大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です。多くのジャンルをさすらいます。

『かあちゃん』

2017年03月08日 | 映画

前から気になっていたが、見て唖然としたひどい映画である。市川崑の映画では最低だろう。やはり彼は『細雪』が頂点で、その後は惰性だったのだろうか。

美術、撮影、照明等は素晴らしいが、中身が信じられないほどにひどい。

2001年という、小泉構造改革で浮かれていた時に、こんな貧乏話をやっても、リアリティがあるわけもない。

天明の頃、江戸の貧しい人間が住む長屋に、若者(原田龍二)が泥棒に入るが、おかみさん(岸恵子)の気づかいや子供たちとの交流の中で、まじめな人間に再生していくというもの。

バカじゃないか!

ただ一つ良いのは、夜の室内のシーンが非常に暗いこと。最近の時代劇では、夜の室内でも照明で煌々と役者が照らされているが、電気照明がない江戸時代に、そんなことはもちろんなかった。

こうした明るい照明は、NHKの「大河ドラマ」が始めたことだと思うが、まことに困ったことである。

衛星劇場

『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『海峡を越えた野球少年』 | トップ | 『人生劇場』 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。