僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

レールのない旅 星降る街

2017年08月10日 | Wish
1999年・8月の、星降る街です。

今読み返すと、くどい文章で赤面します。
(・・・現在の文章も、赤面ものですが・・・)

当時、すごく大変なアクシデントが連続して起こり、すごく悩んでいました。
そんな時、札幌に住む、大学の先輩のお姉さんと弟さんが、心配して、はるばる山口まで来てくれました。

その時の気持ちを書いた、星降る街です。

読んでいて、うんざりするかもしれませんが、ごめんなさい。




夏の陽射しが降り注ぐある日、北国に住む友人二人が、ひょっこりとお寺にやってきました。
空港まで迎えに行くと、久しぶりにあった顔は、昔とちっとも変わっていませんでした。

近頃の私は、少し落ち込んでいました。
周囲でいやなことばかり起きていました。

その対応に心を奪われ、物事をすべて、悪いほうに考えるようになっている、自分。
そのことに気がづいたのは、最近のことでした。

そんな私を心配して、二人は山口へやってきたのでした。

お寺に着いてお茶をすすりながら、近況を話し続けました。
過ぎ去った時間を埋めるように、時には笑い、いつまでも言葉が途切れませんでした。

梅雨に包まれ、青空が恋しいと願っていた私の心は、いつか晴れていきました。
そして、少年時代に、心は駆け巡りました。

昔走り回った学校は、新しく建て変わったと聞きました。
夕陽が西の空を茜色に染めるまで、校庭でソフトボールに明け暮れた日々。

一人ひとりの笑顔が、よみがえってきました。

季節が私たちの背中に焼き付いて、その移ろいとともに、一所懸命生きていました。

「教室は今、僕らを乗せて銀河鉄道になる。
 時間を乗り継いで、僕らはどんな人になるのだろう」

限りない夢を追い、明日を語り続けた日々。
走り続ける巨大なビルの街で、私たちの心は草原の風のように舞っていました。

あのころの私たちは、小さな身体に大きな勇気を持ち、ふしめふしめで自分を見極め、自分で進路を選びとっていたように思います。 
子供と無邪気に遊ぶ友人たちを見て、忘れかけていた大切なものを見つけた気がしました。

多忙な日程の中で、たずねてきてくれた二人。
別れのときは、やってきました。

悲しい顔をする子供と一緒に、飛び立つ飛行機を見送りました。
轟音とともに、飛行機は青空に消えていきました ・ ・ ・ 。

レールのない旅は、これからも続いていくことでしょう。

しかし、たとえ悲しい出来事がたくさん襲ってきたとしても、涙は心のポケットにしまっておくことができるような気がします。
そしていつの日か、その悲しみを笑って取り出せるような自分でありたい。

「さあ、帰るよ」

吸い込まれそうな青空を見上げる、子供たちの手をしっかりと握り、私は車に急いだのでした。
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