僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

懐かしい家

2017年01月30日 | 日記
故郷のお寺の、月忌回向のお手伝いに行きました。

その中に、気になるお宅がありました。
そのお宅は、同級生の隣りにありました。

20年ぶりに、お伺いします。
街並みもすっかり変わっていました。

それは私に、通り過ぎた年月の長さを感じさせました。

同級生は、女の子。
幼稚園から、高校まで一緒でした。

先日ご紹介した、幼なじみとは別人です。

同じクラスになることも多くて、グループで一緒に遊んでいました。
それこそ、なにかを頼めば快く引き受けてくれて、優しい女性でした。

大学からは、別々の道に進みましたが、帰省した時は電話をして悩み事を相談していました。
好きではなく、心の通い合う友だち。

それは、私の偽りのない気持ちでした。

大人になった彼女は、とても美しい女性になり、まぶしい存在になりました。
そして、ある日・・・レストランで、こう口を開きました。

 「私、もうすぐ、結婚するんだ・・・」

一瞬、言葉を失いました。

彼女も、いつかは結婚をする。

そんなことはわかり切っていたはずなのに、いざ目の前に突き付けられると、茫然としてしまいました。

本当は、好きだったんじゃないの?
誰かが、ささやく声が聞こえます。

でも、僕は、お寺の次男坊。
将来は、どこかよそのお寺に養子に行かなくてはいけない。

恋だとしても、かなわない恋でした。

彼女と別れた後、夜道を歩きました。
泣きたい気持で、いっぱいでした。

 「あなたが結婚するときは、教えてね」

別れ際の言葉が、今でも耳に残っています。

懐かしい家も、今はもうお母さんが一人で住んでいるとのこと。

  お元気ですか?

あの夜、一人で歩いた道を、私の心は、いつまでもたどり続けていました。
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