僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

希望

2017年04月19日 | 日記
あるお宅に、月忌回向に行きました。
私は、緊張してインターホンを押しました。

奥様が、脳こうそくで倒れられたのは、一月のこと。
病院への搬送が遅れて、意識不明の状態となっていました。

暗く沈む、ご主人。

 「この世には、神も仏もいない・・・」

そう嘆くご主人に、私はなにも答えることができませんでした。

どうか、回復しますように。
私は、ご仏壇向かって、願いました。

二月・・・三月。
意識は、戻りませんでした。

 「いっそ、あの時死んでいた方が、家内は楽だったかもしれない」

それでも私は、ご仏壇に向かって、願い続けました。

そして、今日。
私は、インターホンを押しました。

明るい顔の、ご主人。

  奥様のお体は、いかがですか?

 「意識が、戻りました。
  言葉も、少し話せるようになりました」

  よかったですね・・・!

本当に、よかった。
心の澱(おり)が、消えていくのを感じました。

一時は、死を覚悟していた。
でも・・・あきらめないで、よかった。

かすかに芽生えた希望のように、春の陽射しは、私の心をやさしく包んでいました。
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