現象」なことが続くんだろう……。
私は、「どっかに行きたい行きたい病」になることは、
よくあるけれど、
それは、固定されたどっかがあるから、発病するもので、
元の場所が定まらないというのは、心もとないのだ。
ひとつの一定化された環境があるからこそ、
放浪癖は苦しくも楽しく浮び上がる。
ましてや、かなり馴染んでしまった、
この明石の田舎の片隅を離れてだなんて。
お金の支払いを済ませ、
家賃の自動引き落としの手続きを済ませながら、
また、憂鬱になった。
本当に疲れてきた。
前向きと憂鬱。交互に波打つ。
そして衝動的に、ケータイに登録しておいた、
占い師のところに電話を入れた。
★
涼しいので、銀行内で電話をしたのだが、
つながらなかった。
アンテナは立っている。なんで?
念の為、外の暑い日差しの下に出て、
アンテナをもう一度確認して、
電話をしたらつながった。
「今日はもう無理なんでしょうか」
と、聞くと、
「ひとつキャンセルがあったんだけど、
この電話の前に他の人から電話があって、
それで埋まった」
という。
さっき銀行内でつながらなかったのは、
電波の関係ではなく、
電話が他の人につながっていたからか、ザンネン!
悔がる。
どうやらすごく人気があるようだった。
で、明日は定休日らしく、
あさっての午後一時なら、
キャンセルが出たから開いている、という。
そこに予約を入れた。
なんだか、話口調が、「母」って感じの人で、
その商売っ気のない、雑なしゃべり方に、
時々カチンときながら、
占い師だから仕方がないか、と、
へんな理屈をつけて気持ちを相殺した。
占ってもらう。
多分、鬼門がどうとか、
そういうことを知りたいわけじゃないんだろう。
ひとつでも多く、
この引っ越しにおける利点を明確にして、
楽しみなことに置き換えるのに、
必死になっているんだろう。
うっかり忘れていたが、
おとどしは、
ネット上で文章を書き始めた矢先、
お姑さんと同居未遂事件があった。
つまり、3年連続、
夏は転居問題に直面している。
で、おとどし、
迷信深いお姑さんのススメで、
家相を占い師にみてもらう、なんてことをして、
とても、気持ちがすっきりしたのに味を占めて、
一応、去年も、
引っ越し前に密かにしてもらっていた。
(ちなみに、去年は、別段恐れることはなし、ってことで、
21日間、近くの神社におまいりして、
最後の日にお祓いしてもらって、
お札を貰って、家にまつっておきなさい、と言われました。
ウォーキングのついでに、
神社へお参りはしていたけれど、
それ以外はなんにもしませんでした。
と、いうわけで、このズボラさを思うと、
占いは無駄かな、という気持ちもよぎるのです)
と、いう訳で、
おとどしの占いはよく、
去年の占いは、そうでもなかった。
今年はどうする、今年はよ。
占ってもらうのか、どうなんよ。
★
美容院へ行ったとき、
私より先に予約が入っていたので、
待つ間、時間つぶしに、
大型量販店内をうろうろした。
その大型量販店の中には、
ボウリング場もあって、
その片隅には、何故か占い師が常駐している。
ボウリング上の片隅の占い師。
せいぜい、ティーンの恋愛相談程度か。
……と、思いつつ、
この空き時間もひとつの縁か、と思って、
「家相占いはできますか?」と聞いてみる。
すると、
「鬼門だけ気をつけたら何とかなるわよ」
とだけ答える、60代ぐらいのおばさま。オーラがない。
はいはい。できないんですね。家相。
早々に立ち去る。
★
で、美容院での雑談の時、
「大久保のところに、
評判のいい占い師さんがいると、
聞いたことありますよ。
もっと詳しく知っている人が、
うちの店の人にいるから、聞いてみますね」
と、髪をセットしてくれながら言ってくれた女の子。
これもひとつの縁か、と思い、
積極的にお願いしたけど、
「ごめんなさい~。それ、
