車は、やたら銭喰い虫だからな。
過剰規則業界のための車検税金(やたら種類が多い二ホン)ガソリンの二重課税。高い有料道路。
オイル交換や洗車のメンテナンス。
そして6年もすると型落ちや経年劣化が早い。こんなものに何百万円も出す価値はない。
それに二ホン車には哲学がない所詮消耗品。
若者のクルマ離れを止めるには?元トヨタのカーデザイナーに聞く
11/1(水) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン
若者のクルマ離れを止めるには?元トヨタのカーデザイナーに聞く
カーデザイナーで元トヨタ社員でもある根津孝太さん Photo by Youhei Kurihara
9月19日、トヨタ自動車はスポーツカーの新ブランド「GR(ジー・アール)」を発表した。スポーツ仕様車の投入によって、若者への販売を強化する方針を打ち出した形だ。しかし、車にかつてのような価値を見いだせない若者の需要を喚起できるのか、疑問の声も聞かれる。10月7日に『カーデザインは未来を描く』を上梓した、カーデザイナーで元トヨタ社員でもある根津孝太さんに、その解決策を聞いた。(取材・文/福田 さや香+YOSCA、企画編集/FIREBUG)
● GRのすごさが分かる人は もはや車オタク
──トヨタが発表した「GR」ブランドについて、根津さんは若者の需要喚起という観点からどのようにご覧になりますか。
「GR」はスタイリング重視というよりも、走りがきちんと磨き込まれたものに仕上がっている車です。トヨタの社長である豊田章男さんの想いは、「乗ってくれさえすれば、走る楽しさが分かる」ということなのでしょう。その考え方は正しいですし、企画としてもすばらしい。でも、かつてのように新車を店頭に置けば人が来てくれる時代じゃないので、お客さんとの間にブリッジをどうかけるのかが課題ですよね。
僕から見れば、完成度の高いすごく“お得”な車だと思うし、作り手もきっとそう思っています。ただ、あの性能を解析して、「この値段で実現しているのはすごい!」って思える人って、今はもう僕のような車オタクと呼ばれる少数派です。かつてのようにみんなが車に強い関心を寄せる時代は終わってしまったわけですから、昔と同じ作戦では厳しいでしょうね。
● 「所有」か「利用」かは 大きな問題ではない
──そもそも自動車需要が低迷した理由は、どのようなところにあると思われますか。
自動車産業が斜陽化していると考える人もいますが、僕はそうは思いません。昔ほどの勢いはなくとも、今も1社で何百万台もの自動車を販売しているのは事実です。ただ、消費者の自動車に対する捉え方が変わっているのは確か。理由は単純ではありませんが、一つにはコモディティ化によって、自動車がかつてのような輝きを持ったプロダクトではなくなってきていることでしょう。誰もが自動車を使えるようになった反面、憧れの対象ではなくなってしまいました。
今の自動車はフォーマットが決まりすぎていて、違いが分かりにくいんです。すると、ユーザーにとって車による自己表現が難しくなり、多くの人は「高級化」という一つの価値観にしか頼れなくなります。でも、今の若者には高級化していくこと自体がダサいと思われてしまうんですよね。
もう自動車は、ステータスのために無理してまで買うものではなくなり、若者の興味の対象ではない。最近では新車よりも、iPhoneの新作が発表されたときのほうが騒がれます。
──若者は自動車を所有しなくても、カーシェアリングやレンタカーでいいというように価値観が変わってきていますよね。
地方に行けば1人1台自動車を持っている地域もまだたくさんありますが、都市部においては自動車をそこまで必要としません。世界的にもUberのようにモビリティサービスの一つとして自動車を利用するという動きがありますし、今後も進んでいきます。
なので、これからの作り手は、シェアされることを前提にモノづくりをしなければいけません。カーシェアの普及は、作り手にとってネガティブなことではないと思うんです。そこで気に入ってもらえれば、結果的に購入のきっかけにもなりますし。
