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何のために働くのか「北尾吉孝」

2007-05-13 04:50:07 | Weblog

月曜日、SBIホールディングス代表取締役社長の北尾吉孝著の「何のために働くのか」という本を読む。今週2回ほど読み返した。(こんなに読み返すのは珍しい。)

北尾吉孝については、私に影響を与えたビジネスマンの一人である、前職の副社長からよく聞いていたし、大学時代の友人がモーニングスターに勤めており、その線からも色々話を聞いているが、本を読むのは初めてのこと。私がこれまで経験を通じて感じていたことが多く述べられており、大変共感が出来る部分が多い。多くの人に薦められる本だ。職場の部門長にも薦めたいぐらいだ。経営思想としては、石田梅岩から渋沢栄一、松下幸之助・稲盛和夫と同等の系譜。西洋思想と東洋思想の違いについても見解が述べられており、著者の博識さと見識の深さが多く垣間見られる。(単なる知識だけではなく、自分の体験にも裏付けられている感じがする。)以下に心に残った言葉を列挙。→私が最も好きで共感する経営者、本田宗一郎とも多くの共通点を持つと感じた。やはり私が考える理想、一流の人間には共通項があるんだなと感じる。

・「仕」も「事」も「つかえる」と読みます。では誰に仕えるのかといえば、天につかえるのです。天につかえ、天の命に従って働くというのが、東洋に古来からある考え方です。

・私たちの生きている社会は人間のつくった社会です。仕事をする相手も人間です。人間抜きには何も語れないのです。したがって、人間とは何かと考えることは、よく生き、いい仕事をするためには欠かせない大きなテーマとなります。

天の存在:一人でいて誰にも見張られていないからといって何をしてもいいわけではない。人は見ていなくても、天は必ず見ているのだと考えました。天の存在を認め、その結果として自分を律しなくてはならない。

任天・任運:生きるか死ぬか、これは正に天命である。そしてまた、金持ちになるか貴くなるか、これもまた天の配剤なのだ。仕事がうまくいかないとすれば「これは天命だろう。お前は修養が足りないから、天がいろいろな苦難をわざわざ与えてくれているんだ。」逆にうまくいったときも、「天が助けてくれたんだ。ありがたい。」と感謝するようになりました。

自得:人を知る者は知者に過ぎない、自分を知ることが最上の明なのだ。

天命を悟る:天命を悟り、それを楽しむ心構えが出来れば、人の心は楽になる。ちょうど49歳の時に「自分の天命はこの2つだ。」と思うことがありました。

倫理的価値観:「信」「義」「仁」

・私は孫さんに十年余り仕えましたが、孫さんが途方もない野望を口にするたびに、「駄目だ。それをやったら会社は潰れるよ。」と進言しなくてはなりませんでした。ある意味それは諫言でしたが、孫さんには私の諫言を受け入れる度量がありました。ある時孫さんが私にしみじみといったことがあります。「北やんはいつも役員会で俺の意見に徹底的に反対する。皆の前で俺を罵倒することもある。正直に言うと、その時は不快に思うこともある。だけど後から振り返ってみると、北やんの言うとおりになっていることがほとんどだ。」カッカしながらも、孫さんは私の意見に耳を傾けてくれました。

・摩擦や軋轢を恐れてはいけない:私は常にチャレンジすることを貫いてきました。上司にもはっきりものを言いました。ただし、何を言うにしても、一度として会社のためを思わなかったことはありません。ただこの「会社のために」という場合に気をつけなければいけないのは、会社の常識と世間の大義が必ずしもイコールにならないケースがあることです。そういう場合、やはり「社会的正義とは何か」と、きちっと自らに問わなくてはいけません。そのうえで、一時的には会社の損になるとしても、長期的に見ればいいことだと判断した意見は堂々と言えばいいのです。自分の主義主張や立場を明確にして、きちんとした意見を持つことは、人間の生き方としても非常に大事な態度だと思います。ところが世の中は往々にして事なかれ主義、日和見主義に傾きやすいものです。これは、摩擦や軋轢を出来るだけ少なくするのが大人の世界だという考え方によるものです。私は必ずしもそうは思いません。むしろ、たとえ部下であっても、堂々と諫言する者は歓迎しますし、私自身もそうやってきました。そういう意見のぶつかり合いがなければ、本当の意味での社会の進歩はないと思うのです。才能に恵まれ、それなりの教育を受けて、経験も積んで指導的な立場に立とうという人は、決して事なかれ主義に陥ってはいけません。世のエリートとして言うべきことを言うのは、自分がこの世に生まれた一つの責務だと考えるべきです。自分の発言によって、社会をよりよい方向に導いていこうとする意欲がなくてはいけません。そう考えた結果として、私の周りには常に摩擦や軋轢がありました。私の足を引っ張りたいと思う同期、或いは1年2年上の先輩はたくさんいました。生意気な男-これが私に張られたレッテルでした。私自身は礼を尽くしているつもりなのですが、「それはちょっとおかしいんじゃないですか。こういう考え方のほうがいいんじゃないですか。」とはっきりものをいうところが生意気だと受け止められたようです。こちらは建設的な提言をしているつもりなのですが、それを自分への批判だとか反抗だと受け取ってしまう。そういう度量の小さい人が世の中には多いのです。それを前提としてなお自分を貫こうとすれば、どうしても摩擦や軋轢は多くなります。しかし、摩擦や軋轢が起こるのを恐れてはいけないのです。こういうときこそ、「自ら省みてなおくんば、千万人といえども吾れ往かん。」という精神がなくてはいけないと思います。

