褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ノスタルジア(1984) これぞ映像の詩人タルコフスキーの傑作

2009年09月13日 | 映画(な行)
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 実は、今回紹介するノスタルジアは3回観た
 最初に観たのは17、8年前。しかしほとんど内容が理解できず、平和に対してのメッセージの映画かなと思ったぐらいだった
 そして、2回目に観た時に凄い映像美にあふれた作品に気付いたけれど、しかしもう一つ内容が良くわからなかった
 そして2回目からそれほど日をおかずに3回目に観た時にやっとこの映画の内容も理解出来たし、実は単なる映像表現だけで見せる映画かなと思ってたけれど実は内容は意外に単純で、所々の台詞を理解すると、この映画のラストシーンの意味がやっとわかった
 監督はブログを始めてから度々観るようになったアンドレイ・タルコフスキー
 彼はソ連僕の村は戦場だった惑星ソラリスストーカーなど傑作がたくさんあります
 彼の映画は、などが、映像表現に使われるけれど、このノスタルジアにおいては、それが顕著に表われている
 しかも、今回はタルコフスキーがソ連を出てイタリアで撮った作品で、この撮影後にイタリアへ亡命するけれど、まさに故郷に対する想い出が詰まった作品にもなっている、素晴らしい映画です

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 ロシア人の詩人であるアンドレイ(オレーグ・ヤンコフスキー)は、同じロシア人の女性でイタリア語の通訳者エウジュニア(ドミツィアナ・ジュリアーノ)を連れて、イタリアのトスカーナにやって来た
 アンドレイ(ヤンコフスキー)のイタリア旅行の目的は、18世紀のロシアの作曲家であるパーヴェル・サスノフスキーが、イタリアを旅行してロシアに戻れば奴隷になる事がわかっていながら、ロシアに帰国してしまい自殺した彼の伝記を書くためであり、彼の足跡を追ったイタリア旅行も既に終わりに差しかかろうとしていた

 二人が車を止めて、アンドレイ(ヤンコフスキー)だけは車に残り、エウジュニア(ジュリアーノ)だけが、教会に向かい儀式に立ち会う

 そして、二人は温泉街のホテルで別々の部屋で泊まるが、朝に温泉の側を通っていると、村の人々から奇人変人扱いされているドメニコ(エルランド・ヨセフソン)という年老いた男と出会うこのドメニコ(ヨセフソン)という男は世界の終末を感じ、家族を家の中に7年間幽閉し、そして家族から逃げられた経緯を持っている

 エウジュニア(ジュリアーノ)はドメニコ(ヨセフソン)にイタリア語で話しかけるが、話が合わない苛立ちを感じ、彼女はその場を立ち去るが、アンドレイ(ヤンコフスキー)はこの男に興味を持つ
 アンドレイ(ヤンコフスキー)とドメニコ(ヨセフソン)は、水が滴り落ちるボロボロの家で話し合う
 本気で世界の終末を思っているドメニコ(ヨセフソン)は、アンドレイ(ヤンコフスキー)にこの世界を平和にする方法を伝える広場の温泉を、ロウソクの火を消さないように往復する事が出来れば世界は救われると語る

 アンドレイ(ヤンコフスキー)がホテルに戻るとエウジュニア(ジュリアーノ)が既に戻っていたが、彼女はアンドレイ(ヤンコフスキー)をそのままに恋人のいるローマへ出発してしまった

 ローマに戻ったアンドレイ(ヤンコフスキー)に電話が、かかってきたそれはエウジュニア(ジュリアーノ)からだったが、内容はローマで3日間ぶっ通しで演説をしているドメニコ(ヨセフソン)が、アンドレイ(ヤンコフスキー)は約束は果たしただろうかという連絡だった

 アンドレイ(ヤンコフスキー)は、ローマからモスクワへ帰るつもりだったが、そのドメニコ(ヨセフソン)が言っていたことを、実行するために再び泊まった温泉街の広場へ行く

 ちょうどその頃ドメニコ(ヨセフソン)は、カンプドリア広場の馬にまたがっているマルクス・アウレリア像に登って演説していた。内容は・・・忘れてしまった(平和に対する想いが伝わる素晴らしい演説です。このシーンは僕が思うには映画史の名シーンの一つに挙げて良いだろう)
 そして演説が終わった後に、ドメニコ(ヨセフソン)はベートーヴェンの交響曲第9番を流して、焼身自殺をしてしまう


 その頃アンドレイ(ヤンコフスキー)は、ドメニコ(ヤンコフスキー)の言葉を実行しようと広場の温泉に来ていた
 彼は何度もロウソクに火を点けて、広場の温泉を往復しようとするが、度々火が消えてしまう
 そして、ついに火を消さずに往復する事に成功したアンドレイ(ヤンコフスキー)は持病の心臓病が起こってしまう
 そしてアンドレイ(ヤンコフスキー)が観た世界は・・・


 本当に今回紹介したノスタルジアにおける映像美は素晴らしい
 所々で挿入されるセピア調の画面で故郷を思い出すシーンは幻想的で神秘的
 ドメニコ(ヨセフソン)の演説シーンは最高のクライマックスだけれど、彼の演説を聞いている人々のシーンがなんだか意味深だ

 始めてこの映画を観た時はまるで意味不明だったけれど、知らない人ばかり出て来る映画だと人物が混乱してしまうから、仕方の無い部分があるのかもしれない
 それにセピア調の画面がいきなり出てきたりして、意味のわからないシーンに思ったりするからね
 流石に3回も観ると内容はある程度、理解できているし登場人物で混乱することも無いね
 それに最近はアンドレイ・タルコフスキーの映画を観る機会が多くなったのもこの映画を理解するのに役立った
 僕は3回観て(僕はヒマ人だからね)やっとこの映画の凄さに気付いたけれど・・・この記事を読んでくれている人なら1回観ただけで理解出来ると思います
 それにしてもアンドレイ・タルコフスキー監督の映画は観れば観るほど、味が出てくるねだけれど、あのドメニコ(ヨセフソン)の演説シーンで実際何をしゃべったかは、忘れてしまっているので近いうちに4回目も観る事になりそうです

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