過剰規則業界のための車検税金(やたら種類が多い二ホン)ガソリンの二重課税。高い有料道路。
オイル交換や洗車のメンテナンス。
そして6年もすると型落ちや経年劣化が早い。こんなものに何百万円も出す価値はない。
それに二ホン車には哲学がない所詮消耗品。
若者のクルマ離れを止めるには?元トヨタのカーデザイナーに聞く
11/1(水) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン
若者のクルマ離れを止めるには?元トヨタのカーデザイナーに聞く
カーデザイナーで元トヨタ社員でもある根津孝太さん Photo by Youhei Kurihara
9月19日、トヨタ自動車はスポーツカーの新ブランド「GR(ジー・アール)」を発表した。スポーツ仕様車の投入によって、若者への販売を強化する方針を打ち出した形だ。しかし、車にかつてのような価値を見いだせない若者の需要を喚起できるのか、疑問の声も聞かれる。10月7日に『カーデザインは未来を描く』を上梓した、カーデザイナーで元トヨタ社員でもある根津孝太さんに、その解決策を聞いた。(取材・文/福田 さや香+YOSCA、企画編集/FIREBUG)
● GRのすごさが分かる人は もはや車オタク
──トヨタが発表した「GR」ブランドについて、根津さんは若者の需要喚起という観点からどのようにご覧になりますか。
「GR」はスタイリング重視というよりも、走りがきちんと磨き込まれたものに仕上がっている車です。トヨタの社長である豊田章男さんの想いは、「乗ってくれさえすれば、走る楽しさが分かる」ということなのでしょう。その考え方は正しいですし、企画としてもすばらしい。でも、かつてのように新車を店頭に置けば人が来てくれる時代じゃないので、お客さんとの間にブリッジをどうかけるのかが課題ですよね。
僕から見れば、完成度の高いすごく“お得”な車だと思うし、作り手もきっとそう思っています。ただ、あの性能を解析して、「この値段で実現しているのはすごい!」って思える人って、今はもう僕のような車オタクと呼ばれる少数派です。かつてのようにみんなが車に強い関心を寄せる時代は終わってしまったわけですから、昔と同じ作戦では厳しいでしょうね。
● 「所有」か「利用」かは 大きな問題ではない
──そもそも自動車需要が低迷した理由は、どのようなところにあると思われますか。
自動車産業が斜陽化していると考える人もいますが、僕はそうは思いません。昔ほどの勢いはなくとも、今も1社で何百万台もの自動車を販売しているのは事実です。ただ、消費者の自動車に対する捉え方が変わっているのは確か。理由は単純ではありませんが、一つにはコモディティ化によって、自動車がかつてのような輝きを持ったプロダクトではなくなってきていることでしょう。誰もが自動車を使えるようになった反面、憧れの対象ではなくなってしまいました。
今の自動車はフォーマットが決まりすぎていて、違いが分かりにくいんです。すると、ユーザーにとって車による自己表現が難しくなり、多くの人は「高級化」という一つの価値観にしか頼れなくなります。でも、今の若者には高級化していくこと自体がダサいと思われてしまうんですよね。
もう自動車は、ステータスのために無理してまで買うものではなくなり、若者の興味の対象ではない。最近では新車よりも、iPhoneの新作が発表されたときのほうが騒がれます。
──若者は自動車を所有しなくても、カーシェアリングやレンタカーでいいというように価値観が変わってきていますよね。
地方に行けば1人1台自動車を持っている地域もまだたくさんありますが、都市部においては自動車をそこまで必要としません。世界的にもUberのようにモビリティサービスの一つとして自動車を利用するという動きがありますし、今後も進んでいきます。
なので、これからの作り手は、シェアされることを前提にモノづくりをしなければいけません。カーシェアの普及は、作り手にとってネガティブなことではないと思うんです。そこで気に入ってもらえれば、結果的に購入のきっかけにもなりますし。