ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

それぞれに 光の絆が。

2017-06-20 06:27:33 | 日記
先だって、海を見てきました。
太平洋から上る朝日です。
茨城県境の日昇時刻は4時19分。

目覚ましのアラームは4時に設定。
空も海も裏山の樹々も 暗いフィルターが徐々に はずされていきました。

岬の突端にある灯台の灯りが 寝ぼけまなこになってきたので、
「お休み 一晩中 お疲れさま」
と、挨拶しました。
一晩中休むことなく白い波頭を見せてザンブ ザンブと音を立てていたのは、
波でしょうか 砂浜でしょうか 風でしょうか そのすべてなのでしょうか。
ザンブ ザンブ ザンブと。

水平線は定かではありません。
やがて紅い木星のように縞模様のある お日様が昇ってきました。

幼い頃は、お日様にも お月さまにも掌を合わせていました。
「ノンノンサマ よ」
母が そう教えてくれたのです。
母にとっては、太陽も月も 自然そのものが〈ノンノン様〉、畏れと敬いの
対象だったのでしょう。

穏やかに上って来た お日様は、私と一直線の光で結ばれました。
隣に並んで見ていた連れ合いにも真っすぐな直線の絆が届いたはずです。
何人いても、何十人いても、お日様と それぞれの人と直結した光の帯ができるはず。
あ、神さまとの関係はこうしたものかもしれない、と気づいたのです。

《神さまは、私たち一人ひとり と、共にいて下さる》
この言葉は、幼い頃、不思議というより不可解なものでした。
講演会の壇上から聴衆に語るならいざ知らず、一人ひとりに語りかけるなんて、
ムリ ムリと思っていました。
長じてからも、感覚的にはそう思っていたのです。

朝日を眺めて 私は深い感動を覚えたのです。
「知っている」と思い込んでいることの乏しさにも気づかされ、恥ずかしい思いも。

あの日から6年ちょっと経った海に向かって、合掌しました。
多くのいのちが失われましたから。
でも、大きな自然の懐の中へ還られたのではないでしょうか。

朝食が済んでから、ザンブ ザンブと寄せては返す波打ち際を歩きました。
生きることは波打ち際を歩くようなことかもしれません。
《でも 大丈夫》
そんな気がしました。

あ、鳥が。
一羽  二羽  三羽…………あそこにも ほら ほら。
「かもめの水兵さん」の歌を、何とはなしに歌っている自分がいました。
波打ち際に立って。


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4 コメント

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素敵な時間 (Cafe の宿六)
2017-06-20 09:14:55
ゴマメのばーば様

おはようございます。
とても素敵な時間を過ごされましたね、
情景が目に浮かび 神々しく清々しい気分を味あわせていただきました。
ありがとうございました。
こんばんは。 (ゴマメのばーば)
2017-06-20 20:40:20
 (Cafe の宿六)さま。
連れ合いが、明日、車の免許を返納いたします。
そんなわけで、近場で思い入れのある場所を、あちこちと訪れていました。
本日も海へ。
原発事故で避難地域に指定されていた海を見てきました。
会ってきた、という方がぴったりです。
ば~ばさんおはようございます。 (takaちゃん)
2017-06-21 07:01:57
この記事既に読んでいたのですが。。。ば~ばさんの情景や心理の描写があまりにも手に取る様で、実はコメント控えておりました。
私も海・朝日・夕日をセットで(笑)眺めに行くことが好きですが、最近は、朝日で私と言う人間の生まれ出る原点を、そして落ちる夕日には、これまで歩いて来た道程と、どこまでも続く遥かなる道に思いを巡らすことが多くなりました。
当地も、今年は梅雨は来るのかな~と、言った日々が続いております。
こんにちは。 (ゴマメのばーば)
2017-06-21 15:14:05
 (takaちゃん)さま。
本当に、海はいいですね。
自然は、怖い顔をも見せますが、でもやっぱり私たちを癒してくれます。
私はキリスト教徒ですが、幼い頃、母が山に入る夕陽と夕焼け空を指さして、『ずーっと向こうにね、〈西方浄土〉という仏さまの国があるんだよ』と、教えてくれたことを覚えています。
そして、朝、登って来るのは、「太陽」ではなく、「お日さま」だと。

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