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僕は人の顔を覚えるのが苦手。テレビ番組を観ていてもAKB48のメンバーの顔が覚えられない。ちょっと前のモーニング娘ぐらいならそれぞれ顔が個性的だったこともあり、覚えられたのだが。まあテレビに出ているアイドルの女の子の顔を覚えられないくらいなら大して悩まないが、現実問題として初対面の人の顔が覚えられないのが少々問題有りだ。
そんなハンデ?は映画を観ている時にも痛感する。登場人物において全く知らない顔が3人以上出てきて、それも重要な役を演じていたら映画を観ているほとんどの時間を顔と役名を一致させるのが必死で、結局内容がさっぱりわからないまま終了という事がよくある。
実は今回紹介する地獄に堕ちた勇者どもは最初に観た時は、本当に難解だな〜と思った映画。しかし、今回再見して実は出演者の顔と役名が全く判断できなかっただけで、作品の内容が難解ではなく俺の物覚えの悪さに問題があったんだということに気づいた

しかし、流石は映画界の巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の名作という評判なだけあり、最初に観た時は頭の中は?マークだらけでも2、3回観れば少しは理解度がアップする。
舞台は1933年のドイツ。ヒットラー率いるナチスが頭角を現してきた時代。ドイツにおいて一大鉄鋼王国を築き上げてきた貴族エッセンベック家だったが、ナチス台頭の時代の波により、エッセンベック家も次第にナチスの影響下に染まっていく。
ある日、エッセンベック家の当主が殺害される事件が起きることを切っ掛けに、ナチスの思惑が絡む跡継ぎ争いが勃発。陰謀、裏切り、欲望、幼児性愛、近親相姦、血の粛清などなど手段を選ばない一族郎党の権力闘争が繰り広げられる。
それにしても当事者は大変だと思うが、あらゆる世界において権力闘争を見ているのは楽しい。特に日本の政治家の国民の生活を無視した権力闘争は面白すぎる。お笑い番組を見てるよりも、その茶番劇を先生と呼ばれる人達が真面目な顔をして繰り広げる様子はギャグ同然。特に今年は民主党の権力争いに大笑いできた年でもあった。しかし来年はもう少しまともな政治をして欲しい。
そんな権力争いの醜さを、男性の女装、男から見ても喜べないエロ、ナチズム等の毒のある映像表現も交えて描かれる地獄に堕ちた勇者どもを紹介します

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| ルキノ・ビスコンティ,ニコラ・バダルッコ,エンリコ・メディオリ | |
| ワーナー・ホーム・ビデオ |
1933年、ナチスが台頭してきたドイツにおいて。鉄鋼王として隆盛を築いてきたエッセンベック家のヨアヒム男爵の誕生日に一族を中心に集まってくる。ヒットラー率いるナチス党の台頭の時代の波が押し寄せてくることに、ヨアヒム男爵はナチスとの協調路線を推進しようとしていた。
ヨアヒム男爵の誕生日の席に、戦死したヨアヒム男爵の息子の未亡人であるゾフィ(イングリッド・チューリン)、ゾフィ(チューリン)の愛人で平民からエッセンベック家の総支配人にまで上り詰めたフリードリッヒ(ダーク・ボガード)、女装が趣味のロリコン癖のあるゾフィ(チューリン)の息子であるマルティン(ヘルムート・バーガー)、ナチスの突撃隊員でありヨアヒム男爵の甥であるコンスタンティン(ラインハルト・コルデホフ)、その息子のギュンター(ルノー・ヴェルレー)、ナチスに反感を持っておりエッセンベルク家の鉄鋼会社の重役のヘルベルト(ウンベルト・オルシーニ)、その妻でありヨアヒム男爵の姪の娘であるエリザベート(シャーロット・ランプリング)、そしてナチス親衛隊員であるアッシェンバッハ(ヘルムート・グリーム)が同席していたが、彼らにはそれぞれ思惑があった。
その夜、ヨアヒム男爵が寝床で銃殺される事件が発生。ドイツ国会議事堂放火事件の犯人捜索に当たっていたナチス親衛隊と警察を利用したアッシェンバッハ(グリーム)はナチスを快く思っていなかったヘルベルト(オルシーニ)をヨアヒム男爵殺害の犯人にデッチ上げる。ヘルベルト(オルシーニ)は間一髪で国外へ逃亡する。
ヨアヒム男爵の遺産をコンスタンティン(コルデホフ)は引継ぎ、そしてエッセンベルグ鉄鋼会社の筆頭株主であるマルティン(バーガー)を傀儡社長にして、エッセンベルグ鉄鋼会社の実権を完全に牛耳ろうとするが、既にマルティン(バーガー)はゾフィ(チューリン)とフリードリッヒ(ボガード)に丸めこまれており、彼はフリードリッヒ(ボガード)を社長に任命するのだが・・・跡継ぎ争いから引き起こされる、一族の衰退とナチス政権がのし上がっていく様子は映画を観てください


ちょっと重要人物が多いので最初から気合いを入れて観ないと時間の無駄になってしまいますが、まともな人物は少なく、欲に溺れた人間ばかり登場するので面白い。本当にいつの時代も人間は馬鹿なんだということがよくわかります

監督は多くの名作を生み出したルキノ・ヴィスコンティ。この人は貴族の末裔でありながら、貴族が没落していく内容の映画を多く遺しています。その作風は豪華、耽美的、デカダンスなど言われますが、個人的には気色悪い映画を撮るイメージがあります。
この監督のお勧めはアラン・ドロン主演の若者たちのすべて。とてつもなく大きな親子愛、兄弟愛を感じさせる映画です。
他に女の人って怖いなと思う夏の嵐、シチリア貴族の没落を描いた山猫は比較的楽しめます。
異常性愛の持ち主で女装シーンまで見せるマルティン役のヘルムート・バーガーはルキノ・ヴィスコンティ作品の常連。特に同監督のルードヴィヒと家族の肖像は名作です(個人的にはそれほど面白いと思えませんが
)。母親役のゾフィ役のイングリッド・チューリンはイングマル・ベルイマン監督作品で野いちご
、沈黙などに出演しているスウェーデンの名女優です。ゾフィの愛人役でフリードリッヒを演じるのがダーク・ボガード。ルキノ・ヴィスコンティの最高傑作の誉れ高い名作ベニスに死す(個人的にはどこが良いのかさっぱりわかりません)の主役が有名です。他に愛の嵐は名作であり、インパクトがありました。
そしてエリザベート役のシャーロット・ランプリングは現在も活躍する名女優。前述したダーク・ボガードと共演した愛の嵐が強烈です。ポール・ニューマンと共演した評決
、ミッキー・ローク主演のエンゼル・ハート
そして比較的最近ではフランソワ・オゾン監督のまぼろしなど怪しい魅力を持った女優さんです。にほんブログ村 映画ブログ

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