指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

「あれがポーラボーラの池だ」 上高地行き

2016年10月26日 | その他

先週も富山県に行ったのだが、今週もすぐ近くの長野県に行った。最終の目的は黒四ダムを見ることだが、前日に上高地に行った。

根が下品なので、上高地のような上品なことろに縁はなく、今回が初めてだった。

かなり紅葉の進んだ林を抜けて上高地、まず大正池を左手に見ながら道を進む。

「ああ、あれがポーラボーラ号が浮かんでいた池だ」と思ったのは、20人ほどのバスの乗客で私一人だろう。

               

 

ポーラボーラとは、円谷プロとランキン・バスプロが合作した特撮映画『極底探検船ポーラボーラ』である。

筋は忘れてしまったが、探検船のポーラボーラ号が氷山の氷を割ってもぐり込み、地上に出るとそこは恐竜の住むジュラ紀という設定。

ジュラ紀の池が、大正池にされていたのである。周囲の森林が半ば枯れていて、結構ジュラ紀風に見えたものである。

そこから歩くのは私にはきついので、次の田代池から、帝国ホテルを横に見て歩き始める。

約20分で、河童橋につく。大変な人出で、中国、韓国等の外国人も多いが、やはり日本人の登山客が多い。

ここの帝国ホテルは、1933年にできたそうで、昭和初期にモダニズムが盛んだった証拠だと思った。

歴史的には満州事変の翌年に上高地にホテルができていたのだから、すでにリゾート客が日本にも存在していたのである。

4時近くにバスは上高地を出て長野北部に登り、栂池に行く。陽の落ちるのが早く、真っ暗な中、ライトアップしている、長野五輪のジャンプ台が遠く見える。

ホテルは、ホテルセルリアンアルペンで、夕食は悪くなかったが、日本シリーズを見るために部屋に戻る。

私は広島も日本ハムも、どちらも好きな球団だが、どちらが勝つにしても、4勝3敗での優勝にしてほしいと思っている。

初戦のジョンソンの好投に続き、今年非常に好成績だった野村の好投で、広島が2勝になる。

まあ、仕方のないところだろう。


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