僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

偽善者

2017年05月19日 | 日記
目が悪くなった檀家さんと一緒に、点字を習い始めて、早六ヶ月。
専門の学校へ、アドバイスを受けに行くことになりました。

行く先は、下関南総合支援学校。
以前は、盲学校でした。

小学部の国語の先生に、事前にお話をしていました。
この先生は、目が見えます。

そして、もう一人。
生まれついて、目が見えない先生も、同席されました。

檀家さんが、質問をされます。
私は、メモを片手に、鉛筆を走らせました。

 「今、A4 用紙、15分で読んでいます。
  どれくらいのスピードで読めれば、合格ですか?」

 「A4 っていうと、280文字ですか。

  うちの生徒で、小学校3年生から点字を習い始めた女の子が、
  6年生の時には、200文字・1分で読めるようになりました。

  このあたりが、合格ラインですかね」

200文字、1分・・・。

今の檀家さんの実力は、200文字・11分くらいです。

 「カルチャーショックですね」
そう言いながらも、顔は笑っていました。

 「大人になって、目が悪くなった人は、点字の修得は大変だと思います。
  でも、あきらめないで、頑張ってください」

和やかな雰囲気で続く、会話。

全校生徒、84名。
そのうち、目が悪い生徒は、28名。

昇降口にならぶ、下足箱。
小さくて可愛い、靴たち。

そのひとつ、ひとつに、子供たちの思いがこもっている。
両親の、大きな愛情に包まれている。

みんな、頑張っているんだ。

生きるのがつらいと、嘆いてばかりいる、私。
こんなありさまじゃ、この子たちに、笑われてしまう。

負けられない。
そんな思いで、学校を後にしました。

ps
 「ところで、あなた、200文字、何分で読めるの?」

  ・・・30分・・・かな。

 「なにが、負けられない、よ。
  完全に負けているじゃないの。

  笑っちゃうわ。
  あなたのような人を、口ばかりの偽善者ていうのよ!」






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