・大きなことを考える習慣を身につける:誰であれ会社を辞めたいと考える時期はあるものです。その原因を考えてみると案外つまらないことが理由となっているケースが多々あります。例えば、野村證券では十年勤務すると俸給に百円の差がつきます。そのたった百円の差でどうだこうだと大慌てしている人がいました。或いは「同期に入った誰々はボーナスいくらもらっているのに俺はいくらだ。」と不満を漏らしたり、「お前、ボーナスいくらもらった。おっ、俺と一緒だな。安心した。」といった小さなことで一喜一憂している人が非常にたくさんいました。まず私が申し上げたいのは、つまらないことを気にするな、ということです。例えば「あいつはいつも課長と一緒に昼飯に行っているから、課長に気に入られている」と本当につまらないことをいう人がいます。しかし、一緒に昼飯にいった回数で部下を評価するような上司であれば、どうせ業績も上がらないし、そのうちに別の部署へ転勤させられるのがオチです。それまで2,3年の辛抱だというぐらいに考えておけばいいのです。いちいちそれを自分と結びつけて考える必要はありません。そういうつまらない日常の出来事を気にするよりも、世の中に目を向けて、常に大きな志を掲げ、自分に何ができるかを考える習慣を身につけることが大切だと思うのです。

・小さなことを続ける:それは尊い行いなのだと見方を変える必要があります。何であれ、「つまらない」とは考えない。すべての小さな行いが自分を成長させてくれると考え方を変えれば、なんであれ意欲的に取り組めるようになります。

・私は「失敗しても後ろは振り返らない」といつも自分に言い聞かせています。たとえ失敗したとしても「あ、これは天命だ。天はここで自分に失敗させたほうがいいと考えて、こうしてくれたんだ。」と考えるようにしています。

・自分の行いが「天を仰いで恥じず、地に伏して恥じず」なら、それでいい。どうして世の中の毀誉褒貶に耳を傾ける必要があるのか。あらゆることを最善として受け入れて、正に「天をうらみず、人をとがめず。」自分のした行動の責任は自分で取る。それが全てじゃないか。

・仕事をやり遂げる上で絶対に欠かせないものを一つあげよといわれたら、私は「憤」の一字を上げたいと思います。憤がないことには頑張りようがないのです。「何するものぞ。」という負けじ魂が出てこないと、本物にはなれないのです。

知識・見識・胆識を持つ知識や節操、倫理的価値観があって初めて、物事の善悪が分かるのです。そういう判断力を持った人を「見識のある人」というのです。ただし、見識があるだけでは、まだ人間として十分とは言えません。世の中を見渡すと、まともなことを言っているなと思う人はたくさんいます。しかし、案外、口だけという人も多いようです。そういう人は、自分への批判の声が高まると、時として黙り込んでしまいます。見識を実行する勇気を伴って初めて生きてくるのです。誰がどういおうと関係ない、世の中の毀誉褒貶は一切関係ないというスタイルで、自分が正しいと思うことを堂々と行っていく実行力が大切なのです。その実行力が胆識というものです。知識・見識に加えて、この胆識を持たなくては本物の人物とはいえないのです。知識は簡単に得ることが出来ます。しかし、そこで満足していたのでは、到底本物にはなれません。人によっては知識を悪用したりもしますから、そんな知識なら持たないほうがいいということになりかねません。やはり知識を正しい方向に使う見識、そして見識を実社会で実行するまでの胆識まで揃って、ようやく人物といえるのではないかと思うのです。

