大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

「無言館」にいらっしゃい 窪島誠一郎

2007-01-31 19:58:34 | Weblog
 長野県上田市で、戦争で死んだ画学生の絵が飾られている美術館の館長さんの本である。本当に絵が好きで、美しい絵「第2の命」を残した彼らの絵は、とても上手である。さすが画家になりたかった青年たちの絵である。           1ヶ月後には、戦場に行かなければならない悲惨な運命でも、彼らは、「宝物のような時間だ。」と本当にやりたかった絵を描くことに専念する。題材は、やさしかった友達、母、父、家族、恋人、いつまでも心に残しておきたかったふるさとの景色である。
 「戦争があるということは、このような若者の未来の仕事、優しい人々との思い出などが失われることである。」の作者の言葉が強く心に響いた。いつか必ず訪れたいと思った。青年たちに読んでほしい本だ。 
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教育崩壊 「夢教育」で私が再生に挑む 渡辺美樹

2007-01-29 20:50:31 | Weblog
 教育再生会議の渡辺美樹氏が郁文館夢学園を夢プロジェクトを中心として生徒に夢の実現を目指す教育を行い、学校再生に取り組んだ話である。
 お客から世界一の「ありがとう」をいただける企業を目指す企業家の彼は、学校経営でも、次々と行動的な改革に取り組む。①実践的な教科会を開き授業力アップに取り組む ②PDCAサイクルを教師にも生徒にも導入 ③生徒議会が自分たちで規則を改定(携帯電話の使用について) ④教師の変容が大切とばかりに契約制度の試み 等。
 教員評価など再生会議の先取りかと危惧される面もあるが、グローバルな人材の育成や生徒の夢を支援することに果敢に取り組んでいる姿勢から学ぶ点も多い。
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吉田祥吾ライブ・ト-クショ-

2007-01-28 00:14:12 | Weblog
吉田祥吾ト-ク・ライブがあった。15年間不登校で悩んだ過去とこれからの未来を歌とト-クで観客に熱く語りかけた。ステ-ジに腰掛けたり、マイクなしのト-クと自由で型破りのステ-ジだった。
 小学5年生の担任や仲間から受けたいじめ、中学での教育センタ-での究極のいじめなど、何気なく善意でした言動がこれだけ彼を苦しめているとは、教師として厳しく自省していかなければと思わせられた。
 ライブ仲間との出会いから、彼はみごとによみがえり、マリアのような彼女もいてもうすぐ結婚だととても幸せそうに語った。輝くばかりの成長ぶりで本当に心からよかったと思った。多くの不登校に悩んでいる生徒や先生に聞かせたい内容だった。今は、全国の小中学校や先生方に講演やライブをしている日々で、「自分が大好き」と充実した日々を送っている。ここまでこれたのもやはり家族に支えられたからだと彼は言う。CDを不登校やいじめに苦しんでいる生徒に聞かせたい。
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バレンタインデ-のフラワ-アレンジメント

2007-01-22 21:54:34 | Weblog
バレンタインのフラワ-アレンジメントに挑戦した。まず白い木々をさし、足元に緑を配し、ピンクのラナンキュラス5本に濃いピンクのSPバラ3本をかざった。白と紫色の羽で天使をつくり、白い綿を丸めて残り雪として木につけた。ピンクのハ-トをつけ下敷きの和紙も工夫して完成。とても楽しかった。
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東京タワ- リリ-・フランキ-

2007-01-21 19:28:11 | Weblog
 後半は、涙、涙だった。「オカンとボクと、時々オトン」炭鉱町で育った作者と母が貧しさの中でも、母の作ったおいしいお料理と愛情と時々現れる別居中の父に見守られながら成長していくスト-リ-だ。
 古き良き家族やとことん子供のために尽くす無償の母の愛の姿がじ-んと心を打つ。30才近くになってようやく自立できるようになった作者は、東京に母を呼び
一緒に住み始める。一度がんを乗り越えた母は、姉妹たちと一緒にハワイへ出かけたり、仲間たちのために多くのおいしい料理を作る。「多くの人々が訪れる家がよい家だ」と言いきる母の料理を求めて毎日多くの仲間が彼の家を訪れる。最後の入院先の病院にも多くの仲間がお見舞いに訪れる。東京タワ-の見える部屋で母は亡くなる。死後母の残したものから見つかった遺書も感動的だ。こんなにも深く子を愛した母と母を愛した子の姿は感動的だ。このようなすばらしい作品として結実し、多くの人に愛されていつまでも母の姿が多くの人々の心に残ることになり、世界一幸せな母である。作者がぜひ作品化したかったのは理解できる。
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ニュ-ジ-ランド財産防衛計画 浅井隆

