日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

占う前の気持ちの焦点化。

2006年08月01日 | 引っ越しな日々
7月周期の時には、
うっかり忘れていたが、
おとどしは、
ネット上で文章を書き始めた矢先、
お姑さんと同居未遂事件があった。

つまり、3年連続、
夏は転居問題に直面している。

で、おとどし、
迷信深いお姑さんのススメで、
家相を占い師にみてもらう、なんてことをして、
とても、気持ちがすっきりしたのに味を占めて、
一応、去年も、
引っ越し前に密かにしてもらっていた。

(ちなみに、去年は、別段恐れることはなし、ってことで、
21日間、近くの神社におまいりして、
最後の日にお祓いしてもらって、
お札を貰って、家にまつっておきなさい、と言われました。
ウォーキングのついでに、
神社へお参りはしていたけれど、
それ以外はなんにもしませんでした。
と、いうわけで、このズボラさを思うと、
占いは無駄かな、という気持ちもよぎるのです)

と、いう訳で、
おとどしの占いはよく、
去年の占いは、そうでもなかった。

今年はどうする、今年はよ。
占ってもらうのか、どうなんよ。

     ★

美容院へ行ったとき、
私より先に予約が入っていたので、
待つ間、時間つぶしに、
大型量販店内をうろうろした。

その大型量販店の中には、
ボウリング場もあって、
その片隅には、何故か占い師が常駐している。

ボウリング上の片隅の占い師。
せいぜい、ティーンの恋愛相談程度か。

……と、思いつつ、
この空き時間もひとつの縁か、と思って、
「家相占いはできますか?」と聞いてみる。
すると、
「鬼門だけ気をつけたら何とかなるわよ」
とだけ答える、60代ぐらいのおばさま。オーラがない。

はいはい。できないんですね。家相。
早々に立ち去る。

     ★

で、美容院での雑談の時、
「大久保のところに、
評判のいい占い師さんがいると、
聞いたことありますよ。
もっと詳しく知っている人が、
うちの店の人にいるから、聞いてみますね」
と、髪をセットしてくれながら言ってくれた女の子。

これもひとつの縁か、と思い、
積極的にお願いしたけど、
「ごめんなさい~。それ、
別のお客さんから聞いたことだったし、
ちょっと入り組んだところで、
道の説明がよくわからなくて、
覚えてません……」
と、評判のいい占い師の事を、
知っているとされた美容師さんに謝られた。

大久保にいるのに、会えない占い師さん。
やっぱりしなくていいのか、家相占い。

     ★

そして今日、
ある電話番号を調べたくて、
タウンページを開いたついでに、
「占い師さんて、電話番号載せるのかな?」
と思って、調べてみたら、
結構あった。

広告にして、結構デカデカと載せたりしてて、
ぜんぜん神秘的じゃない(笑)

そんななか、広告掲載をしていない、
小さく電話番号を載せている、
大久保の住所の占い場を発見。

美容院で聞いた占い師は、ここの人だと思った。

住所を元に、ネットでおおよその場所にめぼしをつけて、
銀行へ行く道すがら、とりあえず行ってみようと思いつく。

     ★

大型量販店から、大体500メートルぐらい離れたところに、
その占い師の看板はあった。
「人生相談」だとか「予約制」だとか、
銘打っていた。

自転車を止めて、ケータイ握って、
しばし迷っていたけれど、
中から人が出てきたので、
慌ててその場を立ち去った。

ここまでくると、「縁」だとかの、
外的な要因をアテにするわけにはいかない。

自分が占ってほしいのかどうかを、
自問自答するしかない。

     ★

銀行へ行って、敷金分を貯金から引き出した。

結婚してから、
老後を心配してコツコツ貯めていたお金の桁数が、
とうとうひとつ減った。

自分が大阪人で、セコイことは認めるが、
ここ2,3年の大きなお金の使い方は、
なんだか活かしたお金の使い方とは思えない。
精神的な打撃ばかりを受ける。

おそらく、次の東大阪も、
特優賃だし、家賃も上がるし、長くはいない。

やっていることは前向きだが、
今でも時々、
「なんで、引っ越さなくっちゃいけないんだろう」
という、
駄々っ子のような心理状態に陥って、泣いてしまう。

いつまでこんな「流浪の民化現象」なことが続くんだろう……。

私は、「どっかに行きたい行きたい病」になることは、
よくあるけれど、
それは、固定されたどっかがあるから、発病するもので、
元の場所が定まらないというのは、心もとないのだ。

ひとつの一定化された環境があるからこそ、
放浪癖は苦しくも楽しく浮び上がる。

ましてや、かなり馴染んでしまった、
この明石の田舎の片隅を離れてだなんて。

お金の支払いを済ませ、
家賃の自動引き落としの手続きを済ませながら、
また、憂鬱になった。

本当に疲れてきた。
前向きと憂鬱。交互に波打つ。

そして衝動的に、ケータイに登録しておいた、
占い師のところに電話を入れた。

     ★

涼しいので、銀行内で電話をしたのだが、
つながらなかった。
アンテナは立っている。なんで?

念の為、外の暑い日差しの下に出て、
アンテナをもう一度確認して、
電話をしたらつながった。

「今日はもう無理なんでしょうか」

と、聞くと、

「ひとつキャンセルがあったんだけど、
この電話の前に他の人から電話があって、
それで埋まった」

という。
さっき銀行内でつながらなかったのは、
電波の関係ではなく、
電話が他の人につながっていたからか、ザンネン!
悔がる。

どうやらすごく人気があるようだった。

で、明日は定休日らしく、
あさっての午後一時なら、
キャンセルが出たから開いている、という。

そこに予約を入れた。

なんだか、話口調が、「母」って感じの人で、
その商売っ気のない、雑なしゃべり方に、
時々カチンときながら、
占い師だから仕方がないか、と、
へんな理屈をつけて気持ちを相殺した。

占ってもらう。

多分、鬼門がどうとか、
そういうことを知りたいわけじゃないんだろう。

ひとつでも多く、
この引っ越しにおける利点を明確にして、
楽しみなことに置き換えるのに、
必死になっているんだろう。

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