褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 恋人たちの食卓(1994) 豪華料理に目を奪われます

2016年11月24日 | 映画(か行)
 今やアジアの人間で最もハリウッドで成功した映画人であるのが台湾人のアン・リー監督。彼の台湾時代の映画の代表作といえば今回紹介する恋人たちの食卓だろう。冒頭から華麗で手際の良い手さばきで料理を作っているシーンから始められるのを見ていると、まさか料理のドキュメンタリー映画をみせられるのかと個人的に不安(ドキュメンタリー映画は嫌いなんです)になったが、実際の映画の内容は出てくる料理と同様になかなか味わい深い一品になっていた。
 最初の方から、ある一家の四人で囲まれた食卓の上にある料理の豪華さにビックリし、その半端無い物量に大食いの俺もドン引き。よく子供の時に親から、食べ物は残さず食べなさい!なんて教えられたが、全部残さず食べろといわれても、殆んど拷問に近い多さ。しかし、この映画の本筋は食事がメインではなく、男親と3人娘のホームドラマが骨格にあり、家族というものを大いに考えさせられるストーリーなのだ。

 それでは早速ストーリーの紹介をできるだけ簡単に。
 台湾の一流ホテルのシェフだったチュ氏(郎 雄)はその腕を奮いにかけて料理中。彼は妻を早くに亡くし、3人娘を男親1人で育ててきた。1週間に1回だけ集まって4人揃ってチュ氏の料理を食べるのがこの家族のしきたりだった。
 ところが家族4人揃って楽しく料理しながら会話も弾むのかと思いきや、何やら不穏なムードが漂う。3人の娘たちは仕事、恋愛に悩み、特に次女は父親に対してもある種の不満を持っており、各々の怒りが爆発するのだが・・・

 何だか途中から何処かのオバサンが娘を連れてアメリからやって来たりで、けっこう多くの登場人物が出てくる。しかし、それぞれキャラが立っているので人物把握で混乱することはないだろう。それに全体的なムードはホノボノとしたコメディ調だから、観ていて飽きたり、ダレルようなことはないと断言しておこう。
 三姉妹の中では次女がキャリアウーマンで、しかもスタイルが良くて美人。もちろん三姉妹の中で俺の好みはこの次女。まあ、そんな個人的な話はどうでも良いが、この三姉妹の結末がチョッとした驚きがあるのも楽しい。料理を作るのも奥が深いとしたものだが、人生はもっと奥が深い。父親と娘の絆の深さに、あ~やっぱり家族って素敵だな~と思わせるエンディングは素晴らしい。
 料理番組が大好きな人には大いに楽しめるシーンが多いし、年頃のお嬢さんとの接し方がわからないお父さんはこの映画を観るとヒントを得られるかもしれない。他に優しい笑いに飢えている人、結婚願望が大きすぎて他のことが手につかない独身女性などなど、幅広い層にお勧めできる映画として恋人たちの食卓を今回は紹介しておこう

恋人たちの食卓 [DVD]
ロン・ション,ヤン・クイメイ,ワン・ユーウェン,シルヴィア・チャン,ウィンストン・チャオ
ジェネオン エンタテインメント


 監督は前述したアン・リー。文芸作品からアクション、そして同性愛、エロい映画まで幅広い分野の映画を撮る名監督。お勧めは多数ありますが今回はライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日をお勧めしておこう。



 
 

 

 
 
 
 
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画 飛べ!フェニックス(1... | トップ | 競馬 ジャパンC予想 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(か行)」カテゴリの最新記事