僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

新聞屋さん

2017年04月04日 | 日記
月忌回向で、お伺いしたお宅での、お話です。

お経も終わり、家内と一緒に、コーヒーをいただいていました。
女性同士の気安さなのか、話が弾んでいます。

古着の話、部屋の片づけ、食事のこと・・・話題は尽きません。
そして、睡眠時間へと話題が移って行ったとき、

 「娘が私のために、ベッドを買ってくれたのだけど、使っていないの」
と、奥様が言いました。

  じゃ、お布団で寝ているのですか? と、家内。

 「いいえ、コタツよ」

  コタツの中に、敷布団を入れて、寝ているの?

 「敷布団なんて、使わないの。
  そのままよ。

  お風呂に入ったら、また洋服を着て、コタツに入るの。
  ごろ寝かな」

  身体が痛くなりませんか? 

びっくりした家内が、尋ねました。

 「もう、ずっとこれだもの。
  だって、午前一時に起きないといけないし・・・」

新聞店を営んでいる、檀家さん。
新聞屋さんは、朝が早いと聞いていましたが、こんなに早いなんて。

じゃ、お昼に寝るのかと思っていたら。
横になる場所がないから、寝ないとのこと。

朝ご飯を食べながら、眠ってしまい、
みそ汁や、お茶を足の上にこぼしてしまうことも。

 「熱い! って叫んで目が覚めるのだから、笑っちゃうわ。
  昨日なんか、椅子に座って昼寝をしていたら、食卓テーブルに頭を打ちつけちゃった」

思わず、吹き出しそうになりました。
でも、ここで笑ったら、アウトです。

・・・でも、当の本人を見たら、笑っているんだもの。
もう、ダメだ・・・。

笑いが止まらなくなりました。

  気をつけないと、風邪をひきますよ。

 「わかっているけど、朝寝坊のことを考えたら、つい・・・ね」

新聞休刊日以外、休みなしで働いている、新聞屋さん。
毎日、コタツで寝ている奥様の、横顔。

みんな、一所懸命に頑張って生きているんだ。

生きる辛さに、大小はあるのかもしれない。
でも、それを言ったって、始まらない。

満開の花を咲かせる、奥様のズッコケ?話。
その奥底にある頑張りに、エールを送りながら、私はコーヒーカップを置きました。
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