十三夜の月 ~日々和々~

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170130 函館の「幸福度」?

2017年01月30日 | 日記

 ある民間の調査会社が、北海道函館市について「魅力度がトップ」というアンケート結果を発表する一方で、別の調査会社は「幸福度が最下位」と発表し、話題になっているそうな。
 私は知らなかったですが、考えてみれば函館市民じゃないや(元函館市民ではあるけれど)。

 「魅力度トップ」というのは、言うまでもなく外から見た主に観光面の魅力。
 ずいぶん前から思っていましたが、函館市民に限らず道南圏の住民は、びっくりするくらい函館の観光地としてのステイタスの高さを自覚していないところがあります。
 これは、私が(もう道南に暮らして25年になるとはいえ)よそから来た人間で、長年住んでいる地元民は慣れきっているので魅力に気づきにくい、という簡単な話ではないと思っています。
 前に一緒に仕事をした地元の若い人が「函館のどこがそんなにいいかわからない」と言い切りましたが、それが「幸福度」最下位の原因の一端なんだろうな、と。

 日本総合研究所という会社が、人口20万人以上の中核都市42市に対し、健康・仕事・生活・文化・教育や、人口増加率、財政健全度などのいろんな項目を指標で分析し「幸福度」であらわした結果、函館市が最下位だったということですが、要するに住んでる人の満足度、暮らしやすさが低い、ということになります。

 確かに函館は歴史のある街で、そこが景観の魅力にもつながっているわけですが、その分だけ街の基本設計の古さは如何ともしがたいものがあります。
 特に、交通の便の悪さは誰もが指摘するところ。車移動が当たり前の北海道で、道路は狭いし、幹線道路を外れた裏道のつながりのわかりにくさは一見さんお断りのレベル、たまに大雪でも降れば除雪態勢は悪いし、公共交通機関もバス路線の接続の複雑さを筆頭に誉めるところなし。
 今でこそJR函館駅周辺は再開発されてかなり垢抜けましたが、昔の野暮ったい駅舎は、衰退に歯止めがかからない大門地区の象徴みたいな感じでしたし、五稜郭や産業道路沿いが賑わっているほかは、古びた建物が軒を連ね、道路も閑散としている、そんな活気のない街でした。
 若い人が新たに家を構えようとしても、企業が入ってこようとしても、便利のよい中心街に空きはなく、結局助成制度が手厚く地価も安い七飯町や北斗市(旧上磯町・大野町)に流出してしまい、函館市の税収が上向かない悪循環。
 私も、函館近郊に家を持ちたいとずっと思っていましたが、函館市内に家を持つという選択肢はほとんど考えなかったです。
 そのほか、映画館など文化面でも立ち遅れているし、物流面でもいろいろ不便だったりして、文字どおり「札幌から遠い」悲しさをずいぶん味わわされたものでした。
 要するに、外から見ればおしゃれな観光地でも、住んでる人にとっては何かと不便でおもしろみのない街、というのが函館だったと思います。
 ・・・・もちろん、誤解のないように申し添えれば、私は函館を含めて道南が大好きだし(現に住んでるし)、住んでいるからこそわかるいいところもたくさんあります。
 ただ、客観的に見ればそういうことなのです。

 最近、新幹線効果もあって観光面では好調と伝えられていますし、10年、20年前と比べれば道路や施設の新設・リニューアル、蔦屋書店をはじめ有名店の進出、集客力の高いイベント企画など、いろんな部分が新しくなり活気づいていて、全体として函館市は明るい街になっているんじゃないかと感じます。
 それでも、ご多分に漏れず高齢化は進み、景気はさほど上向かず、市民生活の根っこの部分はそう簡単には変わらないんでしょう。人口は減り続け、市の財政は相変わらず厳しいようで、これではなかなか住民の「幸福度」が劇的に向上する要素は少ないんだろうなあとも思います。

 

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