別のお客さんから聞いたことだったし、
ちょっと入り組んだところで、
道の説明がよくわからなくて、
覚えてません……」
と、評判のいい占い師の事を、
知っているとされた美容師さんに謝られた。
大久保にいるのに、会えない占い師さん。
やっぱりしなくていいのか、家相占い。
★
そして今日、
ある電話番号を調べたくて、
タウンページを開いたついでに、
「占い師さんて、電話番号載せるのかな?」
と思って、調べてみたら、
結構あった。
広告にして、結構デカデカと載せたりしてて、
ぜんぜん神秘的じゃない(笑)
そんななか、広告掲載をしていない、
小さく電話番号を載せている、
大久保の住所の占い場を発見。
美容院で聞いた占い師は、ここの人だと思った。
住所を元に、ネットでおおよその場所にめぼしをつけて、
銀行へ行く道すがら、とりあえず行ってみようと思いつく。
★
大型量販店から、大体500メートルぐらい離れたところに、
その占い師の看板はあった。
「人生相談」だとか「予約制」だとか、
銘打っていた。
自転車を止めて、ケータイ握って、
しばし迷っていたけれど、
中から人が出てきたので、
慌ててその場を立ち去った。
ここまでくると、「縁」だとかの、
外的な要因をアテにするわけにはいかない。
自分が占ってほしいのかどうかを、
自問自答するしかない。
★
銀行へ行って、敷金分を貯金から引き出した。
結婚してから、
老後を心配してコツコツ貯めていたお金の桁数が、
とうとうひとつ減った。
自分が大阪人で、セコイことは認めるが、
ここ2,3年の大きなお金の使い方は、
なんだか活かしたお金の使い方とは思えない。
精神的な打撃ばかりを受ける。
おそらく、次の東大阪も、
特優賃だし、家賃も上がるし、長くはいない。
やっていることは前向きだが、
今でも時々、
「なんで、引っ越さなくっちゃいけないんだろう」
という、
駄々っ子のような心理状態に陥って、泣いてしまう。
いつまでこんな「流浪の民化現象」なことが続くんだろう……。
私は、「どっかに行きたい行きたい病」になることは、
よくあるけれど、
それは、固定されたどっかがあるから、発病するもので、
元の場所が定まらないというのは、心もとないのだ。
ひとつの一定化された環境があるからこそ、
放浪癖は苦しくも楽しく浮び上がる。
ましてや、かなり馴染んでしまった、
この明石の田舎の片隅を離れてだなんて。
お金の支払いを済ませ、
家賃の自動引き落としの手続きを済ませながら、
また、憂鬱になった。
本当に疲れてきた。
前向きと憂鬱。交互に波打つ。
そして衝動的に、ケータイに登録しておいた、
占い師のところに電話を入れた。
★
涼しいので、銀行内で電話をしたのだが、
つながらなかった。
アンテナは立っている。なんで?
念の為、外の暑い日差しの下に出て、
アンテナをもう一度確認して、
電話をしたらつながった。
「今日はもう無理なんでしょうか」
と、聞くと、
「ひとつキャンセルがあったんだけど、
この電話の前に他の人から電話があって、
それで埋まった」
という。
さっき銀行内でつながらなかったのは、
電波の関係ではなく、
電話が他の人につながっていたからか、ザンネン!
悔がる。
どうやらすごく人気があるようだった。
で、明日は定休日らしく、
あさっての午後一時なら、
キャンセルが出たから開いている、という。
そこに予約を入れた。
なんだか、話口調が、「母」って感じの人で、
その商売っ気のない、雑なしゃべり方に、
時々カチンときながら、
占い師だから仕方がないか、と、
へんな理屈をつけて気持ちを相殺した。
占ってもらう。
多分、鬼門がどうとか、
そういうことを知りたいわけじゃないんだろう。
ひとつでも多く、
この引っ越しにおける利点を明確にして、
楽しみなことに置き換えるのに、
必死になっているんだろう。