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Re:感想 (いい日朝立ち)
2010-02-14 10:04:18
こんにちは。はじめまして。
***ドア事件の時、ホワイトナイトとして登場されてから、月日のたつのが早く感じられます。
北尾さんの語録を拝見致しますと、科学とは無縁のはるか昔の言葉なのにもかかわらず、現代の世の中に当てはまることが何て多いのかと、驚いてしまいました。
やはり人の上に立たれる方は、たくさんの勉強が必要なんだと思い知らされました。
関係ないのですが、SBIさんのホームページで、会社の紹介というより、北尾さんの本の宣伝はないのかと思ってしまいまして少し吹いてしまいました。(ごめんなさい) 
これからもお体に気をつけて、日本の経済の活性化に一役買って頂きたいと思います。
失礼致しました。
Unknown (堀江貴文之助)
2010-02-23 10:21:07
北尾さーん頑張ってぇ~。
世知辛い世の中だけど、あなたのみなぎるパワーで、この状況をぶっ飛ばしてください。
これから本屋に行って、たくさん買って人生勉強をします。
オレバカだから本が嫌いなんです。でもとても面白そうだし、自分でも読めそうなほど、簡単な言葉で噛み砕いてるんで、とっても有り難いです。
これから就職も控えてるから、いい参考書になれば幸いします。
くだらないことをだらだら書いてしまったけど、とってもいいページにたどり着けたこと、感謝します。
感想 (今更ジロー 阪上二郎)
2010-02-25 12:30:47
こんにちは。
(小さいことを考えず大きいことを考える)、
簡単なようで難しいことですね。
僕は良くくよくよする人間なので、この言葉が重くのしかかります。給料の100円の差を気にすると世間の方々が聞かれたら、笑われるかもしれません。しかし現実競争が激しいので少しの差でも、変な負けず嫌いが顔をのぞかせてしまうものです。
北尾さんのおっしゃられたいことは《達観》ということなんですね。
低いところからではなく、天高いところからモノを見渡す力・・・って偉そうなことを申し上げましたが、まだまだ私は修行が足りないようです。北尾さんまでは到底無理でも、この本を読んで少しでも近づけるように、鍛錬したいと思います。
Re:感想 (あっと驚くタメゴロ~)
2010-02-25 19:45:11
今晩は。はじめまして。
北尾さんの【ブログ】読まさせて頂きました。
何だか(五木寛之)さんに通じるものがあると、
一人勝手に思いをはせていました。
(小さいことにこだわるな)(人の意見に耳を傾けよ)と一見分かりやすい言葉ですけど、いざ実行となるとなかなか出来ないものです。
大人になればなるほど【プライド】という厄介なものが、邪魔をするからではないでしょうか。?
自分の殻に閉じこもってばかりでは、人間どんなに良い能力を持ってたとしても、大成することは無いのでしょう。そこまで行かなくても、
不必要な人間関係のトラブルに、みまわれるんでしょう。
個人的な話が長くなりましたが、まだまだ勉強不足なので、先代の賢者の言葉を胸に刻みながら生きてゆこうと思います。
Re:ブログを読んで (負間 和夫)
2010-02-26 17:22:53
今晩は。
ブログをよまさせて頂きました。
【天命】、重みのある言葉ですね。
私にとってはむしろ、運命のほうが自分にとって都合がいいように感じる時があります。
なぜならば、すぐに人のせいにする悪い癖があるからです。しかし「運命」と「天命」は似ているようで全く違うんですね。
【運命】は変えることが困難なことです。
なのでいいわけの道具に利用されがちです。
【恥ずかしながら、私の十八番です】
それに対して【天命】は、同じ定めとしても、
発展があるからです。
人間にはそれぞれ違う定めがあると思います。
避けられないトラブルや、アクシデントがあるんでしょう。その時に≪天は自分を試しているんだ≫という前向きな考えを持つことは、腐ることよりとても尊いことだと思います。
色々偉そうなことを申し上げました。
ひつこいようですが、【運命】と【天命】は同じようで違うということを学びました。
拙い私ですが、これからは【天命】を学び、少しでも魅力ある人間になりたいと思います。

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こんにちは。 始めまして(^^) 私もブログやっていまして、ちょうど関連の話題だったのでTBしました。 ブログにも紹介させて頂きました☆ もしよかったら私のブログにもTBよろしくお願いします。
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何のために働くのかキーワード:  北尾吉孝、精神論、古典、人生論、天命SBIホールディングCEOの著書。働く理由が中国の古典を引用しながら述べられている。人間は仕事の中で成長する 古典が教えてくれたこと あえて艱難辛苦の道を行く 誰でも仕事の達人になれる 天...
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