2007-01-18 19:57:36 | Weblog
 銀行の利子1年7%の高率、相続税0、美しい自然、治安の良さで今ニュ-ジ-ランドが注目されているという。特にオ-クランドは冬暖かで不動産の値上がりも期待できるし、政治は、非核、平和を貫いているし、移民も多く受け入れているお国柄で、老後をここで暮らそうと考えている人も多いという。
 これからはグロ-バルな視点で投資を考えていかなければならないということで、実際に投資した場合の実績を数字で予想してある。驚くべき好成績であるが危惧される面も具体的に記述されている。体験ツア-も企画されているそうであるが
まず実際にニュ-ジ-ランドへいく機会を得てこの目で体験してくることが一番であろう。
 これからは、本当に大切な情報を獲得して、自分の生きる道を探っていきたいと思わされた。
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金メダルへの道 荒川静香NHK 取材班

2007-01-17 23:58:16 | Weblog
 あの荒川静香が金メダルまでの道のりと、プロに転向した今を語る。金メダルを取る前、いつも3位に終わり、いろんな苦しい思いをした、その経験がすべて五輪で生かされたと彼女は語る。コ-チを替え、選曲を替え、挑んだトリノオリンピック。選手村生活を十分楽しみ、他の選手の様子をじっと眺めることができた余裕、開会式であの選曲が歌われるという幸先のよい予感、金メダルを取ったマラソンの女王からプレゼントされた靴を握り締め、試合に臨んだ彼女。
 本当に冷静に自分の弱点をとっさに建て直し、自分の練習してきた最高に美しいものを観客に見せたいということで、イナバウア-も取り入れた演技。そして、勝ち取った金メダル。金メダルから覗いた勝利の笑顔の写真がとても美しい。「金メダルがくれたのは、いろんなことに挑戦する可能性ですか。」という彼女。若者にもぜひ読んでもらいたい本だ。 
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安部内閣は、誰のための内閣?

2007-01-17 23:30:02 | Weblog
 年収900万円以上の管理職には、残業代を払わないという法律を国会に上程するのを参議院選挙を考えてついに政府は断念した。この法律は、完全に経営者側が有利になる法律である。労働に対して対応の賃金を払わず、しいては、年収900万円をどんどん減らして年収400万円位の一般の労働者にも適応し、賃金抑制に成功していこうというねらいがある。格差社会のひずみがもっと進み、悲惨な日本社会になる可能性が大である。
 教育基本法の改正で国民主権を骨抜きにした安部内閣は、堂々と自分の任期中に憲法改正に着手すると明言している。国民投票案、共謀罪と矢継ぎ早やに出してくる気配である。文部科学大臣の事務所費問題、このような不正を働く人が教育のトップ、子供たちから尊敬される大臣であってはいけないと思う。このように6人もの不適格な人選をした総理大臣の責任も明確に問われなくてはならないと思う。
誰のための内閣なのか、しっかりと国民は見抜いていかなくてはならないと思う。
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70台の三人娘から生きる勇気をもらった NHK10

2007-01-10 06:35:05 | Weblog
 若い時から、一貫して女性開放運動や社会福祉の向上、平和運動に取り組んできた吉武輝子、樋口恵子、俵萌子の三人がわが人生とこれからの生き方について大いに語った。
 時代の先頭にたって、時代を切り開いてきた3人は、次々と襲いくる病や、介護、離婚、孤独などの試練を乗り越え、これから、定年を迎える団塊世代に生きるヒントと勇気を与えてくれた。本当にやりたかった陶芸に挑戦して赤城の山に美術館を立て8月15日には戦争を語る会を実施して「平和こそ福祉」を実践している俵さん。「高齢化社会をよくする会」に取り組む樋口さん。
 「21世紀は、高齢者の時代」「倒れるまで、好きなことを」「よきにはからえ」と次世代にたすきをしっかり渡しながら併走しつづける彼女たち。110歳まで見通して生きていきたいという若々しい精神。超高齢化社会を生きる初めての生き方を切り開く彼女たちはすばらしい。いつまでも私たちにヒントを与え続けてほしい。心に勇気を与える番組だった。
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千の風になって ちひろの空  新井満

2007-01-09 20:00:39 | Weblog
 命の詩にちひろの絵がつきました。著者は、中央アルプスのちひろ美術館を訪れたとき、9300点以上の絵の中でも赤い風船を持った子供の悲しそうな目に惹かれる。それは、自分の幼いころ、父が不慮の死を遂げた時の自分の目そのものであったことに気づく。突然の別れで父がもっとも気にかかったのは、小さな息子の自分だったのだと知る。「いつも風になって、君を守っているよ。だから悲しまないで。」それからは、不思議と父の「風」を感じれるようになった。
 体の弱かった自分が父が亡くなった後、不思議といつも病気や不幸を見事に乗り切ってきたことに気づく。この文を読みちひろの絵を見ると、じ-んと暖かい気持ちが体中に広がってくる。そして突然、青空に、気持ちのよい風に吹かれゆらゆらといつも満足そうにうなずいている赤い風船が見えたような気がした。
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